更新日: 2023.10.04 ふるさと納税
ふるさと納税が2023年10月に改正!? 改正内容と利用者への影響は?
そこで本記事では、ふるさと納税の制度改正について解説します。ふるさと納税を行っている方やこれからふるさと納税をしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ふるさと納税とは
ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄附できる制度です。「ふるさと」とありますが、自分が生まれた故郷ではなくとも寄附できる点が魅力です。ふるさと納税の手続きを行えば、寄附金のうち2000円を超える部分が住民税の控除、所得税の還付が受けられます。
さらに、寄附をした自治体の名産品などお礼の品ももらえるため、実質寄附した以上のリターンが期待できるでしょう。自治体ごとに寄附金の使い道の説明があり、自身で使い道の指定ができる点も特徴です。
2023年10月からの改正ポイント
ふるさと納税の制度改正はこれまでに何回か行われてきましたが、2023年10月に新たに次に挙げる2点が改正されます。
●募集適正基準の改正
●地場産品基準の改正
本項では、それぞれの改正内容について解説します。ふるさと納税を行っている方にとって、どのような点が変わってくるのか、改正のポイントを正しく理解しましょう。
募集適正基準の改正
ふるさと納税は現状、返礼品の調達費用の割合を次に挙げるとおり定めています。
●寄附額の3割以下にする
●経費総額を寄附額の5割以下にする
しかし総務省が調査を行ったところ、ワンストップ特例制度の事務費用や寄附金受領証の発行費用などの「隠れ経費」があることが分かりました。総務省は基準を見直し、2023年10月より経費総額を寄附額の5割以下にする「5割ルール」を厳格化することを定めました。
地場産品基準の改正
総務省が調査を行ったところ、肉や米をほかの都道府県や海外産を調達し地元で熟成・精米したものを返礼品にしていた自治体が複数確認されました。そのことを受けて、2023年10月より熟成肉や精米を返礼品とする場合、肉や米は同じ都道府県内で生産されたものに限ることが定められました。
ふるさと納税の利用者に影響はある?
2023年10月からの制度改正により、ふるさと納税利用者にどのような影響があると考えられるのでしょうか。
●ワンストップ特例申請書の送料負担
●返礼品の量が減る
●寄附金額が上がる
●熟成肉や米の返礼品が減る
前述の募集適正基準の改正により、ワンストップ特例制度の事務費用なども厳しく見られることになります。それにより、これまで利用者が負担しなかったワンストップ特例申請書の送料を利用者側が負担する可能性があるでしょう。
また、返礼品の量が以前よりも減るか、量は変わらずとも寄附金額が増える可能性も考えられます。
地場産品基準の改正により考えられる影響としては、これまで返礼品としてあった熟成肉や米が終了する自治体が出てくる可能性があることです。肉や米を同じ都道府県内で生産できない自治体や、その自治体を応援したい方にとって大きな問題だといえるでしょう。
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ふるさと納税の改正によりさまざまな影響が出る可能性がある
2023年10月に改正されるふるさと納税のポイントは、大きく分けて「募集適正基準の改正」と「地場産品基準の改正」の2種類です。この2つの改正により、ふるさと納税を利用している方にとって寄附金額が増える、これまで返礼品としてあった熟成肉や米が終了するなどの影響が考えられます。
改正のタイミングで寄附金額や返礼品が変わる可能性は十分考えられるため、改正前にふるさと納税を行うのも一つの手だといえるでしょう。熟成肉や精米は数多くある返礼品のなかでも人気の品であるため、これまで選んでいた方は10月以降よくチェックすることをおすすめします。
出典
総務省 ふるさと納税の次期指定に向けた見直
総務省 ふるさと納税ポータルサイト よくわかる!ふるさと納税
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー