更新日: 2023.01.07 iDeCo(確定拠出年金)

確定拠出年金で人材流動化ってどういうこと? 働く側のメリット教えます!

確定拠出年金で人材流動化ってどういうこと? 働く側のメリット教えます!
2022年11月に、大手銀行が2024年度に企業年金を確定拠出年金に一本化したというニュースが流れました。そして、それに伴い日本企業の確定拠出年金導入の目的が、人材流動化に適した制度作りに変わってきたと報じられています。とはいえ、確定拠出年金で人材流動化といわれても、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、確定拠出年金について概要、人材流動化との関係、働く側からみたメリットについて解説しています。

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企業年金とは

企業年金とは、企業が公的年金に上乗せして従業員に支給する年金のことです。企業年金は「厚生年金基金」「確定給付企業年金」「確定拠出企業年金」の3種類がありますが、厚生年金基金は現在新規設立できなくなったため、本記事での説明は割愛します。
 

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確定給付年金と確定拠出年金の違い

確定給付年金と確定拠出年金の違いは、その名の通り「確定」している対象が異なります。確定給付年金は将来受け取る年金が確定しているため、企業は契約に基づき、その額を支払わなければなりません。
 
一方の確定拠出年金は、拠出、つまり掛金が確定しているだけで、給付額は運用により変動する仕組みです。
 

確定拠出年金を導入する目的の変化

企業が確定拠出年金を導入する目的は、従来は年金費用削減が主でした。企業からすると、支出を確定することで、将来の財務状況を把握しやすくなります。
 
しかし、今回のニュースで大手銀行が確定拠出年金に一本化した主な理由は、人材流動化に適した制度作りのためとされています。昔のような終身雇用ではなく、転職が当たり前となった現代において、確定拠出年金にすることで、より人材流動化の社会に合った制度設計となります。
 

確定拠出年金の人材流動化からみたメリット

それでは具体的に、確定拠出年金の人材流動化の面からみたメリットを解説していきましょう。
 

勤続年数による不公平感が出にくい

対象の銀行では、確定給付年金は長く勤めてくれた社員に報いるために始まりました。そのため、支給の対象は勤続20年以上の社員のみが給付の対象で、中途採用の社員が前の職場で築いた年金資産を受け入れていませんでした。
 
一方の確定拠出年金では、勤続年数による不公平感が出にくく、転職時に年金資産の持ち運びがしやすいものとなっています。
 

年金資産を持ち運びしやすい

企業型の確定拠出年金に加入していた人が転職すると、その資産の管理方法は転職先に確定拠出年金があるかどうかによって変わります。確定拠出年金がなければ、今後は個人で管理する必要がありますが、ある場合は転職先の運営管理機関にそれまでに積み立てた年金資産を移し、運用を継続することが可能です。
 
なお、個人で確定拠出年金を運用する場合、金融機関の請求や口座の開設、金融商品の選択まで細かく自分で行う必要があります。また、掛け金を自身で支払わなければなりません。
 

終身雇用や年功序列を前提としない働き方が進んでいく

確定拠出年金は一つの企業に長く勤めているかどうかで年金額は決まらず、転職しながらキャリアを築きやすい制度設計となっています。
 
転職しながらキャリアアップを目指していく方は、企業選びの一つとして参考にしてみるのもよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部