更新日: 2021.10.05 その他年金
50歳以上のねんきん定期便の見方のポイント。40代とここが違う!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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ねんきん定期便とは?
ねんきん定期便は、ご自身の保険料納付の実績や、将来に受け取る年金給付に関する情報がわかりやすく記載されているお知らせです。年金制度に対する信頼や、若い世代に年金制度を理解してもらうために、毎年ご自身の誕生月に送られてきます。
ねんきん定期便では、これまでの保険料納付累計額、加入期間、加入実績に応じた年金額などが書かれていますが、50歳未満と50歳以上で書かれている内容が変わります。
正しい見方を今のうちに理解しておけば、将来年金を受け取ったときに「思っていたよりも少ない」と感じることも少ないはずです。要点をおさえて、見方をしっかりとチェックしておきましょう。
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50歳以上になると年金定期便に「年金見込額」が表示される
ねんきん定期便は、50歳未満と50歳以上では、送られてくるはがきの内容が変わります。50歳になってから送られてきたはがきを見て、去年と書かれている内容が違うと感じた方もいるのではないでしょうか。
50歳以上になると、「老齢年金の種類と見込額(年額)」が表示されます。40代までは、ねんきん定期便に書かれている金額は参考程度としておさえておけば大丈夫でしたが、50歳以上になると受け取れる年金額がより具体的に把握できます。
年代ごとに記載されている内容は、下記を参考にしてください。
・60歳未満:60歳まで年金加入制度に継続して加入していると仮定した場合の見込額
・60歳~65歳未満:65歳から受け取れる年金見込額
・65歳以上:65歳時点の年金加入実績に基づき計算された年金額
50歳以上になると、より具体的に自身の年金額をイメージできるようになるでしょう。
40代までは「加入実績に応じた年金額」が通知される
40代までの方は、「これまでの加入実績に応じた年金額」が記載されたものが毎年送られてきます。ポイントは、「これまでの」という点です。
50歳以上の方は、60歳まで年金加入制度に加入していると仮定した見込額が書かれていますが、40代までの方は見込額ではありません。今まで支払ってきた保険料に対して受け取れる年金額が書かれています。
そのため、ねんきん定期便の内容を正しく理解しないと、将来に受け取る年金額が少ないと勘違いする恐れがあります。
受給できる公的年金額は増やせる?
国民年金保険料を毎年しっかりと納付できなかった方は、受給できる年金額も少なくなります。少しでも年金額を増やしたい方は、この見出しで紹介する2つの方法を試してみてください。
繰り下げ受給を選択する
繰り下げ受給を選択すれば、1年ごとに年金額を増額できます。老齢基礎年金の場合、繰り下げ受給の請求をした時点の年齢で増額率が決まります。
・昭和16年4月1日以前に生まれた方は12~88%の増額
・昭和16年4月2日以後に生まれた方は8.4~42%の増額
また、生まれた日によっても変わりますので、気を付けてください。
老齢厚生年金の場合は、66~70歳までで8.4~42.0%です。繰り下げ受給は注意点もありますので、希望する方は事前によく確かめてから申請しましょう。
働く期間を延ばす
ねんきん定期便で書かれている見込額は、「60歳まで」継続して加入していると仮定した場合の年金額です。再雇用や定年延長などで60歳以上になっても働くことを選択し、厚生年金に加入していれば年金額を増やせます。
50歳以上になったら年金見込額をチェックしよう
ねんきん定期便は、50歳以上になると年金見込額が表示され、将来に受け取る年金額がいくらくらいなのかがわかるようになります。40代までのねんきん定期便とは内容が異なるため、今のうちに見方を知っておきましょう。
毎年はがきを受け取っても、何となくとしか内容を確認しなかった方も、今回の記事を参考にして一度詳しく中身を見てみてください。
出典
日本年金機構「令和3年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方 50歳以上の方」
日本年金機構「令和3年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方 50歳未満の方」
日本年金機構「老齢基礎年金の繰下げ受給」
日本年金機構「老齢厚生年金の繰下げ受給」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員