更新日: 2021.11.10 その他年金

年金加入期間や年金額を知るには「ねんきん定期便」のどこを見ればいいの?

年金加入期間や年金額を知るには「ねんきん定期便」のどこを見ればいいの?
年金を納めてはいるものの、実際にいくら年金を受け取れるのか知らない人も多いでしょう。毎年誕生月に日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」では、50歳未満の場合「加入実績に応じた年金額」、50代になると将来受け取る「年金見込額」がわかります。
 
年金にまつわる大切な情報が記載されているので、毎年必ず確認することが大切です。今回は「ねんきん定期便」に記載された内容を確認する方法についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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ねんきん定期便とは?

「ねんきん定期便」とは、消えた年金問題と呼ばれた年金記録問題を解決するために日本年金機構が2009年4月に始めた取り組みです。過去の加入履歴などが記載されており、定期的に送付されます。
 
ここでは、大切な情報を確認できる「ねんきん定期便」についておさらいします。
 

はがき・封書で届く

「ねんきん定期便」は誕生月にはがき・封書で送付されます。はがきと封書の違いは、年齢と記載される内容です。35歳・45歳・59歳といった節目の年には、全期間の年金記録情報が封書で届きます。
 
封書が届いたら、年金加入記録に「もれ」や「誤り」がある場合に使う「年金加入記録回答票」と「返信用封筒」が同封されているので、今一度、記載内容を確認してみましょう。
 

「ねんきんネット」なら年金記録をいつでも確認できる

年に一度送付される「ねんきん定期便」以外に、いつでもオンライン上で年金記録を確認できる「ねんきんネット」もあります。登録するとダウンロード可能な「電子版ねんきん定期便」を利用できて便利です。
 
「電子版ねんきん定期便」の内容は、郵便で受け取るはがき版と変わりません。「ねんきんネット」に登録すると、「郵送意向登録機能」からはがき版の郵送を停止できるのがポイントです。
 

海外でも「ねんきん定期便」を受け取れる

海外に住んでいる人も「ねんきん定期便」を郵送で受け取ることが可能です。日本年金機構のサイトでは、海外送付専用の窓口として「ねんきん定期便お申込みページ」が設けられています。手続き1回につき1回限り、海外に送付される仕組みです。
 

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「ねんきん定期便」でわかること

「ねんきん定期便」には、どのような内容が記載されているのでしょうか? 50歳未満と50歳以上では「ねんきん定期便」の様式が異なっており、記載内容に違いがあることを知っておきましょう。
 
「ねんきん定期便」に記載されたデータは、老後への備えを検討する際に役立ちます。ここでは「ねんきん定期便」の記載内容を見ていきましょう。
 

50歳未満と50歳以降では記載内容が異なる

50歳未満の人と50歳以上の人では、以下のとおり「ねんきん定期便」の記載内容が異なります。


・50歳未満:これまでの加入実績に応じた年金額
・50歳以上:年金見込額(老齢年金の種類と見込額)

「これまでの加入実績に応じた年金額」とは、老齢年金を受け取るために必要な受給資格期間(120月以上)を満たすかどうかに関わらず、現時点での加入実績に応じて計算されています。
 
「年金見込額」とは、老齢年金の見込額です。金額は現在加入している年金制度に同じ条件で60歳まで加入し続けたという仮定の上で計算されています。将来必ず受け取れる金額ではなく、あくまでも目安ですので注意してください。
 

これまでの年金加入期間

「これまでの年金加入期間」に表示されているのは、「ねんきん定期便」の作成年月日の前々月までの加入月数です。10年(120月)の受給資格期間を満たしているかどうか、確認できます。
 

受け取れる年金額

50歳以上の人が受け取る「ねんきん定期便」では、老齢年金の種類と合わせて年金見込額が表示されます。受け取れる年金額の目安がわかる老後の備えをする上で大切なデータです。
 

これまでの保険料納付額

「これまでの保険料納付額」では、今までに年金制度にいくら保険料を納付したか累計金額が表示されます。なお厚生年金保険料の額には、事業主負担分は含まれません。
 

年金加入記録を十分に確認しよう

「ねんきん定期便」を見ると、年金加入期間や年金額を確認できます。35歳・45歳・59歳の節目の年に封書の「ねんきん定期便」が届いたら、全期間の年金記録情報に「もれ」や「誤り」がないかチェックしましょう。
 
自分の納めた保険料がきちんと反映されているか、年金の加入記録を念入りに確認することが大切です。
 
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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