更新日: 2022.02.15 確定申告

ついに確定申告がスタート! 後回しにしないための「準備のポイント」って?

ついに確定申告がスタート! 後回しにしないための「準備のポイント」って?
2月となり、今年も確定申告の季節がやってきました。もうすでに準備が終わったという方もいるかもしれませんが、一方で、なかなか重い腰が上がらず、何も始めていないという方もいるかと思います。
 
確定申告を期限内に行うためには、いくつかのポイントがあります。今回は、確定申告の準備をサクッと終わらせるコツをご紹介します。
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

期限内に確定申告をしないと損をする

まずは、確定申告を期限内に行わないと、どのようなデメリットがあるのかを確認していきます。
 
確定申告を行わないと「無申告」という状態になり、税金だけではなく、「無申告加算税」を支払わなくてはいけません。無申告加算税は、原則、納付する税額に対して50万円までは15%、50万円を超える部分については20%の割合を乗じた金額となります。
 
期限内に確定申告ができなかった場合でも、税務署の調査を受ける前に自主的に期限後申告を行うと、無申告加算税は納める税金に対して5%の割合を乗じた金額に軽減されます。
 
また、税金が定められた期限までに納付されない場合には、延滞税も支払わなければなりません。原則として、法定納期限の翌日から納付する日までの日数に応じて、利息のように延滞税がかかります。
 
延滞税の割合は、納期限の翌日から2ヶ月までは原則として年7.3%、2ヶ月を経過した日以後は年14.6%となっています。確定申告をしなかった場合のデメリットをチェックすると、「何が何でも期限内に終わらせなければいけない」と焦るような気持ちになるのではないでしょうか。
 
無駄なお金を払わなくてもいいように早めに準備に取りかかり、必ず期限内に確定申告を行いましょう。
 

確定申告の準備のポイント

それでは具体的に、確定申告を期日までに終わらせるための準備のポイントを見ていきましょう。
 

仕事の一環として時間を確保する

日々の仕事に追われていると、確定申告の準備はついつい後回しにしがちです。
 
しかし、確定申告は大切な業務の一環です。計画的にスケジュールを調整し、準備のための作業時間を確保する必要があります。自営業やフリーランスの方は、例えば「この日、この時間は確定申告の準備をする」と、あらかじめスケジュールを決めてしまいましょう。
 
会社員などで確定申告を行う方で、平日に時間がとれないといった場合は、休日を使って準備を行う必要があります。家族がいたり、出掛ける予定を入れてしまうと、なかなか作業が進まないかもしれませんが、家族にも理解してもらってスケジュールに組み込みましょう。
 

確定申告で、どのくらいお金が戻ってくるか予測する

確定申告を行うことにより、追加で税金を支払わなければいけない方がいる一方で、払い過ぎた税金が戻ってくる方も多いでしょう。また、ふるさと納税を行った方の場合、確定申告で税金の還付が受けられます。
 
例えば昨年の確定申告の結果を見直して、どのくらいお金が戻ってくるかを想定し、作業に取り組むためのモチベーションを高めてみましょう。戻ってきた税金で少しぜいたくな食事をしたり、欲しかった物を買うなど、ちょっとした楽しみを用意すると、やる気がアップするかもしれません。
 
確定申告の準備は決して楽しい作業ではないので、自分へのご褒美を考えるのもいい作戦ではないでしょうか。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。毎年この季節は、憂うつな気持ちで確定申告の準備を行っている方も多いかもしれませんが、期限内に行わなかった場合のデメリットのことを考えると、確定申告は避けることができない作業です。
 
今回ご紹介した内容を参考にしながら、期限内に確定申告を終わらせられるように、まずは準備のスケジュールを早めに立ててみましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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