更新日: 2022.03.28 国民年金

国民年金保険料にもお得な支払い方法がある? どんな方法?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

国民年金保険料にもお得な支払い方法がある? どんな方法?
国民年金保険料は必ず発生するので、お得な支払い方法があるのならぜひ利用したいものでしょう。そこで今回は、国民年金保険料の割引適用や節税につなげる方法、注意点などをご紹介します。
 
前割や早割、家族の分もまとめて納税などの納付方法があるほか、所得控除をうまく利用する方法などもありますのでこの機にぜひ活用してみてください。
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国民年金保険料の納付対象者とは?

 
20歳以上60歳未満の日本国民は、全ての方が国民年金に加入することとなっており、中でも第1号被保険者は国民年金保険料を自分で納付しなければなりません。国民年金の被保険者は3つに区分されています。
 
自営業者などが該当する第1号被保険者、会社などに勤めている方が該当する第2号被保険者、そして第2号被保険者によって扶養されている方は第3号被保険者です。第1号被保険者は国民年金を納めるのに対し、第2号被保険者は必要な額が給料から差し引かれるのが一般的です。
 

国民年金保険料のお得な支払い方法

 
削ることのできない国民年金保険料ですが、支払い方法を見直すことでお得になります。まずは、前納・早割を利用すること、次に扶養家族の国民年金も一緒に支払うことです。この2つのお得な支払い方法を利用することで、国民年金保険料をおさえられます。
 

前納・早割を利用する

国民年金保険料を当月末までに口座振替で納付すると早割が適用され、まとめて前納するとさらにお得になります。

●早割:翌月末までに納付の国民年金保険を、当月末までに口座振替納付で50円お得。
●前割:6ヶ月分前納で1130円、1年分前納で4180円、2年分前納で1万5850円割引。

早割で最初の口座振替の際は2ヶ月分となり、前月分は翌月末(当月末)の支払いとなるため割引はなく、早割申し込み後の2ヶ月目分の支払い分から割引が適用されます。また、口座振替のみが割引適用となり、現金納付の場合は割引となりませんので注意が必要です。
 
前割は、6ヶ月分<1年分<2年分と、納付回数が少ないほうがよりお得となります。現金で納付可能ですが、割引額が大きい口座振替のほうがお得です。前割を利用し途中で厚生年金保険に加入となった場合は、未経過期間分は還付されます。
 

2、家族の国民年金保険料もまとめて納付する

 
国民年金保険は所得控除の対象ですので、家族の分もまとめて納付したほうがお得になります。所得税は、所得が大きければ大きいほど税率が高くなりますので、生計を共にする家族の国民年金保険料は所得の高い者がまとめて支払ったほうが納付税額が減少する可能性があるのです。

 

3、所得によって控除を配分する

 
国民年金保険料の2年分を前納した場合は控除の方法は2つあり、その年の所得によって配分することで節税となる可能性があります。

国民年金保険料を2年分前納した場合の控除方法

●2年分の国民年金保険料を納付した年に控除する
●該当年の国民年金保険料を控除する

2の方法で例えば、令和3年4月に2年分前納をしたとすると、控除の対象は以下のようになります。

●令和3年の控除は4月から12月の9ヶ月分
●令和4年の控除は1月から12月までの12ヶ月分
●令和5年の控除は1月から3月までの3ヶ月分

もし納税額を減少させたいなら、所得が多いと予想できる年に控除額を残しておきましょう。例えば、令和4年の所得が大きくなりそうなら、令和3年に納付した2年分の全てを控除対象とするのではなく、該当する9ヶ月分のみを控除し、令和4年に12ヶ月分を控除します。
 
逆に、令和3年の所得が大きくなったのなら2年分の全てを控除するなど、その年の所得に応じて控除額を配分することで納税額の減少につながるでしょう。
 

便利な支払い方法を活用して国民年金保険料をお得に!

 
国民年金保険料は、支払い方法を見直すことでお得になります。前割や早割の利用で、国民年金保険料が割引になります。また、前割や早割は口座振替で自動納付できますので便利なところも利用したいポイントです。
 
また、2年分前納した場合は所得に応じて、控除額を配分することで納税額を減少できる可能性もあります。国民年金保険料は、ぜひ便利な支払い方法を活用してお得に納付してください。
 
出典
日本年金機構 国民年金はどのような人が加入するのですか。
日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 国民年金保険料の納付は 口座振替での前納・早割が便利でお得です!
国税庁 No.2260 所得税の税率
国税庁 2年前納された国民年金保険料の社会保険料控除について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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