更新日: 2024.03.30 NISA

新NISAは改悪って本当? 変更点やデメリット、対策方法を徹底解説!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

新NISAは改悪って本当? 変更点やデメリット、対策方法を徹底解説!
「新NISA」は2024年1月から開始されましたが、旧NISAと比較すると改悪されたとも一部ではうわさされています。

制度内容を確認すると大きく変更されているため、詳しい内容について把握しないと思わぬ問題やトラブルに発展するかもしれません。
これから新NISAを始めたいと考えている方も、旧NISAから始めている方も制度内容については確認する必要があります。

本記事では、新NISAが改悪されているのは本当かということに加えて、対策方法などについて解説するので参考にしてみてください。

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新NISAの年齢制限はいくつ?

新NISAは、18歳以上から始められる制度なので、大学生などでもアルバイトしながら投資を始めることが可能です。
2023年12月までは旧NISA制度として運用されていましたが、2024年1月からは旧NISAのデメリットや問題点を改善した新NISAが始まっています。以前よりも各種項目が変更されているため、さらに投資初心者や投資未経験者でも始めやすい制度になったといえます。

新NISAと旧NISAの違いについては、図表1・図表2を参考にしてみてください。

図表1:新NISA

つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資可能額 120万円 240万円
非課税保有期間 無期限化 無期限化
非課税保有限度額 1800万円 1200万円まで
口座開設期間 恒久化 恒久化
投資対象商品 金融庁の基準を満たした投資信託に限定 上場株式・投資信託など
対象年齢 18歳以上 18歳以上

金融庁「新しいNISA」を基に筆者作成

図表2:旧NISA

旧NISA つみたてNISA
年間投資可能額 40万円 120万円
非課税保有期間 20年間 5年間
口座開設期間 2023年まで 2023年まで
投資対象商品 金融庁の基準を満たした投資信託に限定 上場株式・投資信託など
対象年齢 18歳以上 18歳以上

金融庁「新しいNISA」を基に筆者作成

また、旧NISAでは「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらかしか選択できなかったのですが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方を併用可能です。

他にも、非課税保有期間が無期限化している点や、年間投資可能額が大きく増えているのも変更点として挙げられます。

以前よりも投資の選択肢が大きく広がっていますが、投資初心者や投資未経験者でも始めやすい制度なのは変わりありません。

新NISAは何歳から始めるのがベスト?

新NISAは18歳以上から始められる制度なので、この条件を満たしていれば証券会社や金融機関などでNISA口座が開設できます。しかし、実際には何歳から始めるのがベストかについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
新NISAを始めるベストなタイミングとしては「余裕資金があれば今すぐ」といえるでしょう。NISA口座は開設しておけば非課税保有期間が無期限化されているため、口座開設してから少しずつでも投資するのがおすすめです。

投資は投資リスクを抑える基本として、「長期投資」「分散投資」が挙げられ、長期投資に関しては長い期間が必要になります。

長期投資とは投資した銘柄を数年から数十年保有して、投資リスクを抑える方法です。また、分散投資は特定の銘柄だけに投資をせずに、複数の銘柄に投資し、金融状況や経済状況の影響によるリスクを抑える方法になります。

具体的に始めるタイミングとしては、人によって違うかもしれませんが、将来的にNISA口座を開設して投資しようと考えているのであれば、可能な限り早いタイミングで始めるのがベストといえるでしょう。

長期投資をすると複利効果も期待できる

可能な限り早いタイミングで新NISAを始めて長期投資をする一番のメリットとしては、複利効果も期待できる点であり、基本的には投資期間が長くなれば長くなるほど複利は大きくなります。
「複利」とは、投資や預金などで得た運用益や分配金を元本にプラスして、さらに運用することで得られる利益です。長期投資と複利を効果的に活用できれば、最終的な運用益などは大きく変わります。

長期投資の効果としては、例えば年利3%で「毎月1万円ずつ40年間積み立てた場合」と、「毎月1万円ずつ20年間積み立てた場合」では最終的な金額はまったく違う点は把握しておきましょう。

40年間積み立てた場合は最終的な金額が約930万円(元本480万円+運用益450万円)で、20年間積み立てた場合は最終的な金額が約330万円(元本240万円+運用益90万円)となります。積立元本は2倍程度の違いですが、運用益は5倍近く変わってきます。

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【年代別】新NISAの上手な活用方法

新NISAは基本的に始めるタイミングが早いほど資産形成には有利なので、年齢に関わらず興味を持ったタイミングで始めるようにすることをおすすめします。
一般的なイメージでは若い世代しか大きな効果が期待できないと思われていますが、実際には何歳から始めても資産形成には効果的です。

注意点としては、一人ひとりが置かれている状況や家族構成・ライフスタイル・年収などさまざまな要素が影響する点です。

一般的には20代では節約をしながら投資をおこない、時間的有利を最大限に生かして取り組むのがおすすめです。しかし、年齢が上がって収入が多くなってきたタイミングでは投資する金額を増やし、金融資産を増やしていく段階になります。
注意点としては、あくまでも投資は資産形成の手段なので、必要になったタイミングでは売却・換金して使用する意識を持つ点です。
他にも、投資は余剰資金でおこなって、無理のない範囲でおこなう必要がある点にも留意しましょう。

【年代別】新NISAの投資シミュレーション

新NISAは、できるだけ若い年齢から始めるのがおすすめとされていますが、同じ金額を投資して同じ利回りでも、投資期間が違うだけで最終的な運用益は大きく変わります。
「新NISA」では、つみたて投資枠と成長投資枠を合算すると年間360万円まで投資できるため、自分自身が置かれている状況に合わせて投資額を決めて投資することが基本となります。

例えば、目標金額を1500万円、想定利回りを5%と仮定した場合、積立期間によって毎月の投資金額が変わります。
目標金額1500万円を想定利回り5%、積立期間30年間で達成するには、毎月の積立金額は約1万9000円必要ですが、同条件で積立期間が10年間の場合は毎月の積立金額は約9万6600円です。このように目標金額と想定利回りが同じでも、投資期間が違うと毎月の積立金額は大きく変わります。

何歳からでも始めるべき新NISAのメリット

新NISAは基本的に何歳からでも早めに始めるのがおすすめといえますが、具体的にどのようなメリットがあるか把握しておくことが大切です。
メリットについて把握しておくと自分自身の投資方針を決定するのに役立つのに加えて、投資商品を選択する際の方向性についても考えられます。

 

新NISAは基本的には投資初心者や投資未経験者でも始めやすい制度ですが、効果的な投資をするためにもメリットについては意識しておきましょう。

何歳からでも始めるべき新NISAのメリットとしては、以下が挙げられます。

●非課税保有限度額が再利用できる

●非課税投資枠が多くて選択肢が広い

●非課税保有期間が無期限

●投資初心者や投資未経験者でも投資リスクを抑えやすい

●積立設定すると後は自動で投資できる

●運用益や分配金を非課税で受け取れる

上記のメリットについて押さえておくことは、新NISAを効果的に利用するためにも重要です。

また、新NISAを利用していてわからない点や気になる点があれば、積極的に調べる癖をつけておくのも大切です。それぞれのメリットについて解説するので、気になる方は参考にしてみてください。

新NISAのメリット1.非課税保有限度額が再利用できる

新NISAでは、非課税保有限度額が最大1800万円まで使用でき、さらに再利用もできるようになったため、投資した銘柄などを売却した後でも買い直しができます。
投資を続けていると投資方針やライフスタイルが変化して、リスクとリターンの取り方なども変化するのは当然です。

例えば、資産をある程度まで増やすために初期はローリスクローリターンのものに投資して、まとまった資産が確保できたタイミングでハイリスクハイリターンのものに投資するなどが挙げられます。

また、投資をする基本的な目的としてはライフイベントなどに備えて資産形成をするためなので、必要なタイミングでは銘柄を売却・換金してまとまった資金を確保するのも重要です。新NISAでは、換金した際にも非課税保有限度額が再利用できるため、投資の選択肢がさらに広くなっています。

新NISAのメリット2.非課税投資枠が多くて選択肢が広い

新NISAでは非課税投資枠が合計で1800万円まで用意されているため、状況に合わせて投資商品や銘柄を選択しながら進める必要があります。つみたて投資枠と成長投資枠で投資できる商品が異なりますが、投資信託など一部商品はどちらの投資枠でも投資可能です。1年間で投資できる金額はつみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円なので、1800万円を最大限に活用するためには最短でも5年かかります。
また、投資できる商品としては、投資信託以外にも日本株や米国株などもあるため、一人ひとりの投資方針やライフスタイルに合わせながら選択することが可能です。ただし、選択肢が幅広くなっているので、ある程度は自分自身で勉強して判断しなければなりません。
具体的にどれくらいの金額を投資するかについては無理のない範囲で、あくまでも余裕をもった投資をすることが重要です。

新NISAのメリット3.非課税保有期間が無期限

非課税保有期間が無期限なので自分のペースで投資できる点もメリットであり、短期間で一気に投資せずに、少しずつ積み立てていく方法も挙げられます。
旧NISAでは、つみたてNISAで20年間、一般NISAで5年間の非課税保有期間が定められており、定められている期間に投資枠を使い切れないと翌年度への持ち越しなどが認められていませんでした。例えば、つみたてNISAは最大で年間40万円×20年間で800万円の投資できますが、1年間で10万円の投資だと最終的な投資額は10万円×20年間=200万円です。

しかし、新NISAでは非課税保有期間が無期限になったので、自分自身の余剰資金などに合わせながら中長期的な投資ができます。そのため、余剰資金が十分にある際は多めに投資して、余剰資金に余裕がない場合は投資額を抑えるなどの投資戦略も考えなければなりません。
無期限化したことによりさまざまなタイミングでの投資にもつながるため、以前と違って中長期的な投資の効果が大きくなります。

新NISAのメリット4.投資初心者や投資未経験者でも投資リスクを抑えやすい

新NISAは、投資初心者や投資未経験者でも始めやすい点が特徴です。
どうしても投資方法や投資内容によっては投資リスクが高くなりやすく、短い期間で大きな利益を得ようと行動するケースも考えられます。しかし、このような投資方法は投機に近い内容なので、専門的な知識やノウハウを持っていない方にはおすすめしません。

新NISAでは初心者でも始めやすいように投資対象商品を選別しており、長期・積立・分散投資を基本としています。そのため、専門的な知識やノウハウを持っていない投資初心者や投資未経験者でも始めやすく、どれに投資すればいいかわからない方は人気ランキングなどを参考にしてみるのも有効な方法です。また、中長期的に投資を続けていこうと考えている場合は、自分で投資リスクを抑える方法を勉強することも大切です。

新NISAのメリット5.積立設定すると後は自動で投資できる

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠のどちらでも一度積立設定をしておけば、後は放置していても自動で投資ができます。
仕事やプライベートで忙しい方はなかなか投資するための時間を確保するのが難しいですが、新NISAでは一度積立設定をしておくと後は放置していても問題ありません。また、積立設定については何度でも設定変更が可能なので、余剰資金に合わせながら自由に決めてください。

注意点としては、新NISAは毎月決まったタイミングでの引き落としと積み立てになるので、引き落とし口座には忘れず入金をしておくようにしましょう。仮に十分な金額が入金されていないと引き落としがされないため、毎月安定した積み立てをして資産形成するためにも意識しておくことが大切です。このように毎月決まったタイミングでの投資は基本的な方法としても高く評価されており、投資初心者や投資未経験者にもおすすめといえます。

新NISAのメリット6.運用益や分配金を非課税で受け取れる

一般的な投資方法では運用益や分配金を受け取る際には税金がかかりますが、新NISAでは運用益や分配金を非課税で受け取ることが可能です。
通常なら約20%が税金として徴収される一方、新NISAでは税金がかからないので受け取れる金額も多くなります。税金がかかるか、かからないかは資産形成にも大きな影響を与えるため、効率的に資産形成をしたいと考えている場合は、新NISAを活用するのがおすすめです。

また、新NISAは口座開設時に証券会社や金融機関が税務署に申請をしているため、自分自身で確定申告などは原則不要です。効率的に資産形成をするためにも、新NISAを有効活用するのがおすすめです。

新NISAのデメリット

新NISAは効率的に活用できると資産形成が有利になりますが、メリットだけでなくデメリットについても理解が求められます。いくら投資初心者や投資未経験者が始めやすい制度といっても、投資には一定の投資リスクがあるのは当然です。デメリットについて理解していない状態で利用すると、思わぬ問題やトラブルに発展するかもしれません。

新NISAのデメリットとしては、以下が挙げられます。

●運用内容や投資商品次第では元本割れする
 
●税制上の制度を活用できない
 
●大きな運用益を得るためにはある程度の資金力が必要
 
●投資できる投資対象商品が指定されている

どうしても投資リスクを完全になくすのは不可能なので、自分自身で投資リスクを抑える方法については勉強しなければなりません。新NISAのデメリットについて解説するので、気になる方は参考にしてみてください。

新NISAのデメリット1.運用内容や投資商品次第では元本割れする

新NISAは一般的な投資方法と比較すると投資リスクが抑えやすく、投資初心者や投資未経験者でも始めやすいです。
投資リスクを抑えるために金融庁が投資対象商品を指定して、長期投資や分散投資に取り組みやすくなっています。しかし、どれだけ投資リスクを抑えても完全にリスクをなくすことはできないため、運用内容や投資商品次第では元本割れするリスクがあることは頭に入れておきましょう。
相場は金融状況や経済状況などさまざまな要素が影響するため、どれだけ専門的な知識やノウハウを持っていても完全に読み切ることは不可能です。そのため、どれだけローリスクといわれている銘柄でも大きく相場を落とすケースもあれば、上がり目がないといわれている銘柄が大きく伸びるケースもあります。注意点としては、相場は常に右肩上がりに進むわけではなく、上がり下がりを繰り返すのが普通ということです。
一時的に元本割れしたからと慌てて売却と換金などをせず、長期投資や分散投資を視野に入れて中長期的な保有が大切であるといえます。

新NISAのデメリット2.税制上の制度を活用できない

投資では損失が発生した際には税制上の制度を活用できますが、NISA制度は非課税なので活用できません。
税制上の制度としては「損益通算」と「繰越控除」が挙げられますが、新NISAだけを活用している方はそこまで意識しなくても大丈夫です。新NISA以外の方法でも投資をしている方で、損失が発生した際には注意するようにしてください。
「損益通算」は商品Aで100万円の利益が出て商品Bで100万円の損失が発生すれば、利益と損失を合算して利益0円で申告できる制度です。
一方の「繰越控除」は各種運用をした結果として損失が発生した際に、損失を3年間繰り越すことが認められています。昨年度に損失が100万円あって本年度に利益が100万円あった場合、利益と損失を相殺して利益0円で申告することが可能です。

新NISAのデメリット3.大きな運用益を得るためにはある程度の資金力が必要

新NISAは少額からでも投資が始められる制度ですが、大きな運用益を得るためにはある程度の資金力が必要になります。
投資においては運用益を得るために重要な要素として、投資金額・利回り・投資期間の3つが挙げられます。それぞれが大きいほど最終的な運用益は大きく変わりますが、同じ利回りと投資期間でも投資金額が小さいと運用益も小さくなります。
単純に投資金額が倍違うと運用益も倍変わるので、日々の節約や副業などで投資資金を確保することも資産形成においては重要です。ただし、あくまでも常識の範囲内で投資資金を確保するのが基本なので、借金をしてでも投資資金を確保することや、明らかに無理な節約をして投資資金を確保することなどは投資の原則から外れています。ただし、20代などの若い年代では収入が少ない傾向にある一方で、投資期間を長めに取れる点が強みとなります。

新NISAのデメリット4.投資できる投資対象商品が指定されている

新NISAでは、投資できる投資対象商品が指定されているため、場合によっては自分自身が気になっている投資商品が対象外になっているかもしれません。
「成長投資枠」では上場株式と投資信託に投資できますが、「つみたて投資枠」では投資信託にしか投資ができない点も特徴です。そのため、投資信託は年間で最大360万円まで投資できる一方、上場株式は成長投資枠の240万円が上限になります。
仮に、つみたて投資枠でも成長投資枠でも気になっている商品が投資対象になっていない場合、一般口座や特定口座での投資が必要です。一般口座や特定口座ではNISA制度とは違って、運用益や分配金に税金がかかります。
もしも、気になっている商品が新NISAの投資対象となっていない場合、該当の商品への投資を諦めるか、一般口座や特定口座での投資をおこなうかの判断をしなければなりません。

何歳から始めるにしても新NISAを利用する際に注意すべきこと

何歳から始めるにしても新NISAを利用する際に注意すべき点はいくつか存在しており、投資リスクを抑えながら資産形成を効率的に進めるためにも重要です。
最初に注意するべき点として挙げられるのが、投資はあくまでも余剰資金でおこなう点といえます。これは新NISAに限らずあらゆる投資に該当する注意点であり、生活や健康に悪影響を与えてまで投資に取り組むのはおすすめできません。最終的に体調を崩してしまうと貯金などを切り崩す必要があるのに加えて、働けなくなってしまうとさまざまな問題も発生します。

次に注意すべきこととしては、新NISAは投資初心者や投資未経験者でも始めやすい制度ですが、投資リスクについて理解してさまざまな対策をとらなければならないという点です。長期投資と分散投資を意識するのが大切であるだけでなく、配当利回りや優待なども含めて判断しなければなりません。投資商品次第ではローリスクローリターンのものやハイリスクハイリターンのものもあります。

最後に、新NISAは資産形成するために効果的な制度として利用されていますが、運用内容次第では元本割れなどのリスクは避けられません。元本割れが起きた際にも焦って売却などをせずに、相場は上がり下がりを繰り返すものと理解することも大切です。長期的に相場が動いていくのを待って、一時的な損失などが起きても焦らない気持ちを持ってください。

何歳からでも始めるべき新NISAまとめ

新NISAは対象年齢が18歳以上と決められていますが、他の利用条件などがないので始めようと思えばいつでも始められる制度といえます。
何歳から始めるのがいいか気になっている方も多いかもしれませんが、少しでも多くの複利効果を得たいと考えているなら今すぐにでも始めるのがおすすめです。基本的には投資期間が長くなるほど投資リスクなども抑えられるので、長期投資と分散投資を意識しながら取り組むようにしてください。

年間投資枠などについては最短で使い切る必要はないですが、投資において大切なのは毎月少しずつでも投資を続けることです。実際に新NISAを始める際にはメリットとデメリットについて把握して、自分にとってメリットのほうが大きいか判断するようにしましょう。

出典

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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