更新日: 2022.09.22 その他年金
年収320万の30歳会社員です。将来の年金はどれくらいもらえますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収320万の30歳の年金額はどのくらい
一定期間以上、会社員として働き厚生年金に加入していた人は、将来老齢基礎年金と老齢厚生年金をもらえます。老基礎年金は原則として20歳から60歳になるまでの40年間(480月)の保険料をすべて納めると、65歳から満額の年金額をもらえます。
老齢厚生年金の年金額は、加入していたときの報酬額や加入期間等に応じて変わります。三井住友銀行の年金試算シミュレーションを使って、年収320万30歳の会社員の男性(独身)が将来もらえる年金額を計算してみましょう。
仮に大学卒業後の22歳から働き始めて60歳に定年を迎えたとして、その間の保険料をすべて納めた場合、65歳以降に支給される年金額は、老齢厚生年金が月に7万6000円、老齢基礎年金が6万4000円の合計14万円です。配偶者の有無は考慮されていません。60歳を超えて働いた場合には、その分だけ老齢厚生年金が増額されます。
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将来の年金見込み額の確認方法
シミュレーションではなく、将来の公的年金の見込み額をきちんと確認したい場合には、「ねんきん定期便」の内容を確認しましょう。「ねんきん定期便」とは、保険料納付の実績の確認などを目的に、日本年金機構から毎年の誕生月に加入者全員にはがきで送付される通知書です。50歳未満の場合には、これまでの加入実績に応じた年金額が通知されます。
このほか、日本年金機構の「ねんきんネット」に登録すれば、自分で自身の条件を設定することで、将来受け取れる老齢年金の見込み額をオンライン上で素早く試算できます。
将来の年金を増やす2つの方法
将来の年金額を増やす方法には大きく、「年金の繰下げ受給」「公的年金以外の私的な年金への加入」の2つあります。まず、65歳からの受給を見送り、66歳以降から年金を受給する繰り下げを行うと、「繰り下げた月数×0.7%」ずつ、年金額が増額されます。増額率は一生変わりません。また、老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げることが可能です。
私的年金の制度の代表例は、「確定拠出年金」です。掛金を事業主が拠出する企業型確定拠出年金と、加入者自身が拠出する個人型確定拠出年金(iDeCo)があり、拠出限度額は加入者の条件によって異なります。例えば、厚生年金保険の被保険者(公務員を除く)で、企業型確定拠出年金がない場合には月2万3000円まで個人型確定拠出年金に拠出でき、将来の公的年金を補完できます。
現役世代のうちから年金について考えておくことが大事
将来もらえる年金の見込み額は、毎年のねんきん定期便で確認するほか、自分自身でも試算できます。ただし、土台となる老齢基礎年金の満額は毎年改定され、固定ではありません。
また、報酬額や加入期間によっては将来の老齢厚生年金の額も十分ではないでしょう。会社員が安心して老後を迎えるうえでは、公的年金をきちんと納めるのはもちろん、私的年金制度を利用するなどして、将来もらえる年金の層を厚くしておくことも大事です。
出典
三井住友銀行 年金試算シミュレーション
日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 「ねんきん定期便」とは何ですか。
日本年金機構 「ねんきんネット」による年金見込額試算
日本年金機構 年金の繰下げ受給
厚生労働省 確定拠出年金制度の概要
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部