更新日: 2021.10.27 その他年金
年金手帳の色にはどんな意味がある? 色ごとに注意すべきこと
国民年金に加入している被保険者全員へ「国民年金手帳」(以下、年金手帳)が交付されていますので、基本的に20歳以上の方は年金手帳を所有しています。大きさは、縦15cm、横10.5cmほどの薄い手帳に見覚えがあるでしょう。
実は、この年金手帳の色は全部で3種類あります。今回は、年金手帳の基本を確認し、この色の違いについて確認してみましょう。
執筆者:堀江佳久(ほりえ よしひさ)
ファイナンシャル・プランナー
中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。
年金手帳とは
年金手帳は、法律に基づいて、日本国内に住んでいる人が20歳になり、国民年金被保険者になると、日本年金機構から保険料納付書と同時に送付されてきます。この年金手帳は、年金の加入資格を証明する書類と位置づけられています。
なお、年金手帳は、昭和49年10月以降に交付されていますが、それ以前に厚生年金保険(その前身である労働者年金保険も含め)に加入された方には『被保険者証』が交付されていましたので、『被保険者証』でも年金の加入資格を証することができます。
この被保険者証や年金手帳には、加入者ごとの年金加入記録を管理・保存するため『記号・番号』や『基礎年金番号』が記載されています。
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年金手帳の変遷
年金手帳は、前述のとおり、昭和49年10月以降交付されていますが、国民年金の被保険者資格の取得手続きを取った時期によって3つの色があります。いずれも年金に関する手続きでは有効なものですので、大切に保管しておくようにしましょう。
なお、手帳を紛失した場合には、再発行できますので、お近くの年金事務所に問い合わせするとよいでしょう。
(1)茶色の手帳
昭和35年10月~昭和49年10月に国民年金の被保険者資格の取得手続きをおこなった方に発行されます。手帳の色はおおむね5年ごとに更新されており、写真のような茶色以外にも、水色、薄だいだい色などがあります。
(2)オレンジ色の手帳
昭和49年11月から平成8年12月までに被保険者資格の取得手続きをおこなった方に発行されます。
(3)青色の手帳
平成9年1月以降に被保険者資格の取得手続きをおこなった方に発行されます。なお、図1は発行者が「日本年金機構」の現在のものですが、平成9年1月から平成21年12月までに発行されたものは、この部分が「社会保険庁」となっています。
なお、この手帳は、2022年4月に施行される「年金改革法」に基づき廃止されることが決まっています。年金手帳をすでに取得されている人は、特に手続きは不要です。また、新たに国民年金の被保険者には、手帳の代わりに「基礎年金番号通知書」が発行されます。
図1:年金手帳の変遷
(日本年金機構ホームページより引用)
共済組合の加入期間のみの方
共済組合の加入期間しかない方は、年金手帳ではなく、「基礎年金番号通知書」(図2)が交付されています。これは、年金手帳の代わりとして利用できますので、なくすことのないよう大切に保管しましょう。
図2:基礎年金番号通知表
(日本年金機構ホームページより引用)
出典
日本年金機構「基礎年金番号・年金手帳について」
日本年金機構「年金手帳に切り替わる以前の『被保険者証』をお持ちではありませんか?」
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー