更新日: 2021.06.14 株・株式・FX投資
ロボアドバイザーは投資初心者向き? 覚えておきたい注意点
今回は、ロボアドバイザーを使う際の注意点を確認していきましょう。さらに、ロボアドバイザーに頼らず、自分で投資商品を選ぶコツも紹介します。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
ロボアドバイザーとは?
ロボアドバイザーとは、証券会社などが投資家のために用意している資産運用ツールです。ロボアドバイザーの基本的な仕組みは、以下のとおりとなっています。
【ロボアドバイザーの仕組み】
1. 投資家がいくつかの質問に答え、その答えによって投資家の「リスク許容度」(どのくらい損をしても大丈夫か)を推測する
2. 投資家のリスク許容度から、どの商品に、どのくらい投資をするか、アセットアロケーション(資産配分)を決定する
3. 運用資産額に対して、年率1%くらいの手数料がかかる
実際にロボアドバイザーがしてくる質問や投資する商品は、証券会社によって異なります。
ロボアドバイザーは投資初心者など、「どのような商品に投資をしたらいいのか分からない」という方や、「時間がなくて自分で商品を選べない」という多忙な方にとって、使いやすいツールとして認識されています。
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ロボアドバイザーの注意点
一見、便利なサービスのように思えるロボアドバイザーですが、覚えておきたい注意点があります。特に投資初心者の場合は、ロボアドバイザーを万能とは考えず、注意点をしっかりと確認しておきましょう。
【ロボアドバイザーの注意点】
1. ロボアドバイザーのアドバイスは完璧ではない
ロボアドバイザーは、複数の質問から投資家の情報を集めて投資商品を決定しますが、その投資アドバイスには限界があります。投資家本人の仕事から健康状態、家族の収入、今後のライフプランまで、情報収集は完璧ではないため、必ずしも最適な提案ができるわけではありません。
2.手数料は安くない
ロボアドバイザーに支払う手数料1%は、決して安いとはいえません。例えば、投資金額が500万円の場合、年間5万円が手数料となります。本を読むなど少しだけ投資について勉強し、投資家本人が自分で投資商品を選ぶことができるようになれば、この手数料を支払う必要はなくなります。
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自分で投資商品を選ぶポイント
では、投資初心者の方がロボアドバイザーに頼らず、自分で商品を選ぶ際には、どのようなものに投資したらよいのでしょうか。
例えば、
「絶対に損をしたくない」
「銀行に預貯金として預けておくよりは、利益が欲しい」
「初めての投資に挑戦したい」
という方は、個人向け国債への投資を検討しましょう。株式などよりもリスクが低く、仕組みも分かりやすいので、気軽にチャレンジできます。
また、
「国内や海外への投資にチャレンジしたい」
「分かりやすい商品がいい」
「分散投資をしたい」
という方は、日経225(日経平均株価)やS&P500(アメリカの代表的な株価指数)などの指標と連動するインデックス投資信託がおすすめです。多くの企業に自動的に分散投資ができ、手数料も安くなっています。個人向け国債よりもリスクが高くなりますが、その分、利益を出せる可能性も高くなります。
さらに、個人向け国債とインデックス投資信託を組み合わせるのもよいでしょう。できるだけ損をしたくないという人は、個人向け国債の割合を多くしたり、より利益を狙いたい人は、インデックス投資信託を多めに持つという方法もあります。
自分で投資商品を選べないと感じる人もいるかもしれませんが、このように商品の特徴やコツをつかめば、そんなに難しいことではありません。まず投資初心者向けの本を1冊読むなどして、投資商品への理解も深めましょう。
いかがだったでしょうか。投資の知識を深めれば、ロボアドバイザーに手数料を払ってアドバイスしてもらわなくても、投資を始めることが可能です。また、ロボアドバイザーを利用したとしても、どんな商品に自分が投資をしているのか、商品知識を持っておくことは重要です。ロボアドバイザーに関心がある方は、まず自分でも投資の勉強にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者