更新日: 2021.11.30 その他年金
青い年金手帳が2冊ある場合、古い年金手帳は処分してしまってもいいの?
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
年金手帳とは何か
まずは年金手帳の性質から確認していきます。年金手帳とは、基礎年金番号をはじめ氏名、生年月日など年金手続きに関連する重要な情報が記載されている手帳であり、これは同時に年金加入者であることの証しも兼ねている手帳になります。
年金手帳は日常的に使うものではありませんが、転職や就職、年金の受給時などで必要になることがあるものになるため、大切に保管しておかなければなりません。
また、年金手帳にはいくつか種類があります。現在では青色の年金手帳のみが発行されていますが、過去にはオレンジや茶色の年金手帳が発行されていました。
この色の違いは発行時期によるものであるため、一概に何色だから無効、何色だから有効というわけでもないためご安心ください。
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青色の年金手帳が2冊ある場合は古い方は処分してもよい?
青い年金手帳が2冊ある場合、まずは両者の年金手帳に記載されている基礎年金番号を確認してください。それぞれに同じ基礎年金番号が記載されているのであれば、古い方の手帳は処分してしまっても問題ありません。
もし、2冊ともに違う基礎年金番号が記載されているのであれば、古い方の年金手帳を処分してはいけません。この場合、年金加入記録が2つあることになっていて、今までの年金の加入履歴がその2つの年金手帳に分散されてしまっている可能性があるからです。
そのまま放置してしまうとこの加入記録が通算されず、将来受け取れる年金の金額が本来より少なくなってしまう恐れがあります。
この場合、年金の加入記録を一本化するための手続きをするべきです。具体的には、現在厚生年金に加入されている方は、勤務先の社会保険担当の方に依頼し、会社を通じて手続きを依頼することになります。
それ以外の方、自営業者や無職の方などは最寄りの年金事務所に年金手帳を提出して基礎年金番号一本化の手続きを行うことになります。実際の手続きの詳細については勤務先ないし最寄りの年金事務所へお問い合わせください。
年金手帳は今後廃止になる
年金手帳は2022年4月以降新たに発行されず、代わりに基礎年金番号通知書という、基礎年金番号や氏名などが記載されている書面に切り替わることになります。
ただ、既に発行されている年金手帳は引き続き有効なままとなるため、年金手帳廃止後であっても引き続き今お手元にある年金手帳は大切に保管する必要があります。
年金手帳廃止後は再発行もできなくなるため、失くさないよう今後は注意が必要です。万が一紛失している場合は早めに再発行の手続きをするべきです。
青い年金手帳が2冊ある場合、古い年金手帳をまず確認
青い年金手帳が2冊ある場合、その年金手帳の基礎年金番号を見比べてください。基礎年金番号が同一であれば古い方の年金手帳は廃棄しても問題ありません。
もし、両者違う番号であれば基礎年金番号を統一する手続きが必要であるため、手続きが終わるまで保管しておいてください。
もし、年金手帳について困ったことがあれば、手続きに関することを含め最寄りの年金事務所へ問い合わせるとよいでしょう。
執筆者:柘植輝
行政書士