老後マネープランの土台! 老齢基礎年金は満額いくらもらえる? 満額支給されない人はどうすればいい?
配信日: 2022.07.23 更新日: 2022.07.25
老齢基礎年金は老後のマネープランの土台です。どれだけの年金を受け取れるのか、その額はどのように決定されるのかを把握しておく必要があります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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老齢基礎年金の満額は、月額6万4816円
令和4年度の年金支給額は満額で月額6万4816円です。この年金支給額は「78万900円(平成16年度額)×改定率(再評価率)×保険料納付月数/480月」という算式で計算されます。この算式は法律で定められています。
ただし、これはあくまで満額受け取った場合の金額で、もちろん満額を受け取れない人もいます。それは保険料納付期間が40年に満たない人で、その場合には、免除制度を利用していたとしても満額を受け取ることはできません。
また、経済情勢の変化により改定率が改定されれば、受け取る年金の額は変わります。改定率は物価や賃金の変動のほか、「マクロ経済スライド調整率」といわれる数値によって調整が行われます。このように、年金支給額は年金の支え手である現役世代の負担に見合った給付であるという観点から、さまざまな工夫が行われているのです。
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満額支給されない人は、任意加入制度の利用がおすすめ
では、年金を満額受給できない人はどうすればよいのでしょうか。実は、60歳以降でも国民年金に任意加入できる制度があります。この制度を利用すると、40年の納付済み期間という条件が満たされないため満額受給できなかった場合でも、年金額を増額できるのです。また、60歳までに受給資格を満たしていない場合にも、年金を受給できるようになります。
この任意加入制度を利用することで、老齢基礎年金の受け取りを最大額で増やせるだけでなく、納付した金額は全額が社会保険料控除の対象となり、確定申告することで所得税の節税にもなります。また、一定の条件を満たせば、任意加入期間中に万一のことがあっても、障害基礎年金や遺族基礎年金を受け取ることができます。
満額を受け取れないと気付いたときには早めの対応を
老齢基礎年金は満額でいくらもらえるのか、その額はどのように決まるのかを紹介し、支給額が減額されるケースや、その対応方法についても触れました。老齢基礎年金の支給額は月額6万4816円ですが、この数字だけを見るとそれほど大きい額とは感じられないかもしれません。
しかし、老齢基礎年金は亡くなるまでずっと受け取り続けることができるのです。1回あたりの金額に大きな差はなくても、長く積み重なるとその差は大きなものになります。満額受け取ることができないと気付いたなら、早い対応が肝心です。
出典
日本年金機構 令和4年4月分からの年金額等について
日本年金機構 Q 年金額はどのようなルールで改定されるのですか。
日本年金機構 あなたも国民年金を増やしませんか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部