老後に受け取れる年金額を手軽に調べる方法はある? 「ねんきんネット」&「公的年金シミュレーター」でカンタン算出
配信日: 2023.03.27
今回は、年金額を手軽に調べる方法や、公的年金シミュレーターの使い方を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ねんきん定期便
毎年、自分の誕生月には「ねんきん定期便」が送られてきます。これには主に以下の内容が記載されています。
1.これまでの保険料納付額(累計額)
2.これまでの年金加入期間
3.これまでの加入実績に応じた年金額
「これまでの加入実績に応じた年金額」は、今現在の加入期間から算出したもののため、加入し続けていれば今後も増えていきます。
前年度と本年度のねんきん定期便を比較すれば、年金額が増えたことは分かりますが、実際に将来自分がどのくらいもらえるのかは確認できません。将来もらえる年金額の試算は、以下にご紹介する2つの方法で行えますので、ぜひお試しください。
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おすすめポイント
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日本年金機構の「ねんきんネット」にログインし、試算する
ねんきん定期便には、上記のとおり納付してきた金額や加入期間、現時点での暫定的な年金額のほかに、「お客様のアクセスキー」という17桁の数字が記載されています(なお、このアクセスキーはねんきん定期便が手元に届いてから3ヶ月が有効期限となりますので、ご注意ください)。
「ねんきんネット」の公式サイトから、下記の手順で将来の年金額を試算することができます。
(1)ねんきんネットにログインできるよう利用登録をします。方法は下記の2種類です。
・IDとパスワード、秘密の質問と答え(本人認証)を設定して登録。この際、アクセスキーがあればユーザーIDの即時発行ができます(ない場合は後日郵送)。
・マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナポータルの「もっとつながる」画面から利用登録ができます。
(2)「ねんきんネット」にログインし、「将来の年金額を試算する」を選択します。試算の方法は2種類あります。
・かんたん試算…現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定し、見込み額を自動的に試算
・詳細な条件で試算…今後の職業や収入、受給開始年齢(繰り上げや繰り下げ)などの詳細な条件を入力した上で試算
試算結果は一覧で表示でき、タイトルを付けてそれぞれの試算結果をグラフで比較することもできます。
厚生労働省の「公的年金シミュレーター」で試算する
厚生労働省の公式サイト「公的年金シミュレーター」でも、下記の手順で年金の試算ができます。
(1)生年月日を入力
(2)年金加入期間、受給資格期間、働き方・暮らし方、受給開始年齢などを入力し、「試算する」をクリック。
※このとき、ねんきん定期便の二次元コードを読み込めば、必要事項が自動的に入力されます。
試算結果はグラフで表示され、CSVでの出力もできます。スマートフォンで二次元コードを読み取り、気軽に試算することができるため、利用しやすいといえるでしょう。
まとめ
自分が将来受給できる年金額を知ることは、今後の生活や働き方を考える上で非常に重要なことです。まずは、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」をきちんと確認・保管しておきましょう。
さらに、記載のアクセスキーや二次元コードを活用し、日本年金機構の「ねんきんネット」または厚生労働省の「公的年金シミュレーター」で将来の年金額を試算してみてください。
出典
日本年金機構 ねんきんネット
厚生労働省 公的年金シミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部