更新日: 2021.02.17 控除
レーシック費用は医療費控除の対象になりますか?
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そこで気になるのが医療費控除についてです。果たしてレーシック手術にかかる費用は、医療費控除の対象となるのでしょうか。
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執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
レーシックの手術費用は医療費控除の対象となる
結論からいうと、レーシックの手術費は医療費控除の対象となります。では、なぜレーシック手術は医療費控除の対象となるのか。そもそも医療費控除とは何なのかという点について見ていきましょう。
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医療費控除ってなんだろう?
そもそも医療費控除とは何だろうという方に向けて、まずは医療費控除の概要について解説します。
医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間、自分や家族のために支払った医療費が一定額を超えたときに、その超えた部分について所得控除を受けられるというものです。この家族とは同居している配偶者や子どもだけではなく、仕送りなどをして生計を一にしていると判断されていれば、1人暮らしをしている子どもや遠方にいる父母、一定の親族も対象になります。
医療費控除の金額は?
具体的に控除の対象となる医療費の額についてですが、下記の計算式によって算出した数値を超える部分が医療費控除の対象となります。
●医療費控除の額=実際に支払った医療費の合計額-保険金などで給付された金額-10万円
ただし、総所得金額(大まかにいってしまえば年収)が200万円未満の方は、総所得金額の5%を超える医療費分が医療費控除の対象となります。要は、たくさん医療費を払ったら少し税金を安くしますよ、という仕組みが医療費控除です。なお、医療費控除の額には上限があり、最大でも200万円までとなります。
なぜレーシック手術は医療費控除の対象になるの?
医療費控除の対象となる医療費は、基本的に治療が必要な病気や体の異常に限られ、健康の増進や美容整形などにかかる費用には適用がありません。
この点、レーシック手術は低下した目の機能を医学的な方法で正常な状態に回復させるものであり、その治療にかかる費用は医師の診療または治療の対価と認められ、医療費控除の対象となるのです。レーシック手術以外に、オルソケラトロジー治療(角膜矯正療法)も同様の理由で医療費控除の対象として認められています。
眼鏡の購入費は医療費控除の対象になるの?
一般的に遠視や近視などで視力が低下し、日常生活において眼鏡の着用が必要となった場合、その購入にかかった費用は医療費控除の対象になりません。眼鏡自体は目を治療して、視力を回復させる効果を有していないからです。
しかし、斜視や緑内障などで手術後の機能回復のために短期間装用するものや、幼児の未発達視力を向上させるために装着する眼鏡などは、医師による治療の一環に必要な費用として医療費控除の対象になります。
医療費控除を受けるにはどうすればいい?
医療費控除の適用を受ける場合は確定申告を行います。勤務先で年末調整を受けている方であっても確定申告は必須です。確定申告は難しい作業ではなく、税務署のサポートを受けて簡単に行うことができます。詳細については最寄りの税務署へお問い合わせください。
レーシックの手術を受けたら医療費控除の利用を
レーシックの手術にかかった費用は医療費控除の対象となり、税金を安く抑えることができますが、医療費控除の適用には確定申告が必要です。レーシックの手術を受けたときは、年間の医療費について計算してみるとよいでしょう。
出典 国税庁 No.1122 医療費控除の対象となる医療費
執筆者:柘植輝
行政書士