䜏む぀もりがない家を長幎攟眮するず固定資産皎は最倧6倍に どうすればよい

配信日: 2023.07.19 曎新日: 2025.07.02
この蚘事は玄 6 分で読めたす。
䜏む぀もりがない家を長幎攟眮するず固定資産皎は最倧6倍に どうすればよい
土地や家屋の盞続に盎面した盞続人は、䟋えばこんな悩みに盎面するこずが少なくありたせん。
 
・故人が䜏んでいた今の空き家をどうするか自分が決めなければならない
・すでに私には持ち家があるし、いたさら残された家に匕っ越す぀もりもない
・残された家を売华すればよいのだが、愛着のあるその家を他人に売るのも忍びない
 
しかし、迷っお空き家のたた攟眮するず倚くのデメリットがありたす。では、どうすればよいのでしょうか そのヒントを、本蚘事で解説したす。
酒井 乙

CFP認定者、米囜公認䌚蚈士、MBA、米囜Institute of Divorce FinancialAnalyst䌚員。  
 
長期に枡り離婚問題に苊しんだ経隓から、財産に関する問題は、感情に惑わされず冷静な刀断が必芁なこずを実感。  
 
人生の転機にある方ぞのサヌビス開発、提䟛を行うため、Z FinancialandAssociatesを蚭立。 
 

空き家を攟眮した堎合の危険

いうたでもありたせんが、空き家を長幎攟眮するず倚くの危険が䌎いたす。
 

●建物䞊の危険䟋家屋党䜓が倒壊、倖壁や屋根の萜䞋
●衛生面の悪化䟋ごみの䞍法投棄、ねずみや害虫の繁殖
●景芳䞊の悪化䟋壁面党䜓をツタが芆う、雑草の繁茂
●防犯性の䜎䞋䟋䞍審火や攟火、䞍審者の出入り

 
どれも実際に起こるこずを考えるず恐ろしいですが、そのなかでも特に怖いのは、被害が近隣にもおよぶ火灜・攟火です。消防庁の統蚈によるず、什和4幎の1幎間に起きた火灜の出火原因のうち、「攟火」2235件は「たばこ」「たき火」「こんろ」に次ぐ第4䜍ですが、第8䜍の「攟火の疑い」1478件を含めるず、「たばこ」を抜いおトップになりたす※1。
 
さらに、近隣ぞおよぶ圱響は建物の危険だけではなく、呚蟺の䞍動産䟡栌党䜓の䜎䞋にも぀ながりたす。どれほどすおきな物件であっおも、隣近所にボロボロの空き家があるず知っただけで賌入意欲が萜ちるのは、誰もが実感するこずではないでしょうか。
 
たた、近幎では犯眪者が空き家に忍び蟌んで䜏人になりすたし、特殊詐欺で奪った金や芚醒剀などを受け取っおいる事䟋※2も報告されおおり、空き家を攟眮するこずで意図せずずも犯眪に加担しおしたう危険すらありたす。
 

空き家を攟眮するず固定資産皎が6倍に

空き家を攟眮するリスクは、これだけにずどたりたせん。固定資産皎が最倧で倍になっおしたうこずもありたす。
 
その理由は、垂区町村が空き家を「特定空き家等」に認定するず、固定資産皎の優遇措眮が取り消されおしたうからです。では、この優遇措眮ずは䜕でしょうか。その仕組みはこうです。
 
2023幎6月珟圚、小芏暡䜏宅甚地の堎合固定資産皎は、面積200平方メヌトル郚分たでなら課皎暙準皎額蚈算の元になる土地評䟡額を6分の1、郜垂蚈画皎は3分の1にしお蚈算されたす。぀たり、私たちが䜏宅甚ずしお䜿っおいる土地の固定資産皎は、䜏宅甚地ずしお優遇された結果、最倧で6分の1になっおいるのです。
 
しかし、建物を壊しお䜏宅以倖の目的に䜿ったり、「特定空き家等」に認定されたりした堎合は、この優遇措眮が原則適甚されたせん。すなわち、これたで玍めおいた皎額が最倧6倍に䞊がるこずになるのです。
 

今は優遇措眮を受けおいおも、いずれは固定資産皎の優遇が受けられない

では、「特定空き家等」ずはどのような空き家でしょうか。
 
空き家の増加抑制を目的に平成27幎2015幎に斜行された「空家等察策の掚進に関する特別措眮法」第二条においお、以䞋のように定められおいたす※3。
 

1. そのたた攟眮すれば倒壊等に著しく保安䞊危険ずなるおそれのある状態
2. そのたた攟眮すれば著しく衛生䞊有害ずなるおそれのある状態
3. 適切な管理が行われおいないこずにより著しく景芳を損なっおいる状態
4. その他呚蟺の生掻環境の保党を図るために攟眮するこずが䞍適切である状態

 
この定矩に圓おはたる家屋の持ち䞻に察しお、垂区町村は修繕や管理に関する助蚀、指導を行い、埓わない堎合は勧告を経お、固定資産皎の優遇措眮を取り消したす。しかし、この状態になっおしたうたで攟眮された空き家はすでに危険な状態です。これたで述べたさたざたな危険を未然に防止する、ずいう点では察策ずしお䞍十分です。
 
そこで、2023幎6月に固定資産皎の優遇措眮取り消しの察象を、「特定空き家等」の予備軍管理䞍党空き家にたで広げる法案が囜䌚で可決されたした。
 
この「管理䞍党空き家」の具䜓的な定矩は今埌明らかになりたすが、この結果、空き家の持ち䞻に察する管理矩務がより厳しく問われるこず、そしお、埓来の「特定空き家等」になる前の段階でも固定資産皎の優遇が取り消される可胜性がありたす。
 

空き家の凊分で迷っおいるずきにできるこずは

ここたで空き家を攟眮する倚くの危険やデメリットを挙げたしたが、䞀方で高霢や病気で空き家を凊分する䜓力がない、芪類瞁者の間で空き家の凊分や維持の意芋が䞀臎しない、そしお愛着があっお凊分できないなど、危険性を分かっおいおも察凊できない堎合がありたす。
 
そのようなずきでも、空き家を攟眮する前に次の2぀を行っおおくこずをお勧めしたす。
 

1. 登蚘を行う

たずえ空き家の凊分が決たらなくおも、登蚘䞊の所有者を元のたたで攟眮せず、必ず盞続登蚘を枈たせおおきたしょう。
 
2023幎4月より盞続登蚘の申請矩務化がスタヌトし、盞続遺蚀を含むにより䞍動産を取埗した盞続人は、所有暩を取埗したこずを知った日から3幎以内に盞続登蚘の申請をしなければならないず定められたした。もし正圓な理由䟋、盞続に関する係争がある、申請矩務がある盞続人が重病であるなく申請をしなかった堎合は10䞇円以䞋の過料が科されたす。
 
なお、この申請矩務は、䟋えば盞続人の間で持ち分が決たらないため本登蚘ができない堎合でもできる、「盞続人申告登蚘」を行えば矩務を果たしたず認められたすただし、いずれは本登蚘が必芁であるこずに泚意が必芁。
 
たた、空き家を実際に凊分する際には、珟所有者ぞの登蚘がなされおいる必芁がありたす。もし長期間、未登蚘のたたで攟眮するず、その間に盞続人が増えお話し合いが難しくなったり、盞続人を確定する䜜業を䞀からやり盎す必芁になったり、倚くの劎力ず困難を䌎いたす。
 
たずえ凊分に迷っおいおも、たずは本登蚘もしくは盞続人申告登蚘を進めおおくのがよいでしょう。
 

2空き家に関する支揎制床や優遇策を掻甚する

空き家の解䜓費甚は、家屋の材質や倧きさによっおは、数癟䞇円に䞊るこずも珍しくありたせん。もし解䜓費甚で困る堎合は、お䜏たいの自治䜓に支揎制床がないかを調べおみたしょう。
 
䟋えば暪浜垂の堎合、次のような支揎制床がありたす※4。
 

●空き家を子育おや高霢者支揎斜蚭などに改修する堎合改修費甚を100䞇円、耐震改修費甚を150䞇円たで補助ただしそれぞれ察象経費の2分の1たで
 
●空き家を解䜓する堎合、20䞇円たで補助課皎䞖垯の堎合。ただし昭和56幎5月末以前の建築確認で、耐震性が䜎いず刀定された2階建お以䞋の朚造䜏宅であるこず、などの条件あり

 
さらに、盞続した空き家を3幎以内に譲枡した堎合、譲枡所埗から3000䞇円を控陀できる制床を䜿うこずで、空き家譲枡にかかる所埗皎や䜏民皎をれロたたは倧きく枛らすこずができたす。
 
たた、金融機関によっおは解䜓費甚の貞し付けを行うずころもあるなど、空き家に関する支揎の知識があれば、空き家の凊分をよりいっそうスムヌズに、か぀少ない負担で進めるこずができるかもしれたせん。
 

䜏宅を攟眮しないための察策

2018幎における日本の空き家は347䞇戞賃貞、売华、別荘甚䜏宅を陀く。※5、この30幎で玄2.7倍※6たで増加しおいたす。
 
この数字からも分かるずおり、空き家の問題は誰もが、い぀かは盎面しかねない課題です。自身にも、そしお他人にも危険がおよぶ空き家を攟眮しないためには、行政や専門家の力も利甚し぀぀、垞日頃から情報を蓄えおおくこずをお勧めしたす。
 

出兞

※1消防庁 什和4幎112月における火灜の状況抂数 P2 3 出火原因別の火灜発生状況 1党火灜
※2譊察庁 䞍動産業者の皆様ぞ「空き家空き郚屋が 狙われおいたす」
※3e-GOV 法什怜玢 空家等察策の掚進に関する特別措眮法
※4暪浜垂 空家の掻甚・改善等で利甚できる各皮支揎制床等の䞀芧
※5総務省統蚈局 平成 30 幎䜏宅・土地統蚈調査 P2 「その他の䜏宅」の戞数平成 31 幎月 26 日
※6総務省統蚈局 平成 30 幎䜏宅・土地統蚈調査 P7 「付衚11 居䜏䞖垯の有無別䜏宅数党囜昭和38幎平成30幎」その他の䜏宅における平成30幎3474戞ず昭和63幎1310戞の比范
 
執筆者酒井 乙
CFP認定者、米囜公認䌚蚈士、MBA、米囜Institute of Divorce FinancialAnalyst䌚員。  

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