更新日: 2024.06.07 その他年金

ずっとパートで働いていたため、年金受給額が10万円に満たず生活がカツカツです。65歳以降から収入を増やす方法なんてあるのでしょうか?

ずっとパートで働いていたため、年金受給額が10万円に満たず生活がカツカツです。65歳以降から収入を増やす方法なんてあるのでしょうか?
医療技術の発達により寿命は延び続け、昨今は人生100年時代といわれます。多くの方が、年金を受給し始める65歳以降も何十年と生活が続くなかで、不安を感じるのは年金受給額でしょう。年金受給額が少ない場合は仕事で生活費を賄おうと考えますが、65歳以上となると身体的理由などで働くことが難しい場合も少なくありません。日々の生活のため、収入を増やす方法を模索する方は多いでしょう。
 
収入の増やし方には個人によって得手不得手があり、誰にでも当てはまるわけではありません。自分自身に合った方法なのか、見極めることも大切です。そこで本記事では、65歳以上から収入を増やす方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年金受給額の平均

厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均受給月額は14万3973円とされています。この金額は男女を含めた全体平均であり、男性平均は16万3875円、女性平均は10万4878円です。
 
また、日本の公的年金制度は国民年金と厚生年金の2階建て構造です。国民年金は保険料を納付した期間に比例し、全ての国民で共通の保険料を支払います。令和6年度における国民年金の満額は月額で6万8000円ですが、平均は前述の資料によると5万6316円です。
 
厚生年金も、納めた保険料により年金受給額が比例する点では国民年金と同じです。しかし、厚生年金は保険料が給与などで人によって異なります。年収が高いほど納める保険料が多くなるため、支給される厚生年金も多くなります。
 
また、女性は結婚や出産・妊娠などを機に転職や退職をするケースが多いため、厚生年金の支給額は低くなりがちです。
 

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就労して収入を増やす

手っ取り早く収入を増やす方法は、就労することです。昨今はシルバー人材やパートなど、65歳以上での再就職を支援する制度や動きが活発になっています。現役世代の転職活動と比較すると、給与面や求人数などで希望の仕事に就くのは難しいかもしれませんが、65歳以上だからこそ、これまで積み上げてきた経験を生かすチャンスでもあります。
 
65歳以上で再就職をするメリットは、以下の通りです。

・興味がある分野の仕事にチャレンジできる
 
・これまでの経験を生かせる
 
・交友関係が生まれる
 
・安定かつ確実な収入が発生する
 
・外出し、身体を動かす機会になる
 
・規則正しい生活になる

特に安定して確実な収入を得られる点は、再就職の大きなメリットです。新たな環境に身を置くことで、生きるうえでの活力になるかもしれません。
 
一方、65歳以上で再就職するデメリットは以下の通りです。

・身体的、心理的に働くことが難しくなりやすい
 
・求人数が少なく、収入も低めであることがほとんど
 
・年齢差などにより周囲との壁を感じる可能性がある

年齢を考慮すると、働くこと自体が負担になりかねません。無理をして働いた結果、体調を崩しては元も子もないため、十分に注意してください。例えば、週3日、1日5時間程度など、自分に合った働き方をするとよいでしょう。
 
根本的に65歳以上の再就職は求人数が少ないため、就職に苦労するケースが多いです。しかし、多くの経験を生かせる点が65歳以上の再就職における武器になるため、職歴に関係する仕事を選ぶと就職率は高まるでしょう。
 
また近年では、未経験でも人手不足の業界を中心に高齢者を積極的に採用する企業は多くあります。新しい仕事に挑戦することで、やりがいを感じる方も多くいるようです。
 

年金が足りない場合はできるだけ働いて収入を増やそう

公的年金のうち、厚生年金の保険料は年収により異なります。納める保険料が年金受給額に反映されるため、人によって受給できる年金に差が生まれます。年金受給額が少ない場合、別の方法で収入を得ることが必要です。
 
安定的かつ、確実に収入を得るには就労が最も適しています。身体的負担や求人数により難しい側面はありますが、人脈の増加や新しい環境での経験など収入以外にもメリットは多いです。
 
老後の生活費が年金だけでは不安という方は、自分の健康面やライフスタイルなどに合った方法で収入を増やすことを考えましょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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