更新日: 2024.01.19 国民年金

国民年金保険料を「安くおさえるコツ」は、クレジットカード決済と前納!2つを組み合わせるとかなりお得に…?

国民年金保険料を「安くおさえるコツ」は、クレジットカード決済と前納!2つを組み合わせるとかなりお得に…?
国民年金保険料を最安値で支払うコツはご存じでしょうか。本記事では意外と知らない国民年金保険料を安く抑えるコツについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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国民年金保険料の基礎知識

日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての方には、国民年金保険料を支払う義務があります。被保険者は以下のように分類されますが、第2号・第3号被保険者の保険料は会社の給料から天引きされるため、自身で保険料を納付することはありません。そのため、保険料を納付するのは、おもに第1号被保険者の方です。
 

種別 第1号被保険者 第1号被保険者 第3号被保険者
加入する制度 国民年金 国民年金と厚生年金保険 国民年金
対象者 ・学生
・自営業者
・農林漁業者 など
・会社員
・公務員 など
国内に居住し、第2号被保険者に扶養されている配偶者
届出方法 居住地の市(区)役所または町村役場へ届け出 勤め先を通じて事業主が届け出 第2号被保険者の勤め先経由で届け出
保険料の納付方法 各自が納付 勤め先を通じて納付
(給料から天引き)
自己負担なし
(第2号被保険者の加入制度が負担)

※参考サイトをもとに筆者が作成
 
第1号被保険者の国民年金保険料は月額1万6520円ですが、老齢基礎年金の受給金額は、納めた総額ではなく納付月数で決まります。満額を受給するためには、40年間の保険料納付が必要です。
 


出典:日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
 
したがって、保険料を安く納めたときでも、通常通り多く保険料を納めたときと、受け取る年金額に差はありません。受給金額が変わらないのであれば、安く抑えたいはずです。それでは、国民年金保険料を安く抑えるコツを解説します。
 

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国民年金保険料を安く抑えるコツ2点

国民年金保険料を安く抑えるコツは、以下2点です。
 

1. クレジットカード決済
2. 前納

 

1.クレジットカード決済

国民年金保険料の納付方法は、おもに3種類です。
 

1. 納付書で払う
2. 口座振替で払う
3. クレジットカード決済で払う

 
上記の通り、多くの支払い方法に対応していますが、可能ならば、クレジットカード決済をおすすめします。理由は、クレジットカード決済した際に発生するポイント還元分が、お得になるからです。
 
仮にポイント還元1.0%のクレジットカードを利用した場合に、還元されるポイントは、1.0ポイント=1.0円の価値があります。
 

納付書 口座振替 クレジットカード決済
毎月の納付額 1万6520円 1万6520円 1万6520円
ポイント還元による割引額 割引なし 割引なし 165円
実質的な月額納付額 1万6520円 1万6520円 1万6355円
40年間の合計納付額 792万9600円 792万9600円 785万400円

※参考サイトをもとに筆者が作成
 
口座振替や納付書振替ではポイント還元がない一方で、クレジットカード決済では、ポイント還元分の165円が毎月値引きされているといえます。40年間納付すると、合計7万9200円の差となり、あなどれない金額になります。
 

2.前納

国民年金保険料の割り引きされる支払方法として、前納制度があります。
 

前納の種類 2年前納 1年前納 6ヶ月前納 当月末振替
(早割)
毎月納付
1回あたりの
納付額
納付書払い
クレジットカード払い
38万7170円 19万4720円 9万8310円 1万6520円
口座振替 38万5900円 19万4090円 9万7990円 1万6470円 1万6520円
割引額 納付書払い
クレジットカード払い
1万4830円 3520円 810円
口座振替 1万6100円 4150円 1130円 150円

※参考サイトをもとに筆者が作成
 
上記のように、最長で2年先の保険料を、前もって支払うことが可能です。前納額が多いほど、割引額も大きいことが分かります。
 

クレジットカード決済と前納は組み合わせて利用すべき

クレジットカード決済と口座振替の前納で比べると、支払う金額は口座振替のほうが安いですが、ポイント還元効果を踏まえると圧倒的にクレジットカード決済がお得になります。
 
例えば、ポイント還元率1.0%のクレジットカードを利用して、2年分を前納した場合を考えてみましょう。
 

前納の種類 クレジットカード決済 口座振替
1回あたりの納付額 38万7170円 38万5900円
ポイント還元による割引額 3871円 割引なし
実質的な納付額 38万3299円 38万5900円

※参考サイトをもとに筆者が作成
 
最終的には2600円ほど、クレジットカード決済のほうが安くなることが分かります。
 

まとめ

国民年金保険料は、クレジットカード決済と前納を活用することで安く抑えられます。納付額の割引制度を利用しても、年金の受給額は変わりませんので、積極的に活用していきましょう。
 

出典

日本年金機構 国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり 3.国民年金について(5・6ページ)
日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 国民年金保険料の前納
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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