更新日: 2022.08.17 国民年金
国民年金の支払いは「早割」がお得!?最大「1万5790円」割り引かれる場合って?
あまり知られていないかもしれませんが、実は国民年金の保険料の支払いにも「早割」があります。保険料を前倒しで支払うことで保険料が割り引かれるのです。ここでは「年金の早割」を使ったときの保険料の割引について説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
意外と知らない? 国民年金保険料の「早割」と「前納割引」
「早割」とは、早期に予約することで支払代金が割引になるサービスをいいます。「国民年金」の保険料にも、実はこの「早割」と似たサービスがあるのです。
正式には「国民年金前納割引制度」といいます。年金保険料を通常の納付期限より早い、指定期日までに納付すると保険料を割り引いてもらえるという制度です。
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保険料の納付方法と割引額
国民年金前納割引制度は保険料の納付方法によって、保険料を前倒しで納付できる月数と割引額に違いがあります。
・現金納付の場合
「領収(納付受託)済通知書」(納付書)を使い、金融機関や郵便局、コンビニなどから現金納付する場合、6ヶ月分前納したときは本来納付する額よりも「810円」割り引かれます。
同様に、1年分を前納すると「3530円」、2年分のときは「1万4540円」が割り引かれます。年金事務所に申し込めば「任意の月分から当年度末または翌年度末までの分」の前納も可能です。
・口座振替の場合
口座から自動振替する場合、「1ヶ月分(早割)」「6ヶ月前納」「1年前納」「2年前納」のいずれかを選ぶことができます。1ヶ月分(早割)は通常翌月末に振り替える保険料を、1ヶ月前倒して当月末に振り替えることで「50円」の割引になります。
早割開始後の最初の1ヶ月目は、通常の翌月末振替と早割で1ヶ月前倒しになった分の合計2ヶ月分が振り替えになるので、口座の残高に気をつけなくてはなりません。翌月以降は1ヶ月分ずつの引き落としになります。
口座振替の場合の6ヶ月分前納では「1130円」、1年分で「4170円」、2年分なら「1万5790円」が割り引きされます。同じ月数の前納でも、口座振替の方が現金納付よりも割引額が大きくなります。
「早割」「前納」するときの「現金納付」と「口座振替」のメリット、デメリット
現金納付での6ヶ月分、1年分の前納は、毎年送られてくる納付書で行えるため特別な手続きは不要です。
また、クレジットカードでの支払いを選ぶと支払い開始までに時間はかかりますが、年金保険料の割引を受けながらクレジットカードの利用ポイントをためられます。デメリットは、割引額が口座振替よりも低いことです。
「2年前納」するときは毎回年金事務所に申し込み、専用の納付書を送ってもらわなければなりません。さらに、「2年前納」では1回の納付金額が30万円を超えるためコンビニで納付できません。近所に金融機関や郵便局がない人には不便です。
一方、口座振替は割引額が現金納付より大きい点がメリットです。また、現金納付にはない「1ヶ月早割」を選択できます。数ヶ月分まとめて前納するのが厳しくても、納付を1ヶ月前倒しで振り替えるだけで毎月50円、年間で600円安くすることができます。
また、一度前納を申し込めば変更がない限り再度申し込む必要はなく、手間がかかりません。デメリットとしては、前納を申し出てから実際に納付が始まるまで2ヶ月ほど時間がかかります。また、現金納付のように「任意の月分から当年度末または翌年度末までの分」を前納することはできません。
将来の備えをお得にできる「早割」を積極的に利用しよう
国民年金の早割や前納は、早く始め、長期間の前納をするほど割引額が大きくなります。さらに口座振替にすれば現金納付より割引額が大きくなります。
現金納付と同じ割引額になってしまいますが、ポイント付与率の高いクレジットカードで年金を支払いながら利用ポイントをためるという手もあります。それぞれの事情に合わせて、年金保険料をお得に支払える早割や前納を上手に活用しましょう。
出典
日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 国民年金前納割引制度(現金払い 前納)
日本年金機構 現金納付(納付書でのお支払い)
日本年金機構 国民年金前納割引制度(口座振替 前納)
日本年金機構 国民年金前納割引制度(口座振替 早割)
日本年金機構 国民年金保険料の「2年前納」制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部