更新日: 2024.04.15 セカンドライフ

定年後(60歳~69歳)の「平均年収」はいくら?どのような職業が多い?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

定年後(60歳~69歳)の「平均年収」はいくら?どのような職業が多い?
定年後の生活に不安を抱えている方は多いでしょう。特に、定年を迎えた後の生活に大きな影響を与えるであろう「定年後の年収」を事前に把握しておきたい方は多いはずです。
 
そこでこの記事では、定年後(60歳~69歳)の平均年収をご紹介します。また、どのような職業に就く方が多いのかについても併せて解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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定年後(60歳~69歳)の平均年収は?

国税庁が発表する「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、男女別の定年後(60歳~64歳、65歳~69歳)の平均年収は表1の通りです。
 
表1

男性 女性
60歳~64歳 569万円 267万円 441万円
65歳~69歳 428万円 227万円 342万円

※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
 
男性・女性問わず、65歳を超えると平均年収が減少していることが分かります。
 
ただし、この調査では従業員が1人の小規模事業者から、従業員が5000人以上の大規模な事業所まで広く調査しています。さらに、パート・アルバイトを含む従業員と役員までを対象としていますので、あくまで参考値として捉えてください。
 

定年後(60歳~69歳)に就いている主な職業は?

厚生労働省が発表する「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、定年後(60歳~64歳、65歳~69歳)に就いている職種の人数(男女計)は表2の通りです。今回は、割合が大きい職業を5つピックアップしてまとめました。
 
表2

年齢
専門的・技術的職業従事者 60歳~64歳 34万1250人
65歳~69歳 11万1040人
事務従事者 60歳~64歳 36万1580人
65歳~69歳 8万4390人
サービス職業従事者 60歳~64歳 20万1360人
65歳~69歳 9万7580人
生産工程従事者 60歳~64歳 26万8030人
65歳~69歳 10万8910人
輸送・機械運転従事者 60歳~64歳 16万9770人
65歳~69歳 8万9130人

※厚生労働省「令和4年 賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
表2から、60~69歳の方が働いている職業で最も多いのは「専門的・技術的職業従事者」であり、次いで「事務従事者」「生産工程従事者」となっています。
 

60歳~69歳の方が多く働く職業から「農業技術者」と「一般事務」の平均年収をご紹介

最後に、60~69歳の方が働いている職業の中から、割合が多かった職業の平均年収を2つご紹介します。
 
まずは「専門的・技術的職業従事者」に該当する「農業技術者」です。農業技術者は農業の分野において、自然科学や社会科学の知識・技術を必要とする職種です。
 
厚生労働省によると、平均年収は557万5000円であり、60~64歳では537万4500円、65~69歳では415万9700円になります。
 
次は「事務従事者」にあたる「一般事務」です。一般事務では、文書の作成や管理をはじめ、メール対応や売り上げ管理などパソコンを使う業務が中心となります。
 
厚生労働省によると、一般事務の平均年収は490万円、60~64歳では437万9800円、65~69歳では362万5300円とのことです。
 

定年後の平均年収は60歳~64歳で441万円、65歳~69歳で342万円

定年後(60歳~69歳)の平均年収は60歳~64歳で441万円、65歳~69歳で342万円です。ただ、これは平均値であるため、参考程度にとどめておくのがよいかもしれません。
 
また、定年後(60歳~69歳)の職業は、専門的・技術的職業従事者や事務従事者が多いようです。
 

出典

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 民間給与実態統計調査について 3特色、4調査の対象(1ページ)、II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 [年齢階層別の平均給与] (第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
政府統計の総合窓口(e-Stat) 令和4年賃金構造基本統計調査 表番号6 職種(大分類)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
job tag 厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET) 農業技術者
job tag 厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET) 一般事務
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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