更新日: 2024.05.14 セカンドライフ

定年後も今の会社で働くか迷っています。再就職先はどんなところがありますか?

定年後も今の会社で働くか迷っています。再就職先はどんなところがありますか?
物価高が続く昨今、将来お金に困らないために定年後も働く方も珍しくないようです。今の会社でそのまま労働を続ける方もいますが、定年後は違うところで働きたいと考えている人もいるでしょう。今回は、定年後の再就職先について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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再就職先を選定する際のポイント

定年後の再就職においては、現状の延長線上ではなく、新たなキャリアとして働くことになります。そのため、今までの認識と異なる点がでてくる事態は避けられないでしょう。そこで、再就職先を選定する際のポイントについて解説します。
 

働きすぎない

再就職にあたっては、労働時間と給与のバランスを考えて働きすぎないことが大切です。その理由は年齢による体力面だけでなく、あまりにお金を稼ぎすぎると厚生年金の受給額が減額される可能性があるからです。
 
日本年金機構によると、基本月給と総報酬月額相当額が50万円を超える場合、超過金額に応じて支給額が減ると明記されています。そのため再就職する際は、各種年金制度の収入とご自身の体力も考慮して、適切な範囲で働きましょう。
 

これまでの経験を生かせる

再就職先の職業は、自身の経験や知識が生かせるところを選びましょう。まったく新しい仕事だと、覚えなければならない知識が多く、大きな労力がかかります。
 
再就職先の企業も中途採用だと、即戦力を求めることも珍しくありません。スムーズに就職先を見つける意味でも、経験してきたスキルや知識が生かせるところがいいでしょう。例えば、運送業をしているならタクシードライバー、警察官なら警備員が挙げられます。
 

企業の価値観を受け入れられる

定年後の再就職先がそれまでと異なる労働体制や組織文化で動いている可能性もあります。例えば、以前はコアタイム勤務でしたがシフト制勤務に変わるといった場合には、勤務時間に身体が慣れるまで時間がかかるでしょう。
 
また人間関係も変化するため、働く意識も企業のスタイルに合わせなければなりません。総じて労力がかかると予想されるため、価値観を受け入れる意識を持っておきましょう。
 

家族と話し合う

再就職を考えるなら、パートナーや子どもなど含めて、家族と話し合っておきましょう。家庭によっては反対されるかもしれませんし、別のアイデアをもらえることもあります。再就職は決して軽い判断ではないため、家族の理解も重要です。
 

再就職先の候補

定年後の再就職先として挙げられる職業例をご紹介します。現在の職業をもとに、適正の高い仕事やしたかった仕事を選びましょう。
 

清掃員

施設内の清掃を担当する清掃員の仕事は、自分のペースで働ける点がメリットです。パートやアルバイトとしての雇用が多いため、週に3~4日など、ある程度自由に働けます。
 
厚生労働省によると、ビル清掃員の平均労働時間は162時間、平均年収は279万5000円です。現役時代のように活発に動くのではなく、マイペースで働きたい方におすすめといえるでしょう。
 

警備員

警備員は、担当施設内の巡回や事故の対応、施設不具合の早期発見を担う職業です。ときには体力が必要なこともありますが、人間関係に悩む必要がないメリットがあります。厚生労働省によると、平均労働時間は170時間、年収相場は334万3000円です。
 
未経験や無資格の求人も多いため、体力に自信がある方なら重宝されるでしょう。
 

タクシー運転手

現職で車の運転が多いなら、タクシー運転手の選択肢もあります。歩合制が採用されているところが多いため、頑張り次第で収入を伸ばせる点がメリットです。タクシー運転手の平均労働時間は165時間、平均年収は361万3000円といわれています。
 
ただし、タクシー運転手には普通二種自動車免許が必要です。再就職先として考えるなら、あらかじめ取得しておきましょう。
 

定年後の労働は無理のない範囲で

定年後の年齢は60歳を超えています。そのため現役で働いていたときと違い、体力が落ちるのは避けられません。
 
再就職にあたっては、ご自身の体力を優先して、無理のない範囲から始めるのをおすすめします。お金も大切ですが、心身の健康を損ねないように気をつけましょう。
 

出典

日本年金機構 在職老齢年金の支給停止の仕組み
厚生労働省 施設警備員
厚生労働省 タクシー運転手
厚生労働省 ビル清掃
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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