更新日: 2022.08.18 その他年金
「自営業で貯金は1000万」一生働く予定なので年金のメリットを感じられません。払わなくて良いでしょうか?
この記事ではそのような不安が解消できるような、年金のメリットや未払い時のリスクについて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金について正しく知っておくこと
日本の年金制度は国民皆年金とよばれ、日本在住で20歳以上60歳未満であれば全員に加入義務があります。年金は不要だから払わないという選択肢はありません。また、年金は医療、介護、雇用、労災などと同じく「社会保険」という考え方で設計された仕組みです。
社会連帯の精神に基づき、生きていく上でのさまざまな困難に直面した際に、過去に保険料を納めてきた人に対して、一定の給付を行って生活の安定を図ることを目的としています。
特に、日本の公的年金制度は世代間で支える「賦課方式」をとっています。現役世代が納めた保険料と国庫負担により、老齢年金、障害年金、遺族年金などが給付されています。自分が払った分をもらえる「積立方式」とは違う点がここです。このような日本の公的年金の仕組みがわかれば、自分が将来的に不要なので払わないという考え方が成り立たないことが理解できるようになるでしょう。
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日本の年金制度のメリット
自営業者やフリーランスの場合、国民年金(基礎年金)保険に加入し、老齢基礎年金を受け取ることができます。会社員の場合、厚生年金保険に加入することで、老齢基礎年金と老齢厚生年金の2段階の年金を受給できるのです。
これらの年金は、国庫や会社が2分の1に相当する額を負担しているので、自己負担は大きく軽減されています。また、日本の年金システムは老後に給付される老齢年金だけではなく、次のような現役時代の保障も充実しています。
・障害年金
病気やケガで障害が残る場合があります。そのときには、国民年金保険加入者は「障害基礎年金」を受け取れます。さらに、厚生年金保険加入者は「障害厚生年金」を上乗せして受給できるのです。なお、家族がいると受給額が加算されます。
・遺族年金
家族を残して国民年金保険加入者が亡くなったときには、その配偶者や子は「遺族基礎年金」を受け取れます。また、厚生年金保険加入者の場合には「遺族厚生年金」が支給されるのです。
未払いリスクに注意しましょう
日本の年金制度についての正しい理解がないままに、なんとなく年金が未納状態になってしまっている人がいるかもしれません。もし、一定以上の未納期間があると、すでに述べたような給付を受けられない場合もあります。納付が困難なときは、免除または猶予制度の申請をして未納期間を作らないようにしておきましょう。
納付した保険料が社会を支えています
日本の年金制度は老後だけではなく、現役世代にも保障が提供される仕組みになっています。そして、それを支えるのは生産年齢としての現役世代なのです。人はいつかは年老いていくものです。
そして、若くても事故にあって障害が残ったり、亡くなって家族が残されてしまったりする可能性もあります。このようなときに連帯して社会を支えられる原資になると思えば、保険料納付への理解も深まることでしょう。
出典
日本年金機構 知っておきたい年金のはなし
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部