更新日: 2024.02.27 定年・退職
【人生100年時代】カツカツで生きたくない!定年後の「資産寿命」を延ばす方法とは?
そこで、老後の生活を維持できるだけの資産寿命があれば安心ですが、実際のところ、今の60代の方の収入の内訳・資産寿命の延命策はどのようなものなのでしょうか。
本記事では、60代以上の収入の実情・資産寿命の延命策について見ていきたいと思います。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
多くの方が頼りにしている収入源は「仕事の収入」
株式会社カケハシ スカイソリューションズが行った「定年後の仕事とお金に関する調査」において、定年後の60代の男女1100人に「世帯の主となる収入源は何ですか」という質問を行ったところ、表1のような回答結果となりました。
表1
世帯の主となる収入源 | 全体 | 60~64歳 | 65~69歳 |
---|---|---|---|
自分の仕事の収入 | 47% | 65% | 30% |
配偶者・家族の仕事の収入 | 10% | 14% | 7% |
年金(自分・配偶者共) | 37% | 14% | 60% |
資産運用 | 3% | 5% | 2% |
家賃収入など | 2% | 3% | 2% |
※株式会社カケハシスカイソリューションズ「定年後の仕事とお金に関する調査」を基に筆者作成
60~69歳全体において、「自分の仕事の収入」および「配偶者・家族の仕事の収入」がおもな収入源であると答えた方は半数以上となりました。定年をむかえた多くの方が、退職後もなお仕事の収入を大切にしていることが分かります。
また60代後半になると、体力や仕事へ対する考えの変化から、仕事の収入よりも年金による収入がメインとなる人の割合が増えていることも分かりました。
さらに一般的には始めることが大切とされている「資産運用」においても、まだ割合が少ないことがうかがえます。
資産寿命の延命策は?
同調査の「定年退職後の悩みはありますか?最も当てはまるものをお答えください」という問いに対して「生活資金の不安」と答えた方が、60~64歳および65~69歳ともに首位に並びました。またその影響か、定年退職後に働いていると答えた人の割合も、60代全体において66%と高い割合を出しています。
そのため、多くの方が取り組んでいる資産寿命の延命策としては「働ける年齢まで働く」ことにあるのではないかと考えられます。
年齢が上がるにつれて仕事を続けることが難しいと感じることもあるでしょう。そのようなときは、思い切って全く経験したことのない職種に挑戦してみるのも方法の一つです。実際に同調査の回答者の中には「再雇用で定年前と異なる職種」に就いている方もいらっしゃいます。
資産寿命を延ばすなら「働けるまで働く」ことが有効か?
株式会社カケハシ スカイソリューションズが行った「定年後の仕事とお金に関する調査」の結果から、定年をむかえた多くの方が頼りにしている主な収入源は「自分または配偶者・家族の仕事の収入」であることが分かりました。
そのため、資産寿命を延ばすならば「働けるまで働く」方法がお手軽かつ始めやすい方法であるといえるでしょう。しかし年がたつにつれて、体力的にも厳しいと感じることもあるかもしれません。そのようなときにはこれまで経験したことがない職種に挑戦してみることで、新しい刺激となり続けられる可能性もあるでしょう。
出典
株式会社カケハシ スカイソリューションズ 定年後の仕事とお金に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー