更新日: 2023.03.20 その他年金
「年収500万円」だと年金はいくら受け取れる?「公的年金シミュレーター」で検証!
そんな中、厚生労働省が公開している「公的年金シミュレーター」を利用すれば、簡単におおよその年金受給額を算出できます。
本記事では、公的年金シミュレーターの概要や使い方、そして、実際に年収が500万円と990万円でどれくらい年金を受け取れるのかを試した結果について解説しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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公的年金シミュレーターとは
公的年金シミュレーターとは、厚生労働省が2022年4月25日から試験運用を開始したツールです。
年金制度改正法を分かりやすく周知し、働き方や暮らし方の変化に伴う年金額の変化を「見える化」することを目的としており、パソコンやスマートフォンから、誰でも簡単に利用できます。
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公的年金シミュレーターの使い方
公的年金シミュレーターを使うためには、所定のページにアクセスして必要情報を生年月日から入力します。
次に、「働き方・暮らし方」という項目で、どういう形態(自営業/会社員など)で、何歳から何歳まで働いたのか、そして年収はいくらだったのかを入力します。すると、スクリーン画面の上の方に、受け取れる年金の見込み額が表示されます。そして、「今後の年収」「終了完了年齢」「受給開始年齢」は自由にスライドでき、その度に年金の見込み額は自動で切り替わります。
なお、試算結果や入力した情報はサイトを離れると消去されるので、個人情報が気になる方も安心できます。
公的年金シミュレーターはパソコンだけでなくスマートフォンでも気軽に利用できます。また、ねんきん定期便の2次元コード情報を利用することで、より簡単に年金額の試算が可能です。
年収500万円と年収990万円で試してみた
それでは実際に試してみましょう。今回は、今年40歳になる1983年7月生まれの会社員の前提で入力をしてみます。
22~60歳まで、年収500万円で試算すると、65歳から年間で177万円の年金見込み受給額となります。そして、試しに就労完了年齢を70歳に設定すると、65~69歳までは168万円、70歳では184万円、71歳以降は218万円となりました。
就労完了年齢を60歳に戻し、次に年収をMAXの990万円に設定しました。すると、65歳から年間で262万円の年金見込み受給額となりました。年収が約2倍になっても、年金の受給額は2倍とはならないようです。
このように、公的年金シミュレーターは簡単に条件を決めて、気軽にさまざまなシミュレーションができるため、「こうなったらどうなるのかな?」と、気軽に使ってみるのもよいかもしれません。
より正確な年金受給額の見込みを確認するには「ねんきんネット」を検討しよう
公的年金シミュレーターは会員登録などは不要で利用できます。ただ、例えば「未納分がある人が追納した場合」のような複雑な条件は選択不可となります。
より正確な年金受給額の見込みを確認したい場合は、ユーザー登録は必要ですが、日本年金機構が提供する「ねんきんネット」も参考にしてもよいでしょう。
出典
厚生労働省 公的年金シミュレーター
日本年金機構 ねんきんネット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部