「年金請求書」の提出が遅れたら年金を受け取れなくなる? 対処法などを解説
配信日: 2023.01.30
今回は、年金請求書の提出が遅れてしまった場合の対処法や、年金請求書の提出方法について解説します。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
年金請求書の提出を忘れていた場合はどうすればよい?
もしも、年金請求書の提出を忘れていた場合はどうすればよいのでしょうか。
提出を忘れていたことに気付いた時点で、すみやかに手続きを行いましょう。年金請求書は、受給開始年齢の3ヶ月前に送られてきています。基本的には気付いた時点で手続きを行えば、受給開始年齢にさかのぼって年金が支払われます。
ただし、受給開始年齢から5年以上経過していた場合は、時効により受け取れなくなる場合があるため注意しましょう。やむを得ない事情で提出できなかった場合は、理由を書面にして提出すれば時効が免除される場合があります。5年以上経過しているときは、できるだけすみやかに年金事務所や年金相談センター(以下「年金事務所など」とします)へ相談しましょう。
また、提出期限から1年を超えている場合は、送られてきた年金請求書は使えません。年金事務所などに用意されている年金請求書を取り寄せるか、日本年金機構のWebサイトからダウンロードしましょう。
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年金を受給するための具体的な手続き
次に、年金を受給するための具体的な手続きについて解説します。
おおまかな手順については次のとおりです。
(1)年金請求書の必要事項を記入する
(2)必要書類を整える
(3)誕生日が来たら年金請求書と必要書類を提出する
(4)年金証書・年金決定通知書が送られてくる
(2)の必要書類は人によって異なりますが、共通して必要な書類としては、次の2つがあります。
●戸籍謄本・住民票など本人の生年月日を証明できる書類
●年金受取口座の通帳やキャッシュカードの写し
ただし、日本年金機構にマイナンバーが登録されていれば、生年月日を証明できる書類は不要です。マイナンバーは年金請求書の提出の際に登録することもできます。通帳やキャッシュカードの写しを添付できない場合は、年金請求書に金融機関の証明印をもらう必要があります。
また(3)については、年金請求書は受給開始年齢にならなければ手続きができないことに注意しましょう。書類が送付されてくるのは誕生日の3ヶ月前ですが、誕生日がくるまで待つ必要があります。
書類の提出後、1~2ヶ月で年金証書や年金決定通知書が送られてきます。年金証書は、年金受給者の身分証明書のようなもので、年金関係で届出を行う際に必要ですので、大切に保管しておきましょう。年金については、年金証書が届いた1~2ヶ月後の偶数月から振り込まれます。
年金請求書の提出が遅れてもあわてずに提出しましょう
年金請求書の提出を忘れていた場合でも、気付いた時点で手続きを行えば、通常はさかのぼって年金が支給されます。あわてると書類に不備が生じることもありますので、落ち着いて手続きを行いましょう。
出典
日本年金機構 65歳時の年金の手続き(厚生年金加入期間が1年未満の方)
日本年金機構 年金の時効
日本年金機構 65歳になり「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」が送られてきましたが提出期限を過ぎてしまいました。どうすればいいですか。
日本年金機構 老齢年金の請求手続き
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士