更新日: 2024.05.30 セカンドライフ
老後に「警備員」の仕事はきついですか? 定年後も働く予定ですが、どのくらいの収入を見込めるでしょうか?
警備員の仕事は何となくイメージがつくけれど、具体的な仕事内容について、またどのくらいの収入が得られるのか、気になっている人もいるでしょう。
本記事では、警備員の仕事内容や見込める収入額ほか、どのような人が警備員に向いているのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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警備員の仕事について
警備の仕事内容はさまざまですが、警備業法第2条により図表1の通りに区分されています。
図表1
業務区分 | 主な仕事内容 |
---|---|
1号業務 | 施設警備 |
2号業務 | 交通誘導 |
3号業務 | 輸送物の警備 |
4号業務 | 身辺警備 |
筆者作成
それぞれ警備内容が異なりますが、基本的にシニア世代の人は第1号の施設警備や第2号の交通誘導を行う場合が多くなると考えられます。
日本の警備需要50%を占めるといわれる施設警備は、会社やショッピングモール、遊園地など幅広い対象施設があり、特に人が多く集まりやすい場所で警備をすることがほとんどです。
施設を巡回して不審者や不審物がないかなどを確認したり、監視カメラで犯罪を監視したりといったことを行います。警備内容によって異なりますが、主に人々の安全を守るための業務となっています。
また交通誘導については事故を未然に防ぐことを目的とし、混雑しやすい場所で車や人を誘導します。イベントなどの際には人が集まる場所での混雑を解消しつつ、事故が起きないように案内することも業務の一つです。
収入はどれくらいを見込める?
警備員になるとどのくらいの年収を得られるのか、気になる人は多いでしょう。総務省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると図表2のとおりです。
図表2
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
60~64歳 | 295万5100円 | 248万6900円 |
65~69歳 | 256万8100円 | 236万3200円 |
70歳以上 | 241万3700円 | 218万1300円 |
総務省統計局「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
60歳以上の場合でもどの年代も200万円以上を超えており、一番多い平均収入だと300万円近くの収入があります。定年後にどれだけの収入が必要なのかは人によって異なります。必要な額を警備員の収入でまかなえるのか、図表2の平均年収を参考にして確認してみるとよいでしょう。
警備員の仕事に向いている人とは?
警備員に向いている人の特徴は以下の6つです。
・責任感や使命感が強い
・ある程度体力に自信がある
・融通をきかせて物事に対し柔軟に対応できる
・コミュニケーション能力がある
・集中力がある
警備員は人や物の安全を守る重要な仕事を担っています。責任感や使命感をもって仕事に取り組むことが欠かせません。また何かトラブルがあった際には冷静に、そして柔軟に対応する必要もあります。
また警備の仕事は施設内での仕事のみならず、屋外での仕事もあります。夏場だと炎天下で警備を行う必要があるなど過酷な環境での仕事もあるため、体力を求められるケースもあるのです。
さらに勤務内容によっては勤務時間が日中だけでなく、夜中や早朝になることも想定されます。体力が伴う仕事だということを押さえておくとよいでしょう。
警備員の収入は200万円以上! 警備員に向いているか確認して、仕事に就くか決めましょう
警備員の収入は男性の場合約240万~295万円、女性は約218万~248万円となっており、シニアの場合は施設警備・交通誘導の警備を担うことが多いであろうことを解説しました。警備員は人々の安全を守る大切な仕事で、使命感や責任感、体力が欠かせません。自分に向いているか検討してから、警備員の仕事に応募してみるとよいでしょう。
出典
e-Gov法令検索 警備業法
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー