更新日: 2024.05.23 その他税金

宝くじに税金はかかる? 億単位の金額がまるまる手に入るものなの?

宝くじに税金はかかる? 億単位の金額がまるまる手に入るものなの?
宝くじは、成人の7割ほどは購入経験があるとされており、もし当せんしたら、ぜいたくな暮らしをしたり欲しいものを手に入れたりするなど夢が膨らむでしょう。しかし、もし高額当せんした場合には、贈与税のような税金はかからず、すべて自分のものになるのでしょうか。
 
そこで本記事では、宝くじの概要や当せん金にかかる税金についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも宝くじとは?

宝くじは、地方自治体によって販売されており、「普通くじ」とも呼ばれています。組・番号などがあらかじめ決められており、抽せんで決定した当せん番号と一致した場合に当せん金を受け取れる仕組みです。
 
宝くじの販売ができるのは、1948年に施行された「当せん金付証票法」という法律に定められた全国都道府県と20指定都市である地方自治体のみです。総務大臣の許可を得て販売できるもので、個人や企業が販売することは禁止されています。
 
宝くじの収益の半分程度は当せん金に充てられており、当せん金以外は販売元の地方自治体の手に渡ります。使い道は自治体によって異なり、収益金を充てることができる事業が「地方財政法第32条及び地方財政法第32条に規定する事業を定める省令」に定められています。使い道の例として、公共事業や高齢化少子化対策事業などが挙げられます。
 

宝くじに当せんするといくらもらえるのか

1等に当せんすれば億単位のお金が手に入ることは、テレビCMや宝くじの売り場などで知っている方も多いでしょう。宝くじにはいくつか種類がありますが、「ジャンボ宝くじ」は年に5回販売さます。その中でも年末に販売される「年末ジャンボ宝くじ」は、1等・前後賞を合わせると10億円の高額当せんです。
 
宝くじは1枚から購入可能ですが、10枚単位で購入する方法が一般的です。10枚セットには「連番」と「バラ」の2種類があります。
 
「連番」とは組と番号の上から5桁目までが同一の番号で、下1桁を「0~9」でそろえた買い方です。一方「バラ」とは、連続していない番号の宝くじで、下1桁を「0~9」でそろえる方法です。
 

当せん金には税金がかかるのか

宝くじの当せん金は、高額であっても所得税はかかりません。そのため、10億円が当たればすべて自分の手元にお金が渡ります。なお当せん金は免税ではなく、非課税扱いです。
 
しかし、注意点もあります。一度受け取ったお金は個人の財産となり、それを他人に渡すことは「贈与」に該当します。そのため、家族に当せん金を分配する場合には、贈与税」の対象となります。
 
ただし、複数人で当せん金を分配する場合には、「共同購入」で贈与税をかからなくすることができます。この方法を使う場合には、当せん金は必ず購入者全員で受け取りに行きましょう。
 

当せん金の受け取り方

宝くじに当せんした場合、当せん金はどのような方法で手元に入るのでしょうか。1万円以下の当せん金の場合、宝くじ売り場やみずほ銀行で受け取りが可能です。1万円を超える場合は、みずほ銀行もしくは「5万円マーク」のある宝くじ売り場で受け取れます。
 
50万円以上の当せん金の場合は、みずほ銀行でのみ受け取りができます。受け取りには本人確認書類が必要になり、100万円を超える場合には印鑑も必要です。
 

宝くじに当せんしたら早めに当せん金を受け取りましょう

宝くじの当せん金は、抽せん日の翌日から受け取り可能ですが、1年で時効となり受け取る権利が失効されます。せっかく当せんしたにもかかわらず、期限切れで受け取れなくなってしまわないよう、当せん金額に応じた方法で早めに受け取りましょう。
 
なお、宝くじ売り場ではなく、公式サイトでインターネット購入した場合には、当せん金は指定口座に自動で振り込まれます。そのため、受け取り忘れに不安がある方は、インターネットでの購入も検討してみましょう。
 

出典

みずほ銀行 宝くじの仕組み
宝くじ公式サイト 宝くじの仕組み
みずほ銀行 ジャンボ宝くじ等の普通くじ
総務省 宝くじ
宝くじ公式サイト ジャンボ宝くじ等の普通くじのご案内
みずほ銀行 当せん金の受取方法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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