更新日: 2024.02.14 定年・退職
定年退職時、退職金の受け取り率はどれくらい?使い道はどうしてる?
そこで本記事では「男女別の退職金の受取率について」「退職金の使い道について」をご紹介します。退職金について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
男女別「退職金の受取率」は?
初めに退職金の受取率についてみていきましょう。
一般社団法人投資信託協会「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査 調査結果サマリー」によると、2022年、定年により退職金を受け取った人の割合は59.6%となっていました。この数字を見ると、退職金の受取率が約半数ほどであることが分かります。
男女別で退職金受取率を見てみると、男性は76.6%であるのに対して女性は45.8%と差があります。これは女性がパート・アルバイトなどの退職金のない勤務形態で雇用されている(いた)、もしくは、未就業の主婦が多いという現状があるためだと想定されます。
退職金の平均支給額はどのくらい?
続いて、退職金の平均支給額について見ていきましょう。職種や業務内容、学歴、退職理由などによって額は異なりますが、厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査の概況」によると結果は表1の通りです。
表1
退職理由 | 大学・大学院卒 (管理・事務・技術職) |
高校卒 (管理・事務・技術職) |
高校卒 (現業職) |
---|---|---|---|
定年 | 1896万円 | 1682万円 | 1183万円 |
※厚生労働省「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」を基に筆者作成
上記より、一番退職金が高いのは大学・大学院卒の方であることが分かりました。高校卒業(現業職)の場合と比較すると713万円の差となりますが、勤務年数が長く、かつ定年まで勤務すれば、平均して1000万円以上の退職金が支給される可能性があるといえるでしょう。
退職金の使い道は?
最後に退職金の使い道について調べていきましょう。一般社団法人投資信託協会「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書」に回答がまとめられており、退職金の使い道について、下記のような回答が見られました。
●預貯金:59.3%
●日常生活費への充当:25.6%
●旅行などの趣味:21.7%
●住宅ローンの返済:20.8%
●資産運用のための金融商品の購入:20.3%
●住宅のリフォーム:19.0%
上記の通り、50%以上もの人が退職金を貯金に回しています。「日常生活費への充当」も25%の割合を占めており、定年後の生活で年金の不足分として補うために活用する人も多いことが分かります。
退職金の受取率は59.6%で、退職金の使い道は貯金に回す人が多い
退職金の受取率は59.6%で、使い道としては「預貯金」「日常生活費への充当」「旅行などの趣味」「住宅ローンの返済」「資産運用のための金融商品の購入」「住宅のリフォーム」などに使用している方が多いようです。退職金を効率的に使い、豊かな老後にしていきましょう。
出典
一般社団法人投資信託協会 60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査 調査結果サマリー2022年(令和4年)3月(22ページ)
厚生労働省 令和5年就労条件総合調査の概況(17ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー