更新日: 2020.03.26 その他老後

シニアは健康を保つのにいくら使っている? シニアのヘルスケア事情

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

シニアは健康を保つのにいくら使っている? シニアのヘルスケア事情
ただ長生きするだけでなく、できるだけ健康な状態で生きたいというシニアの声を聞く機会が増えました。それでは実際に、シニアの健康に対する意識はどの程度高いのでしょうか。
 
そこで、2020年に株式会社ネオマーケティングが実施した60歳以上の男女1000人への調査結果をもとに、シニアの健康に対する意識の高さや、シニアが健康にどれだけお金をかけているかについて見ていきましょう。
 
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シニアはどのくらい健康に気を使っているのか?

「普段から健康に気を使っているか」という質問に対して「とても気を使っている」と30.1%の男性が答えています。また「やや気を使っている」と54.8%の男性が答えています。この結果、合計84.9%の男性が健康に気を使っていることが分かります。
 
女性の調査結果を見ると、「とても気を使っている」と33.1%の女性が答えていて、「やや気を使っている」と54.7%の女性が答えています。合計87.8%の女性が健康に気を使っていることが分かりました。調査結果から男女ともに健康に気を使っている人が8割以上とかなり高い数字を示していることが分かりました。

シニアが健康のために使っているお金はいくら?

「あなたが1ヶ月間で健康のために使っている金額は?」という質問に対しては1000円未満という答えがもっとも多く19%でした。また「健康のためにまったくお金を使っていない」という方が20.8%いました。健康のために使うお金が0円から1000円未満というシニアが4割近いということが分かりました。
 
ちなみに2015年の調査結果では、健康のために使っている金額が1000円未満という方が17%、まったくお金を使っていない方が22.8%でした。健康のために使っている金額が0円から1000円未満というシニアが4割近いという結果は同様ですが、2020年は<少しくらいならお金をかけてもいい>と思う方が増えていることが分かります。
 
また健康のために7000円以上使っている方は17.2%いました。一方、2015年の調査結果では7000円以上使っている方は21.2%でした。
 
この結果から、健康に多額のお金をかける人は減ってきたということが分かります。健康に対する意識は高く、少しならお金をかけてもいいと思っているものの、<できればお金をかけずに健康を維持したい>というシニアの意識が調査結果から透けて見えます。

シニアはどのくらい運動をしているの?

「あなたは普段、どのくらいの頻度で運動をしていますか」という質問に対して、男性は「ほぼ毎日」と29.6%が答え、「週4~5回」と21.6%の方が答えました。さらに「週2~3回」と答えた男性が28.1%いました。
 
一方で女性は「ほぼ毎日」と21.8%が答え、「週4~5回」と答えた方が25.7%、「週2~3回」と答えた方が40.6%いました。この結果、「週2回以上、運動やスポーツをしている人」が男性は79.3%、女性は88.1%いるという結果になりました。運動やスポーツが習慣化されているシニアがとても多いことが分かりました。

シニアがしている運動やスポーツとは?

「あなたが行っている運動・スポーツを具体的に答えてください(複数回答)」という質問に対して、男女とも「ウォーキング」という答えが1位でもっとも多く、男性は70.4%、女性は52.5%となっています。
 
続いて「ストレッチ」、「筋トレ」が、男女とも2位3位と続いています。お金をかけずにできる運動が男女ともにトップ3に入っており、これまでの調査結果で分かったシニアの<健康への意識は高いが、なるべくお金をかけたくない傾向>を裏付けています。
 
そのほかの運動・スポーツでは、男性の「ゴルフ」が20.4%、「ジョギング・ランニング」が18%と多いのが目立っています。女性では「水泳」が16.8%、「ヨガ」が13.9%と多く目立っています。
 
一方で、かつてシニアスポーツの代名詞的な存在だった「ゲートボール」は男女ともに0%という調査結果が出ていて、下火になっているのが明らかとなっています。

できるだけお金をかけずに健康を維持したいシニアが多数派

調査結果からシニアの健康への意識は高く、運動やスポーツをする習慣が身についている方もとても多いことが分かりました。一方で運動やスポーツに対して<少しならお金をかけてもいいが、たくさんはかけたくない>という思いも見えてきました。
 
2020年の日本には、ウォーキングやストレッチを中心にしながら、健康を維持していこうと意識を持つシニアが多いことが理解できたのではないでしょうか。
 
[出典]株式会社ネオマーケティング「2020年シニアの健康に関する調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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