更新日: 2022.02.19 その他年金

ねんきん定期便に「書かれていること」と「書かれないこと」とは?

ねんきん定期便に「書かれていること」と「書かれないこと」とは?
ねんきん定期便は毎年自分の誕生日月に日本年金機構からはがきで送られてきます。また普段ははがきですが、35歳と45歳そして59歳の節目年齢には大きな封書で送られてくるのが特徴です。
 
ではこのねんきん定期便には何が書かれていて、何が書かれていないのか詳しく見ていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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ねんきん定期便に書かれていること1 最近の月別状況

ねんきん定期便には最近の月別状況が書かれています。最近の月別状況とはどういう事かというと、簡単に言えば年金保険料をいつ納付したかという事が詳しく載っているということです。
 
基本的に年金保険料は毎月支払うものです。そのため毎月きちんと納付されているかということが一目で分かるようになっています。支払われていない月がある場合は、未納と記載されるのでいつ支払うのを忘れたのかがすぐに分かり便利です。
 
基本的には日本年金機構から送られてくるはがきなのでミスなどはありませんが、万が一納付しているのに未納という記載があった場合はミスの可能性があります。1ヶ月くらい大したことはないと考えている人もいるかもしれませんが、未納があると将来受け取る年金額が減ってしまうので、すぐに連絡するようにしましょう。
 
また転職や結婚等で届け出をするのを忘れていると、その期間は未加入や未納扱いになってしまいます。この場合も将来の年金額に影響してくるので、特に生活スタイルが変わった時は、ねんきん定期便をいつもより念入りにチェックして記載ミスがないか確認する事が重要です。
 

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ねんきん定期便に書かれていること2 これまでの年金加入期間

ねんきん定期便には、これまでの年金加入期間も書かれています。年金は最低でもトータルで10年間、120ヶ月以上支払っていないと受給することは出来ません。
 
支払った期間が9年11ヶ月だと、受給資格を得られないためこれまで支払った保険料は全て無駄になってしまい、年金は1円ももらえないということです。そのため、この年金加入期間はかなり重要です。ねんきん定期便が届いたら、これまでの年金加入期間をチェックして、現在何年かということを確認しておきましょう。
 

ねんきん定期便に書かれていること3 もらえる年金の見込み額

50歳以上の人の場合、もらえる年金の見込み額が書かれています。見込み額は、現時点の加入実績のまま60歳になったらこれくらいの額がもらえますという金額です。細かい額まではっきりと書かれているので、ねんきん定期便が届いたらきちんと確認しておきましょう。
 
50歳未満の人の場合は、これまでの加入実績に応じた年金額が代わりに書かれているので、若い年代の人も大体の目安が分かるのでチェックしておくとよいです。
 
しかしこれはあくまで見込み額で確定ではありません。今後の加入状況に応じてもらえる年金額は変わって来るので、あくまで参考程度に考えておくようにしましょう。
 
それからもらえる年金額も、住民税や社会保険料といった税金が引かれて支払われるので、見込み額通りもらえるということではないということも合わせて知っておくとよいです。
 

ねんきん定期便に書かれていないこと1 基礎年金番号

ねんきん定期便には基礎年金番号の表示がなされていません。代わりにねんきんネットの登録に必要なアクセスキーが表示されています。何故なら基礎年金番号をねんきん定期便に表示してしまうと、番号が何かしらの理由で流出した時に第三者が本人に成りすましてねんきんネットを利用する恐れがあるからです。
 
それくらい基礎年金番号は大切なものなので、他人に安易に教えることは控えましょう。また年金に関する質問や問い合わせに対応するために照会番号が表示されているので、年金事務所等に問い合わせる時はこの照会番号を伝えるとよいです。
 

届いたら必ずチェックするということが重要

ねんきん定期便には、最近いつ納付したかという月別状況やこれまでの年金加入期間、そして将来もらえる年金の見込み額等が記載されています。そのため、はがきが届いたら捨てずに必ずチェックして、今自分の年金状況はどうなっているかを確認することが重要です。そうすれば仮に何か記載ミスがあっても、すぐに対応する事が出来るので安心です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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