年金に関する書類をなくしてしまった。再発行するにはどうすればよい?

配信日: 2022.01.12

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年金に関する書類をなくしてしまった。再発行するにはどうすればよい?
年金に関する書類にはさまざまなものがあります。これらをなくしてしまった際の再発行手続きにはどのような方法があるのでしょうか。年金関係書類別に解説します。
新井智美

執筆者:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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年金手帳をなくしてしまった場合

年金手帳をなくしてしまった場合は、「年金手帳再交付申請書」を所定の窓口に提出することで再発行してもらえます。提出先はその人の属性によって異なり、第1号被保険者もしくは任意加入者の場合は、住んでいる市区町村の窓口です。そのほかは管轄する年金事務所へ提出します。
 
提出方法は、窓口で提出する以外に郵送で提出できますし、電子申請で行うこともできます。また、この手続きは紛失だけでなくき損した場合も同様です。
 
ただし、年金手帳の発行は2022年4月より廃止されます。したがって、それ以降は紛失したとしても手帳の再発行はできませんので注意が必要です。
 

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年金証書や年金額改定通知書などをなくしてしまった場合

年金の受給権が発生した場合、年金証書が送られてきます。また、年金額が改定された場合は「年金額改定通知書」、さらに年金が振り込まれる際の「振込通知書」なども送られてきます。これらの書類を紛失した際の再発行手続きは以下のとおりです。
 

■年金証書

年金証書を紛失し、再発行を希望する場合は再交付申請書を近くの年金事務所に提出する必要があります。申請書ははがき様式になっており、年金事務所で入手できるほか、ねんきんダイヤルに電話をすることで郵送してもらえます。
 

■年金額改定通知書

年金額の改定内容については、「ねんきんネット」上で確認できます。もし、通知書そのものを再発行してもらいたい場合も、「ねんきんネット」にて申請できます。
 
ねんきんネットで再発行の申請を行った場合、1週間程度で手元に届きます。また、ねんきんネットを利用できる環境にない場合は、電話(ねんきんダイヤル)もしくは窓口(年金事務所)で再交付申請を行うこともできます。その場合は基礎年金番号もしくはマイナンバーが分かるものを用意・持参し、申請を行う必要があります。ちなみに、ねんきんダイヤルで申請した場合、5日程度で届きます。
 

■再交付手続きにおける注意点

年金額改定通知書については、過去5年以内に公布したものに限られます。また、振込通知書については最新のものに限られますので注意が必要です。
 
年金証書については、年金担保融資を受けている場合は再交付を受けられず、また、死亡した方の再交付も対応してもらえません。年金額改定通知書については、死亡した人の再交付も可能ですが、交付できる人は、死亡した人が受けていた年金の未支給年金の請求者に限られます。
 

ねんきんネットを活用しよう

年金に関する書類をなくしてしまい、再交付が必要なケースがあるかもしれません。その際に便利なのが、ねんきんネットです。利用の際には「ユーザーIDの取得」もしくは「マイナポータルとの連携」が必要です。
 

■ねんきんネットに登録するには?

ねんきんネットの登録方法には、マイナポータルとの連携、そしてユーザーIDの取得の2つがあります。

<マイナポータルとの連携>

1.マイナンバーカードを利用し、マイナポータルにログイン
2.マイナポータルのトップページで「年金記録・見込額を見る(ねんきんネット)」ボタンをクリック
3.表示されるねんきんネットの利用規約に同意することで、連携手続きが開始され、連携手続きが完了すると「ねんきんネット」が表示される(連携完了後は、「年金記録・見込額を見る(ねんきんネット)」ボタンをクリックするだけで、ねんきんネットを利用可能)
4.最後にメールアドレスを登録すると利用開始可能となる

<ユーザーIDの取得>

1.ねんきんネットの新規登録をクリック
2.アクセスキーの有無を聞いてくるので、該当するボタンをクリック
3.利用規約に同意し、「利用登録を続ける」ボタンをクリック
4.必要事項を入力し、入力内容確認の画面に移る
5.入力内容を確認し、間違いがなければ「ユーザーIDの発行を申し込む」ボタンをクリックする。
6.入力の際に登録したメールアドレス宛てにユーザーIDが届く

アクセスキーがあれば、このようにユーザーIDが即発行されますが、アクセスキーがない場合は後日ユーザーIDが郵送されます。
 

■ねんきんネットで再発行依頼を行う方法

ねんきんネットには、「通知書の再交付申請」のページが設けられています。ここで申請できる書類は以下のとおりです。

●社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
●公的年金等の源泉徴収票
●年金額改定通知書
●年金振込通知書
●支給額変更通知書

申請の流れはいたって簡単です。まず、メニューから再交付を希望する通知書を選択し、必要事項を入力します。その後、「通知書の再交付を申請する」ボタンをクリックすることで、手続きが完了します。どれも申請してから手元に届くまで約1週間を要します。ただし、年金決定通知書および支給額変更通知書については、申請してから3週間程度かかりますので覚えておきましょう。
 

まとめ

年金に関する書類の再発行方法は、窓口やねんきんダイヤルで受け付けているものや、ねんきんネットから申請できるものなど、その書類によって異なります。年金証書などは非常に大切な書類なので、紛失しないように普段から心がけることが大切ですが、紛失した際には慌てず申請を行うことで再発行してもらえます。
 
ねんきんネットに登録しておけば、再交付申請だけでなく、ねんきん定期便の確認なども行うことができます。登録までの準備が面倒と感じるかもしれませんが、時間がある時に登録しておくことをおすすめします。
 
出典
(※1)日本年金機構「年金手帳を紛失またはき損したとき」
(※2)日本年金機構「年金証書・年金額改定通知書・振込通知書の再交付を希望するとき」
(※3)日本年金機構「通知書再交付申請」
 
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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