国税・市税の納付方法をおさらい。お得な方法や自宅でできる便利な方法など

配信日: 2022.07.16

この記事は約 5 分で読めます。
国税・市税の納付方法をおさらい。お得な方法や自宅でできる便利な方法など
納付書を持って税金を支払いに行く時間がなかなか取れず、焦った経験がある人もいるのではないでしょうか。そのような人でもスムーズに納税ができるよう、国税や市税の納付方法は、多様化が進んでいます。
 
本記事では、国税や市税の納付方法別の特徴やメリットをまとめるとともに、そのなかでもお得な納税方法を紹介します。ぜひ参考にして、便利な納税方法を利用してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

国税の納付方法

国税の納付方法は、次の7通りから選択できます(2022年7月現在)。
 

●ダイレクト納付
●インターネットバンキング
●クレジットカード納付
●コンビニ納付(QRコード)
●コンビニ納付(バーコード)
●振替納税
●窓口納付

 
手続きの方法や必要なもの、メリットを図表1にまとめました。
 
【図表1】

納付方法 手続き 必要な準備 メリット
ダイレクト納付 e-Taxによる申告後、指定した口座から自動的に口座引落(即時または指定日) ・e-Taxの開始届出書の提出
・ダイレクト納付利用届出書の提出
・自宅で納付できる
・日付指定で納付できる
インターネットバンキング等 インターネットバンキング、ATMから振り込み ・e-Taxの開始届出書の提出
・インターネットバンキングなどの契約
・自宅で納付できる
クレジットカード納付 国税クレジットカードお支払サイトを通じてオンラインでクレジットカード支払い ・クレジットカード
※決済手数料がかかります
・自宅で納付できる
・クレジットカードによってはポイントが付く
コンビニ納付(QRコード) 国税庁のホームページで発行したQRコードをコンビニの端末で読み取って納付書を出力し、レジで支払い ・コンビニ納付用QRコードの発行 ・金融機関や税務署が近隣になくても納付しやすい
コンビニ納付(バーコード) バーコード付納付書をコンビニに持参してレジで支払い ・バーコード付納付書 ・金融機関や税務署が近隣になくても納付しやすい
・インターネット環境がなくても利用できる
振替納税
※申告所得税および復興特別所得税、消費税および地方消費税(個人事業者)のみ
指定した預貯金口座から自動的に口座引落 ・振替依頼書の提出 ・決まった口座から継続的に自動振替される
・インターネット環境がなくても利用できる
窓口納付 金融機関または所轄の税務署の窓口で支払い ・納付書(金融機関で納付する場合) ・インターネット環境がなくても利用できる
・金融機関口座がなくても利用できる

出典:国税庁ホームページより筆者作成
 
また、2022年12月をめどにスマートフォンアプリを利用した「スマホアプリ納付」の導入も予定されており、国税の納付方法の選択肢は今後さらに広がります。
 

市税の納付方法

市税の納付に利用できる方法は、自治体によってさまざまです。国税でも利用できるインターネットバンキング・納付サイトを通じたクレジットカード納付・コンビニ納付・振替納税・窓口納付に加えて、地方税共通納税システム(eLTAX)、スマートフォン決済を導入している自治体が多いようです。
 
【図表2】

納付方法 手続き 必要な準備 メリット
地方税共通納税システム(eLTAX) 地方税ポータルサイト「eLTAX」を通じて手続きし、インターネットバンキング、ATM、口座引落(ダイレクト納付)で支払い ・eLTAXの利用開始手続き ・自宅で納付できる
・一度の操作で複数の自治体に納税できる
スマートフォン決済 スマートフォンやタブレット端末の対応アプリで納付書のバーコードを読み取って電子マネーで支払い ・スマートフォンアプリの利用開始手続き ・自宅で納付できる
・特典が受けられることがある

出典:横浜市 地方税共通納税システム、スマホ決済(請求書払い)
 
なお、自治体によって利用できる納付方法や決済サービスの種類が異なるため、確認のうえで利用手続きなどを行いましょう。
 

お得な納税方法はどれ?

税金の支払いでも利用ポイントが貯まるクレジットカードを使って決済すると、ポイントの分だけお得になります。ただし、決済時に手数料がかかる場合があり、差し引きではマイナスになることもあるため注意しましょう。
 
また、スマートフォン決済では支払い回数や利用金額などの利用状況に応じて翌月のポイント還元率の優遇などがある場合があります。まとまった金額になることが多い税金をスマートフォン決済で支払うことで、条件を達成しやすくなるでしょう。
 
さらに、スマートフォン決済の残高をクレジットカードでチャージすれば、その分のポイントも獲得できます。
 

さまざまな納税方法を知って税金を便利に納付しよう

国税や市税の納付方法は、口座振替や窓口支払いなどのほかにも、オンラインで納税ができるインターネットバンキングやクレジットカード納付、スマートフォン決済など多様化しています。さまざまな納付方法を知っておくと、支払いに出掛ける時間がないときでも納付ができたり、ポイントを獲得できたりと、便利かつお得に納税ができるのでおすすめです。
 

出典

国税庁 [手続名]国税の納付手続(納期限・振替日・納付方法)

国税庁 [手続名]ダイレクト納付の手続

国税庁 [手続名] インターネットバンキング等からの納付手続

国税庁 [手続名]クレジットカード納付の手続

国税庁 [手続名] コンビニ納付(QRコード)

国税庁 [手続名] コンビニ納付(バーコード)

国税庁 [手続名] 申告所得税及び復興特別所得税、消費税及び地方消費税(個人事業者)の振替納税手続による納付

国税庁 [手続名] 現金に納付書を添えて納付(金融機関又は税務署の窓口)

国税庁 スマートフォンを使用した決済サービスによる納付手続の導入延期について

大阪市 納付場所・納付方法

横浜市 納付方法

横浜市 地方税共通納税システム

横浜市 スマホ決済(請求書払い)

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集