更新日: 2024.04.17 その他老後

69歳の母は仕事を「2つ掛け持ち」しているそうです。今のシニア世代はそんなに「元気」なのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

69歳の母は仕事を「2つ掛け持ち」しているそうです。今のシニア世代はそんなに「元気」なのでしょうか?
定年退職後も、仕事を続けたいとお考えの方もいるかもしれません。中には「たくさん稼ぎたい」「外に出ていろんな方と話したい」といった理由から、仕事の掛け持ちを考えている方もいるでしょう。
 
そこでこの記事では、60代以上のシニア層は一般的に仕事の掛け持ちについてどのように考えているのかや、仕事を掛け持ちする際の注意点を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

65歳〜69歳のシニア層は複数の仕事の掛け持ちを希望している?

産業雇用安定センターが実施した「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」によると「複数の仕事の掛け持ちについて」表1の回答結果になったとのことです。
 
表1

ぜひやってみたい 勤務時間、仕事の内容によっては
やってもよい
できればやりたくない 仕事は一つで十分だ
65歳〜69歳 総計 6.4% 44.6% 18.8% 30.2%
男性 65歳〜69歳 8.7% 47.0% 17.3% 27.0%
女性 65歳〜69歳 3.0% 41.0% 20.1% 35.0%

※公益財団法人産業雇用安定センター「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」結果概要を基に筆者作成
 
当調査の結果によると、65歳〜69歳の求職者の中では、複数の仕事を掛け持ちすることについて肯定的な意見と否定的な意見がおおよそ半々になっていることが分かります。
 

仕事を掛け持ちする際の注意点

シニアの方が複数の仕事を掛け持ちする際、注意しなければならない点がいくつかあります。ここからは、仕事を掛け持ちする際の注意点を解説します。
 

勤務先の就業規則をチェックする

複数の仕事を掛け持ちする際は、両方の勤務先の就業規則を確認しておきましょう。なぜなら、会社によっては情報漏えいなどの観点から、副業・複業を禁止している場合もあるためです。
 
仮に就業規則違反となった場合、知らなかったでは済まされず、トラブルに発展してしまう可能性もあります。事前に上司に確認するなどして、ルール違反にならないよう注意しましょう。
 

掛け持ちしても続けやすい仕事を選ぶ

仕事を掛け持ちする場合は、掛け持ちしやすい仕事を選ぶことも重要です。
 
例えば、午前にAの仕事、午後にもうひとつのBの仕事が予定されているとします。このとき、もしAの仕事が忙しいなどの理由でなかなか退勤できない場合、Bの仕事に遅刻してしまうなどの影響が出てしまいます。
 
また、両方とも体力を消耗しやすい職場を選んでしまうと、体調面の管理が難しく、結局続けられないということが起こってしまうこともあるでしょう。複数の仕事を掛け持ちする際は、スケジュールや体に無理が出ないような仕事を選ぶことも大事です。
 

仕事の掛け持ちに肯定的なシニア層は約半数いる

産業雇用安定センターの調査によると、65歳〜69歳の求職者の中では、複数の仕事を掛け持ちすることについて「ぜひやってみたい」「条件が合うのであればやってみてもよい」と考えている方はおよそ5割いることが分かりました。
 
ただ、生活費に困っていないのであれば、無理をせずひとつの仕事に集中したほうがよいかもしれません。ライフスタイルに合わせて検討しましょう。
 

出典

公益財団法人産業雇用安定センター「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」結果概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集