更新日: 2021.10.28 ふるさと納税

ふるさと納税ってどんなもの? 経験者は4割、過去の旅行先を納税先に選ぶ人はどのくらいいる?

ふるさと納税ってどんなもの? 経験者は4割、過去の旅行先を納税先に選ぶ人はどのくらいいる?
年末も近づいてきました。そろそろ納税対策が気になり始める時期です。
 
例えば税金が控除される「ふるさと納税」。ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附を行った場合に、寄附額のうち2000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です。
 
例えば、年収700万円の給与所得者で扶養家族が配偶者のみの場合、3万円のふるさと納税を行うと、2000円を超える部分である2万8000円が所得税と住民税から控除されます(※1)。
 
税金が控除される上、その土地の特産物などの返礼品がもらえるので人気があります。ご自身や友人の中にふるさと納税を行っているという人もいるのではないでしょうか。
 
株式会社昭文社ホールディングスとその子会社である株式会社昭文社は、旅メディア「ことりっぷ」の読者を対象に、「旅とふるさと納税」をテーマとしたアンケート調査を実施し、有効回答数916サンプルを得ました(※2)。
 
ふるさと納税の納税先と、これまで訪問したことのある地域は関係あるのでしょうか。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ふるさと納税利用経験は4割。これまで訪ねた旅行先を納税先に選んだのは6割

まず、ふるさと納税を利用しているか聞いたところ、「利用していない」が59%、「利用している」が29%、「過去に利用したことがある」が12%という結果となりました。約4割が利用経験があることがわかりました。
 
利用経験者に、これまで訪れたことのある旅行先の地域(自治体)をふるさと納税先に選んだことはあるか尋ねると、57%が「ある」と回答しました。旅行をしてその地域を好きになり、応援したいと思ったり、現地で食べたりしたものがおいしかった等の理由から、ふるさと納税先には訪問したことのある自治体を選んでいるようです。
 
利用経験者に、ふるさと納税がきっかけで、関連の地域へ旅にいったことはあるかと尋ねると、60%が「ない」と回答し、「今後に旅行を予定・検討している」が31%、「ある」が7%でした。
 
このように回答した理由を聞いたところ、「返礼品と一緒に送られてきたパンフレットなどが魅力的で興味を持った」「食べ物が魅力的でも、観光地が少なかったり行くまでに不便だったりするので、なかなか行こうとはならない」「コロナが収まったらその地域のおいしいもの食べに行きたい」などのコメントが並びました。
 

ふるさと納税未利用者の約9割が、ふるさと納税に興味あり

ふるさと納税を利用したことがない人に、ふるさと納税に興味があるか聞いたところ、「とてもある」(36%)、「少しある」(53%)と、合わせて89%がふるさと納税に興味があると回答しました。
 
また、ふるさと納税で興味があるところを聞くと、74%が「返礼品が魅力的」と回答しました。次いで「税金が控除される」(58%)「好きな地域やこれから住みたい地域を応援・貢献できる」(39%)と続きました。
 
また、ふるさと納税を利用したことがない人に、これまで訪れたことのある旅行先の地域(自治体)をふるさと納税先に選びたいと思うか聞いたところ、「とても思う」(44%)、「少し思う」(44%)を合わせて88%がふるさと納税先に選びたいと回答しました。
 
具体的なコメントを見ると、「コロナ禍で観光業が落ち込んでしまい大変なときだから、少しでも応援したい」「こういう不安定なご時世で旅行にはいけないので、別の形で盛り上げたい」「食べ物がおいしかったので、縁のある地域に貢献したい」というように、コロナ禍で打撃を受けた観光業を応援したいという意見が多く見られました。
 
税金が控除される上、返礼品がもらえる「ふるさと納税」。自分に縁がある自治体をサポートするために、少額からでも始めてみるのもいいかもしれません。
 
出典
※1:総務省 ふるさと納税の仕組み
※2:株式会社昭文社ホールディングス 未利用者の約9割が「ふるさと納税」に興味あり
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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