更新日: 2023.03.15 その他年金

年金の受け取り開始を5年遅らせると年32万円増える? 将来の年金額を増やす工夫

年金の受け取り開始を5年遅らせると年32万円増える? 将来の年金額を増やす工夫
将来もらえる年金を増やす手段のひとつとして、「年金の繰下げ受給」があります。では実際に、受け取り開始を5年遅らせた場合はいくら増えるのでしょうか。
 
本記事では、将来の年金額を増やす工夫を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年金の繰下げ受給とは?

老齢年金は原則65歳になると受け取れるようになりますが、受給開始時期を75歳まで遅らせることもできます。これを「年金の繰下げ受給」といいます。繰下げる期間によって年金額が増えて、増額率は一生変わらないのが大きなメリットです。
 
繰下げ加算額は「増額率=0.7%×(65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数)」で計算され、65歳で受け取る場合と比較して70歳の場合は42%、75歳の場合は84%加算されます。
 
老齢年金はそれぞれ別々に手続きができるため、老齢基礎年金は予定通り65歳から受け取り、老齢厚生年金は70歳に繰下げるようなことも可能です。ただし、加給年金額や振替加算額は増額の対象にならず、繰下げ待機中は受け取れないので注意しましょう。
 

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受け取り開始を5年遅らせると年32万円増える!?

老齢基礎年金を5年繰下げる場合で、シミュレーションしてみましょう。
 
国民年金は保険料を満額納付していた場合、2022年(令和4年度)時点で月額6万4816円(年間77万8000円)もらうことができます。これを70歳まで受給開始時期を遅らせると増額率は42%になるため、月額約9万2000円(年間110万4000円)となります。年間では32万6760円増える計算です。
 
もちろん老齢基礎年金だけで生活するのは困難ですが、年金の受け取り開始を5年遅らせることで年間約32万円増えるのはうれしいでしょう。また、老齢厚生年金も繰下げると、年金額はさらに増加します。
 

将来の年金額を増やす工夫

「年金の繰下げ受給」以外では、厚生年金に加入し続けることで将来もらえる年金を増やす方法もあります。そのためには定年後もできるかぎり長く働き続けることが重要です。
 
例えば月収20万円の仕事を5年間続けたとします。老齢厚生年金額は2003年(平成15年)4月以降の加入期間の場合「平均標準報酬額×5.481/1000×加入期間の月数」で計算することができます。
 
平均標準報酬額20万円で1年間加入すると、増加額は約1万3154円です。5年間加入すると約6万5770円です。月額だと約5480円上乗せされます。
 
これだけ見ると少なく感じますが、厚生年金の加入延長は老齢年金だけではなく障害厚生年金や遺族厚生年金の給付額にも影響します。病気やけが、死亡など不慮の事態が発生した場合に受け取れるので、リスク対策にもなります。
 

まとめ

本記事では、年金の受け取り開始を5年遅らせるといくら増えるのか、将来の年金額を増やす工夫を解説しました。
 
年金はいざというときに受け取る保険と考え、定年後も働くなどして別の収入源を確保して経済基盤を強化することが今後ますます大切です。
 

出典

日本年金機構 年金の繰下げ受給
日本年金機構 令和4年4月分からの年金額等について
日本年金機構 報酬比例部分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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