更新日: 2022.01.24 確定申告
確定申告で必要な書類を失くした…どうすればいい?
これから、確定申告に関する詳細を説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
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ファイナンシャル・プランナー
住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
確定申告とは何か
個人事業主や農業従事者、不動産による利益がある個人などに対して、確定申告が義務づけられています。確定申告とは、1月1日から12月31日までの一年間の所得、医療費や保険料などを計算して、所得を税務署に申告することです。申告された所得によって、翌年の所得税が決まります。
また、医療費や保険料、寄付や扶養など所得控除により、還付金として税金が戻るケースもあります。ほかに、自然災害に遭った場合も、控除の対象となります。
職場で年末調整を受けられる会社員や職員は、原則として確定申告をする必要はありません。けれど、給与所得が2000万円を超えていたり、2ヶ所以上から給与を受けていたり、その他の所得が20万を超えていたりする場合には、確定申告をします。
ほかにも、公的年金の合計金額が400万を超えている場合にも、確定申告が必要です。なお、確定申告の時期は2月16日から3月15日の一ヶ月です。確定申告書に記入(手書き、入力)し、持参・郵送するほかに、e-Taxを利用して行うこともできます。
もしも書類を紛失したら
源泉徴収票を紛失した場合には、直ちに職場に申し出ましょう。予備として、源泉徴収票をコピーして保管している可能性が高いからです。源泉徴収票には、一年間に徴収された税額が記載されています。
特に、還付金を目的としているならば、源泉徴収票を厳重に管理することが大事です。医療費控除を受ける際、医療機関から発行された領収書もしくはレシートを紛失した時は、医療機関で再発行を依頼しましょう。
ただし、有料で再発行するケースもあるので要注意です。健康保険組合が発行している医療費通知書も、領収書およびレシートの代わりになります。医療費関係の書類は、一定期間の保管を心がけましょう。
保険料控除証明書を紛失したら、すぐに保険会社に問い合わせてみましょう。再発行の手続きを受け付けているからです。ただし、再発行の申し込みをしてから、保険料控除証明書が到着するまで数日かかります。確定申告を早く済ませたいなら、紛失に気づいたらすぐに連絡することが大事です。
さらに、寄付金控除証明書も、再発行できる可能性が高いです。ふるさと納税など、自治体に対して行った寄付金は再発行しやすいでしょう。ただし、民間施設などに寄付をした場合には、領収書の再発行が有料になったり、再発行を受け付けていなかったりするケースもあります。寄付をする前に、あらかじめ領収書の再発行について確認しておくと安心です。
再発行が可能な確定申告の書類
確定申告は、所得税の金額を算出する重要な手続きです。定められた期間内に申告を行いましょう。ただし、領収書や証明書など、提出すべき書類があるので注意が必要です。もしもそれらを紛失した場合には、再発行を依頼しましょう。源泉徴収票のコピーを保管している職場は多いです。また、再発行を受け付けている医療機関や保険会社もあります。落ち着いて、迅速に手続きを行いましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:高橋庸夫
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