更新日: 2022.04.25 その他年金
手取り30万の会社員。年金をもらうときは毎月手取りいくら?
そこで今回は、基礎的な年金の計算方法について「手取り30万円の会社員」をモデルケースに解説します。ご自身がもらえる年金の概算をイメージしやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金の計算はどうやるの?
年金の計算を行うには、全員が一律で対象となる「老齢基礎年金」と会社員などが対象となる「老齢厚生年金」の2種類を合計する必要があります。
・老齢基礎年金
計算式と、ポイントは以下のとおりです。
計算式 | 支給額 = 78万900円(令和3年度)× 保険料納付月数 / 480ヶ月 |
・保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した、受給資格期間が10年以上
・20歳から60歳まで40年間納めると、満額もらえる
・原則、65歳から受給できる
・老齢厚生年金
計算式と、ポイントは以下のとおりです。
計算式 | 支給額 = 報酬比例年金額 + 経過的加算 + 加給年金額 |
・厚生年金に加入していたときの報酬額や年数により変わる
・65歳以前にもらうと最大30%減額(繰上げ受給)
・65歳以降にもらうと最大42%増加(繰下げ受給)
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手取り30万円のモデルケース
ここでは、手取り30万円の人が、退職後にいくら年金がもらえるか見ていきましょう。モデルケースの条件は以下の通りです。実際の報酬は年齢があがるにつれて増えていく傾向ですが、計算をシンプルにするため「手取り収入を30万円」に固定しています。
・手取り収入30万円
・60歳で退職
・20歳から60歳まで年収は一定
・40年間(480ヵ月)保険料を支払う
・年金は65歳から受けとる
・加給年金はなし
・平成15年4月以後の計算式にて算出:平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数
年金種類 | 計算式 |
---|---|
老齢基礎年金 | 支給額 = 78万900円(令和3年度)× 480ヵ月 / 480か月 = 78万900円 |
老齢厚生年金 | 支給額 = 30万円 × 5.769 / 1000 × 480ヵ月 = 83万736円 |
合計 | 161万1636円(年額)/ 12ヵ月 = 13万4303円(月額) |
結論として、手取り30万円の人が老後に受け取れる年金額は「13万4303円(概算)」となります。
30万円手取りの人が受け取れる年金額まとめ
今回ご紹介した年金受給額のモデルケースでは、2種類の年金の計算をしたため、むずかしいと感じる人も多かったかもしれません。
しかし、ご自身の年金額を把握することで、ライフプランの設計に大いに役立ちます。しっかり理解して老後に備えましょう。
出典
国民年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
国民年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額
国民年金機構 厚生年金保険の保険料
国民年金機構 は行 報酬比例部分
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部