更新日: 2023.08.18 その他年金

保険料を払っていたのに、将来「年金がもらえない」ケースも…。年金への不安払拭のためにお答えします!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

保険料を払っていたのに、将来「年金がもらえない」ケースも…。年金への不安払拭のためにお答えします!
「将来年金が足りないと聞いたけれど……」と、老後のお金に関して、不安を抱いている人も多いでしょう。なかには、「年金は払っていても、もらえない!?」という意見もあります。
 
そこで今回は、年金制度の仕組みと、年金が受け取れないケースを解説します。さらに、老後資金を自分たちで準備する方法も、ご紹介します。「年金だけでは不安」という人は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

年金制度の種類と仕組み

年金には、大きく分けて、「公的年金」と「私的年金」の2種類があります。違いを以下にまとめました。
 

・公的年金:国民年金や厚生年金といった、国が管理・運営する年金
・私的年金:公的年金に上乗せして、企業や個人が任意で加入する年金

 
公的年金のなかの「国民年金」は、日本在住の20歳以上60歳未満の全ての人が加入する年金です。保険料は毎年見直されるため、年によって金額が異なりますが、令和5年度は、一律1万6520円/月です。
 
対して「厚生年金」は、会社員や公務員などが対象であり、国民年金と併せて加入するため、自営業者と比べて、将来受け取れる年金が多くなります。厚生年金の保険料は、毎月の給与によって変わり、加入期間中の収入が多いほど、もらえる年金が増える仕組みです。
 
私的年金には、「国民年金基金」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」「企業年金(厚生年金基金・確定給付企業年金など)」があります。
 

年金がもらえないケースとは?

年金は、指定期間に正しく保険料を納めていれば、支給額がゼロになることはありません。年金をもらえないケースとは、受給条件に満たない場合です。なお、将来もらえる年金の種類は、以下の3種類です。
 

・老齢年金
・障害年金
・遺族年金

 
それぞれに受給条件が定められています。一般的に受給できるのは、老齢基礎年金・老齢厚生年金であり、条件の一つに「保険料納付済み期間と保険料免除期間を合算した期間が 10 年以上」とあります。
 
そのため、保険料を9年間支払っていたとしても、10年に満たない場合は、年金を受け取ることはできません。ただし、保険料の免除期間も含まれるため、正しく免除制度の申請手続きが完了していれば、問題はありません。
 

年金だけでは不安……今からできる対策

「保険料をしっかりと支払っているけれど、年金だけでは老後が不安」と、考える人もいるでしょう。その場合には、自分たちで老後資金を準備する必要があります。
 
老後資金を準備するには、以下のポイントを意識しましょう。
 

・具体的な資金計画を立てて、貯蓄する
・私的年金に加入する
・資産運用でお金を殖やす

 
一番リスクが少ないことは、コツコツ貯金することです。自分たちにいくら必要なのかを把握して、計画的に貯金することが大切です。
 
ほかには、公的年金に上乗せして、私的年金に加入することもよいでしょう。「国民年金基金」や「iDeCo」などのサービスは、税制優遇(対象の控除適用など)を受けられるため、節税にもつながります。
 
また、「投資信託」や「株式」などに投資して、資産を殖やすことも有効です。ただし、これらのサービスは、元本割れなどのリスクがあるため、正しい知識を持って、計画的に進める必要があります。
 

年金をもらうには決められた期間の保険料を支払うことが大切

年金不足が問題となり、「将来、年金をもらえないのでは?」と、不安に感じている人もいるでしょう。
 
しかし、決められた期間の保険料を支払うことで、もらえるはずの年金がゼロになることはありません。年金は、個人によって支給額が異なり、老後の生活を、年金だけで賄うことは難しいとされているのも事実です。
 
そのため、自分たちで、ある程度の資金を準備しておくことが大切です。計画的な貯金はもちろん、私的年金や投資をうまく活用して、効率よく、老後資金を準備しましょう。
 

出典

一般社団法人 投資信託協会 年金制度の概要
日本年金機構 国民年金保険料
公立学校共済組合 年金の種類と受給要件
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集