更新日: 2024.04.26 定年・退職
システムエンジニアの父が「定年後」はパティシエになりたいそうです。応援するべきでしょうか?
もし再就職をしたくても不安がある場合は、プロの支援サービスを利用することも方法の一つです。
今回は、定年後に別の職へ就く方の割合やメリットなどについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
定年後に異なる職業で働く方はどれくらい?
株式会社カケハシスカイソリューションが2023年に実施した「定年後の仕事とお金に関する調査」によると、定年後に就いた職種で多い回答トップ4は以下の通りです。
1位:再雇用で定年前と同じ職種
2位:再就職・起業で定年前と異なる職種
3位:再雇用で定年前と異なる職種
4位:再就職・起業で定年前と同じ職種
1位の「再雇用かつ同じ職種」の方は約50%と半数を占めます。しかし、2位の「再就職などで職種も変えた」方は約20%と、一定数の方が定年後に異なる職種を選んでいることが分かりました。
また、定年後の職種を選んだ理由のトップ3は以下の通りです。
1位:これまでの経験や知識が活かせるから
2位:職場・就労時間が希望にあったから
3位:新しいことに挑戦してみたかったから
もちろん、定年後に収入目的で働く方もいるでしょう。しかし、知識や経験を活かせたり新たなチャレンジがしたかったりと、収入以外の理由で働く方も多くいると考えられます。
パティシエとシステムエンジニアの年収はどれくらい?
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、洋菓子製造・パティシエの平均年収は344万8000円です。また、入植先によりますが、就業前には専門学校へ通ったりプロのもとで修業をしたりして、専門的な知識と技術を身に着ける必要があるでしょう。
一方、システムエンジニアの平均年収は550万2000円です。
もしシステムエンジニアからパティシエを目指す場合は、年収が減る可能性や、知識や技術を習得するための時間が必要な点を把握しておきましょう。
新しい業種へ挑戦するメリット
働きたいところへ就職するという目標ができるため、定年後の生活にもやりがいが生まれる点がメリットです。
また、新たな業種へ就職すると、さまざまなことを覚える必要があります。そのため、刺激のある毎日を過ごせる可能性が高いともいえるでしょう。
再就職は支援の利用も検討してみる
定年後に別の職業へ就くことは「再就職」にあたります。再就職は、自分で好きな職業を選んで応募できる点がメリットです。
しかし、初めての職業に応募する際に挑戦心と共に仕事に就けるかの不安を感じる方もいます。株式会社リクルートが行ったアンケートによると、定年後に再就職した方のうち、回答したときから5年以内に自分で仕事探しをして新しい仕事を決めた方は全体の約14%でした。
よりスムーズに再就職するために、再就職支援サービスを利用することも方法の一つです。プロが模擬面接や履歴書の添削などをしてくれるため、準備をしっかりした状態で面接に挑めます。
このように希望の職業へ就職するためにプロの手を借りるケースもあることをお父さまに伝えるといいでしょう。
新たな職への挑戦はやりがいを感じられる可能性も
定年後に別の職種へ就職する方は約20%でした。また、新しいことへのチャレンジも定年後の職種を選ぶ理由として多く選ばれています。
定年後に新しい職業へ就職するために動いたり、実際に働いたりすることは日々の生活に刺激を与えてくれます。希望していた職業で成功をコツコツ重ねることはやりがいにもつながる可能性も少なくありません。
そのため、親が新たな職業にチャレンジしようとしているときは、可能なら応援しましょう。
出典
株式会社カケハシ スカイソリューションズ 定年後の仕事とお金に関する調査
株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター 【基本報告書】 シニア層の就業実態・意識調査 2023 ― 個人編 60~74歳 ―(29ページ)
厚生労働省職業情報提供サイトjob tag (日本版O-NET)
洋菓子製造、パティシエ
システムエンジニア(業務用システム)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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