専業主婦なのに「年金」をもらってもいいの?夫の収入が1000万ある場合、おおよその受給額はいくら?

配信日: 2023.08.29

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専業主婦なのに「年金」をもらってもいいの?夫の収入が1000万ある場合、おおよその受給額はいくら?
「専業主婦だけど年金は支給されるのか」「夫の収入で自分の年金額は変わるのか」と、年金に対して疑問を感じている専業主婦の方も多いでしょう。
 
本記事では、専業主婦の平均的な年金額と、専業主婦でもできる年金の増やし方をご紹介します。毎月の年金支給額を少しでも増やしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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専業主婦も年金を受け取れる

専業主婦の場合、年金保険料は、配偶者が加入している厚生年金保険(第2号被保険者)で、まとめて支払われています。
 
ご自身で保険料を支払う必要がないため、保険料の支払い経験がない方も多いのではないでしょうか。
 
配偶者が第2号被保険者の場合、専業主婦は第3号被保険者に該当します。第3号被保険者は「国民年金保険料のみ」を支払っている状態になります。仮に20歳から60歳まで扶養に入り、第3号被保険者であった場合、40年間「国民年金保険料」を支払ったことになります。
 
この場合、65歳から「老齢基礎年金」が支給されて、毎月6万6250円、年額79万5000円が受け取れます。そのため、配偶者に1000万円の稼ぎがあったとしても、専業主婦の受け取れる年金額は変わりません。
 

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専業主婦が年金を増やすためにできることとは?

専業主婦が受け取れる年金額は、満額でも月6万6250円のため、多くはありません。少しでも多く年金を受け取りたいと考えている方は、以下の方法を試してみましょう。
 

保険料未納期間があれば「任意加入」を

20歳から60歳までの480ヶ月の間、年金を支払います。60歳になるまでに保険料の支払いをしていない期間がある場合は、60歳から65歳の間に、年金の支払い期間が480ヶ月に到達するまで、任意で国民年金保険料の支払いが可能です。
 
任意加入を利用して、国民年金保険料の支払いを行えば、老齢基礎年金の支給額を増やせます。「ねんきん定期便」を確認して、年金の未納期間がないかをチェックしておきましょう。
 
また任意加入期間には、月額400円の付加保険料を追加で支払う「付加年金」の活用もおすすめします。
 
ただし、付加年金は、第1号被保険者・任意加入被保険者のみが利用できるため、第3号被保険者である期間は加入できません。付加年金では、200円×付加保険料納付月数分の年金額を受け取れます。
 

iDeCoを利用して資産運用

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、任意で加入できて、税制上の優遇措置のある私的年金制度です。iDeCo加入者が掛け金を出して、運用商品を選び、老後の資金を運用します。
 
運用の成績によって、老後に受け取れる金額は変動します。第3号被保険者に該当する専業主婦の拠出限度額は、2万3000円/月です。
 

働いて厚生年金保険に加入

厚生年金保険に加入すると、老齢基礎年金と老齢厚生年金が受け取れます。厚生年金保険に加入していた際に、会社から支払われる報酬額や加入期間によって、受け取れる年金額は異なります。
 
厚生年金保険に加入できるのは、70歳未満の常時使用される従業員です。そのため、アルバイトやパートであっても、加入要件を満たせば、厚生年金保険に加入できます。
 
就職先を探す際には、健康保険や厚生年金保険に加入できる勤務先であるのかを、下調べしましょう。
 

年金がいくら受け取れるのかをしっかりと確認を

専業主婦であっても、年金制度に加入していれば、保険料を支払った期間分の年金はきちんと受け取れます。しかし、老齢基礎年金だけの支給になるため、少ないと感じるかもしれません。
 
年金がいくら受け取れるのかが不安な方は「ねんきん定期便」をしっかりと確認しておきましょう。また、老後の生活に不安がある方は、専業主婦でも始められる増やし方を試してみて、将来に備えましょう。
 

出典

内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン 会社員などの配偶者に扶養されている方、扶養されていた方(主婦・主夫)へ 知っておきたい「年金」の手続
日本年金機構 老齢年金ガイド 令和5年度版
日本年金機構 任意加入制度
日本年金機構 付加年金
厚生労働省 iDeCoの概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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