更新日: 2022.07.29 国民年金

国民年金保険料はクレカ払いがとにかく便利。手続きを解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

国民年金保険料はクレカ払いがとにかく便利。手続きを解説
筆者は今年(2022)年の始めまでは会社員でしたが、独立して個人事業主になったため、国民年金保険料を納めなくてはいけなくなりました。
 
そこで取り組んだのが、クレジットカード払いへの切り替えです。一度切り替えると何かと便利なので、実際にやってみた感想も含めて解説します。
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国民年金保険料をクレカ払いにするには?

早速、国民年金保険料をクレカ払いにするために、必要な手続きを解説します。
 

ステップ1.書類とクレジットカードを用意する

まず、必要な書類とクレジットカードを用意しましょう。国民年金保険料をクレカ払いにする際は「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を提出します。
 
「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」は年金事務所の窓口でもらうか、日本年金機構のWebサイトからダウンロードしましょう。個人番号(マイナンバー)を記入する欄もあるので、マイナンバーカードもあると便利です。
 
また、クレジットカードは以下のいずれかの国際ブランドのものが使えます。
 

●VISA
●MasterCard
●ダイナースクラブ
●JCB
●アメリカンエキスプレス(アメックス)

 
VISA、JCB、MasterCatdのいずれかの国際ブランドデビットカードも利用できます。ただし、銀行口座に十分な残高がないとエラーが発生する可能性がある点に注意してください。
 

ステップ2.提出する

「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を記入したら、年金事務所に提出します。窓口に行く時間がなければ、郵送でも構いません。
 
筆者は分からない部分を確認しながら進めたかったので、実際に年金事務所に行きました。
 

ステップ3.処理結果が届く

書類を提出したら、日本年金機構での事務処理が始まります。内容に問題がなければ、1ヶ月程度で通知が届く流れです。実際は、図表1・2のようなはがきで届きます。
 
【図表1】

 
【図表2】

 
なお、手続きが完了しなかった場合は「クレジットカード有効性確認結果のお知らせ」が届くそうです。
 

なぜ、クレカ払いを選んだのか

ここで、なぜ筆者が国民年金保険料をクレカ払いにしたのか、理由を説明します。
 

毎月コンビニに行く自信がない

ご存じの方も多いかもしれませんが、国民年金保険料はコンビニでも支払えます。自宅に届く納付書を持っていけばよいだけなので、そう難しいことではありません。
 
しかし、毎日仕事や家事で忙しくしていると、うっかり忘れてしまう可能性もゼロではないでしょう。「気が付いたら納付期限を過ぎてた」という事態を避けるためにも、まずは仕組み化してしまおうと思いました。
 

銀行も混んでいるので気が進まない

国民年金保険料を口座振替にしている人もいると思いますが、筆者は気が進みませんでした。
 
筆者の自宅の近所には、都市銀行の支店が3つあるのですが、窓口の営業時間内はだいたい混んでいるためです。待ち時間がもったいないです。
 

マイル、ポイントが貯まる

国民年金保険料をクレカ払いにする大きなメリットの1つに、マイルやポイントが貯まることが挙げられます。
 
筆者が使っているのは利用額100円につき1マイルが貯まるクレジットカードです。このため、1年間国民年金保険料を払うと、1980マイル(=165マイル×12ヶ月)貯まる計算になります。かなりまとまったマイルが手に入るので、決して侮れません。
 
ただし、国民年金保険料の支払いでポイントやマイルが付与されるかは、クレジットカード会社によっても扱いが異なります。マイルやポイントを貯める目的で国民年金保険料をクレカ払いするなら、扱いは必ず確認しましょう。
 

国民年金の払い忘れには要注意

筆者がクレカ払いに切り替えた理由の1つに「払い忘れを防ぐ」が挙げられます。払い忘れは、放置しておくと何かとトラブルのもとになるため、気をつけましょう。
 

最悪、差し押さえも

仮に国民年金保険料を期日までに払わず、未納のままにした状態が続いたら、最終的には財産の差し押さえにまで発展します。
 
もちろん、いきなり差し押さえが行われるわけではありませんが、差し押さえまでの流れは以下の通りです。
 

1.電話や書面で催告が行われる
2.特別催告状が届く
3.最終催告状が届く
4.督促状が届く
5.差し押さえが実行される

 
実際に差し押さえにまで至った場合、以下のものが対象になるので気を付けてください。
 

●一定額の給料
●銀行預金(定額預金を含む)
●自宅などの不動産
●自動車
●生活必需品以外の動産
●有価証券などの債権

 

払えない場合は相談を

国民年金保険料を未納にしている原因が「お金がなくて払えない」だった場合でも、放置するのはやめましょう。
 
国民年金保険料には免除や納付猶予の制度があります。一定の条件にあてはまれば、支払いを免除してもらったり、支払いを待ってもらったりすることが可能です。
 
免除や納付猶予が承認されたとしても年金を受け取れますが、受け取れる金額は減る点に注意しましょう。
 

払い忘れを防ぐには仕組み化を

国民年金保険料は日本に住んでいる限り、一部の例外を除き必ず払わなくてはいけません。払い忘れると何かと面倒なため、一度仕組み化をしてしまうほうが効果的です。
 
クレジットカードを使って払う方法であれば、あまり大変な手続きをする必要もないので、ぜひ取り入れてみましょう。
 

出典

日本年金機構 国民年金保険料の納付に利用できるクレジットカード

日本年金機構 国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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