更新日: 2023.03.29 国民年金
国民年金が未納や免除・猶予の場合、iDeCoに加入できる? 加入中に未納等になったら、どうなるの?
本記事では、国民年金とiDeCoの関係を詳しく解説します。iDeCoへの加入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
国民年金が未納または免除・猶予されている第一号被験者はiDeCoに加入できない
iDeCoは、公的年金に上乗せできる私的年金制度の一つです。加入は任意で、掛金や運用方法を自分で選べることが最大の特徴です。
本項では国民年金が未納の場合や、免除もしくは猶予を受けている方がiDeCoに加入できるかどうかを説明します。
国民年金保険料の未納期間があっても追納すれば加入は可能
iDeCoは公的年金に上乗せする私的年金のため、国民年金が未納の場合や免除もしくは猶予を受けている方は、基本的に加入できません。しかし、国民年金の未納期間があっても追納すれば加入できます。
かつて未納期間があったり、免除、猶予されていたりした方は追納したうえで加入しましょう。未納期間があるかどうか分からない場合は、毎年誕生月に送られてくるねんきん定期便を確認してください。なお、年金の追納期限は10年です。学生のときに猶予を受けている方は、社会人になったらできるだけ早い時期に追納しておきましょう。
2022年5月より60歳以上65歳未満でも場合によってはiDeCoに加入できる
iDeCoは今まで原則として加入できるのは60歳まででした。しかし2022年5月から制度が変わり、65歳未満の国民年金任意加入者や厚生年金の加入者は、iDeCoに加入できることになりました。ただし、老齢年金を繰上げで受け取っている方は加入できません。
現在は少子高齢化が進み、60歳になっても働き続ける方が増えています。そのため、5年間でもiDeCoに加入して将来受け取る年金を増やしたい方にはメリットが大きい改正です。
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iDeCoに加入しているときに国民年金が未納や免除・猶予になったら?
iDeCoの受け取り開始可能年齢は、原則60歳からです。したがって、30歳で加入したら最低30年、40歳で加入しても20年、掛金を払い続けなければなりません。しかし先行き不透明な現在、経済状況の急変によって掛金がどうしても払えなくなるケースもあるでしょう。
本項では、iDeCoに加入している最中に国民年金が未納になった場合はどうなるのかを解説します。
自動的に積み立てがストップするわけではない
国民年金が未納になった月は、iDeCoの掛金も納付できません。しかし、自動的に停止されるわけではなく、国民年金の未納が判明した時点で積立休止手続きの案内が届き、該当月の掛金分の返還手続きが行われます。その際、事務手数料として1048円が差し引かれます。
60歳まで解約は不可能
iDeCoは一度契約すると原則的に60歳まで解約することは不可能です。したがって、iDeCoに積み立てたお金は60歳までは引き出せないと考えましょう。
なお、途中で積み立てを休止するとその分受け取れる金額も少なくなります。iDeCoに入るときは、念のために数ヶ月分は収入が少なくても年金を払える額をストックしておいたほうがよいでしょう。
国民年金が未納・免除・猶予の場合はiDeCoに加入できないので注意する
iDeCoはうまく運用すれば、高い利回りも期待できます。また、掛金が全額所得控除で運用益も非課税という税制のメリットもあります。投資といえばリスクがあるように思われますが、一般的な投資より安全です。しかし、国民年金が未納になったり免除、猶予の期間があったりすると原則加入はできません。加入したい場合は追納が必要です。
また、加入中に国民年金が未納になった場合は、その期間はiDeCoの掛金も払い込めなくなります。したがって、加入する場合は年金用のお金をある程度ストックしておいたほうがよいでしょう。
出典
国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部