更新日: 2023.08.18 その他年金
保険料を払っていたのに、将来「年金がもらえない」ケースも…。年金への不安払拭のためにお答えします!
そこで今回は、年金制度の仕組みと、年金が受け取れないケースを解説します。さらに、老後資金を自分たちで準備する方法も、ご紹介します。「年金だけでは不安」という人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金制度の種類と仕組み
年金には、大きく分けて、「公的年金」と「私的年金」の2種類があります。違いを以下にまとめました。
・公的年金:国民年金や厚生年金といった、国が管理・運営する年金
・私的年金:公的年金に上乗せして、企業や個人が任意で加入する年金
公的年金のなかの「国民年金」は、日本在住の20歳以上60歳未満の全ての人が加入する年金です。保険料は毎年見直されるため、年によって金額が異なりますが、令和5年度は、一律1万6520円/月です。
対して「厚生年金」は、会社員や公務員などが対象であり、国民年金と併せて加入するため、自営業者と比べて、将来受け取れる年金が多くなります。厚生年金の保険料は、毎月の給与によって変わり、加入期間中の収入が多いほど、もらえる年金が増える仕組みです。
私的年金には、「国民年金基金」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」「企業年金(厚生年金基金・確定給付企業年金など)」があります。
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年金がもらえないケースとは?
年金は、指定期間に正しく保険料を納めていれば、支給額がゼロになることはありません。年金をもらえないケースとは、受給条件に満たない場合です。なお、将来もらえる年金の種類は、以下の3種類です。
・老齢年金
・障害年金
・遺族年金
それぞれに受給条件が定められています。一般的に受給できるのは、老齢基礎年金・老齢厚生年金であり、条件の一つに「保険料納付済み期間と保険料免除期間を合算した期間が 10 年以上」とあります。
そのため、保険料を9年間支払っていたとしても、10年に満たない場合は、年金を受け取ることはできません。ただし、保険料の免除期間も含まれるため、正しく免除制度の申請手続きが完了していれば、問題はありません。
年金だけでは不安……今からできる対策
「保険料をしっかりと支払っているけれど、年金だけでは老後が不安」と、考える人もいるでしょう。その場合には、自分たちで老後資金を準備する必要があります。
老後資金を準備するには、以下のポイントを意識しましょう。
・具体的な資金計画を立てて、貯蓄する
・私的年金に加入する
・資産運用でお金を殖やす
一番リスクが少ないことは、コツコツ貯金することです。自分たちにいくら必要なのかを把握して、計画的に貯金することが大切です。
ほかには、公的年金に上乗せして、私的年金に加入することもよいでしょう。「国民年金基金」や「iDeCo」などのサービスは、税制優遇(対象の控除適用など)を受けられるため、節税にもつながります。
また、「投資信託」や「株式」などに投資して、資産を殖やすことも有効です。ただし、これらのサービスは、元本割れなどのリスクがあるため、正しい知識を持って、計画的に進める必要があります。
年金をもらうには決められた期間の保険料を支払うことが大切
年金不足が問題となり、「将来、年金をもらえないのでは?」と、不安に感じている人もいるでしょう。
しかし、決められた期間の保険料を支払うことで、もらえるはずの年金がゼロになることはありません。年金は、個人によって支給額が異なり、老後の生活を、年金だけで賄うことは難しいとされているのも事実です。
そのため、自分たちで、ある程度の資金を準備しておくことが大切です。計画的な貯金はもちろん、私的年金や投資をうまく活用して、効率よく、老後資金を準備しましょう。
出典
一般社団法人 投資信託協会 年金制度の概要
日本年金機構 国民年金保険料
公立学校共済組合 年金の種類と受給要件
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー