医療費控除の手続きをしたいけれど、役所の手続きは面倒なので避けたいです。スマホで「確定申告」するための方法を教えてください!

配信日: 2025.01.19

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医療費控除の手続きをしたいけれど、役所の手続きは面倒なので避けたいです。スマホで「確定申告」するための方法を教えてください!
医療費控除の手続きは大切ですが、そのためだけに税務署に出向くのは億劫に感じるものです。また、書面での手続きだと手間がかかるだけでなく、入力ミスや不備などがあるのではないかと不安になるでしょう。しかし、昨今ではスマホで簡単に確定申告を実施できるようになり、実際に利用する方も増えてきました。
 
本記事ではスマホで確定申告する方法について詳しく解説します。国税庁のWebサイトの確定申告書等作成コーナーの利用を中心に、スマホで医療費控除をする上でのポイントをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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スマホで確定申告する流れ

確定申告書等作成コーナーを利用して、スマホで確定申告する流れを解説します。
 

確定申告書等作成コーナーで申告書を作成する

スマホで確定申告する方法は、確定申告書等作成コーナーの利用が便利です。確定申告書等作成コーナーは申告書などを作成できるシステムで、国税庁のWebサイトに設置されています。
 
スマホからも利用が可能で、令和7年1月からはすべての所得税の項目がスマホ向け画面に対応する予定です。確定申告書等作成コーナーにアクセスすると「作成開始」を選べるので、画面の指示に従って金額などを入力して申告書を完成させましょう。
 

作成した申告書をe-Taxで提出する

作成した申告書は、e-Taxで提出しましょう。e-Taxは作成した申告書などのデータをインターネット経由で送信して、申告や申請を行えるシステムです。e-Taxを利用すれば税務署に出向かなくても、スマホだけで確定申告の一連の手続きを完了できます。
 
e-Taxの送信方式には「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つがあるので、利用の環境に応じて選択しましょう。また、必要に応じて申告書を印刷して、添付書類と一緒に郵送でも税務署に提出できます。
 
なお、作成した申告書を「マイナンバーカード方式」で送信する場合、Androidが搭載されたスマホをお使いの場合は「スマホ用電子証明書」に対応しているため、マイナンバーカードを読み取る必要はありません。
 
一方、iOSは令和7年1月現在、「スマホ用電子証明書」に対応していないため、マイナンバーカードの読み取りが必要です。iPhoneユーザーの方は気をつけましょう。
 

スマホで医療費控除の確定申告をする主な方法

スマホを使用して確定申告書等作成コーナーで医療費控除の確定申告をする方法について、主な3つのケースを解説します。
 

マイナポータル連携を活用する

マイナポータル連携を活用することで、医療費控除の確定申告ができます。マイナポータル連携とは、マイナポータル経由で医療費通知情報や控除証明書などのデータを一括取得して、申告書の該当項目へ自動入力する機能のことです。
 
マイナポータル連携を使えば手間がかからないだけでなく、正確な情報を入力できます。積極的にマイナポータル連携を活用して、医療費控除の確定申告の手間を削減しましょう。
 

医療費通知データを読み込む

医療費通知データを読み込むことでも、医療費を自動入力して医療費控除の確定申告を行えます。医療費通知データとは、全国健康保険協会(協会けんぽ)や健康保険組合といった医療保険者が提供する、公的医療保険にかかわる医療費の情報です。加入している健康保険組合などから交付されるケースがありますので、その際にはデータを保存しておきましょう。
 
医療費通知データを利用する場合には申告書と一緒にe-Taxで送信する流れになるため、医療費通知や領収書を保管する必要はありません。ただし、利用できる医療費通知データはxml形式である必要があるので注意しましょう。
 

医療費の領収書から入力する

医療費控除の確定申告は、医療費の領収書からも入力できます。手間はかかりますが、医療を受けた方の氏名・支払先の名称・支払った医療費の額などの情報を、1件ずつ登録可能です。
 
もし、領収書が多い場合には領収書1枚ごとではなく、医療を受けた方の氏名や支払先の名称ごとに金額をまとめて入力できます。なお、医療費の領収書は5年間保管する必要があるので注意しましょう。
 

アプリを利用して確定申告する方法もある

確定申告の作業を行えるアプリが数多く登場しているので、スマホでの利用も検討してみましょう。一般的な確定申告用のアプリなら医療費控除はもちろん、仕訳入力・申告書作成・電子申告などに幅広く対応しています。
 
搭載機能はスマホ向けに最適化されているので、快適に確定申告の作業を進められる点もアプリの魅力です。また、パソコン用の確定申告ソフトと連動できるアプリも多いので、上手に活用すればより効率的に作業を進められます。
 

まとめ

アナログなイメージのあった医療費控除などの確定申告の手続きですが、近年ではデジタル化が急速に進んでいます。確定申告の手続きはインターネットだけでなく、スマホにも対応するようになりました。
 
面倒だと感じていた手続きも、スマホの操作だけで自動入力できるケースも増えています。医療費控除が面倒だと感じている方は、スマホを使用して手続きを進めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

国税庁 確定申告書等作成コーナー
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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