更新日: 2022.09.28 資産運用

投資における「リスク許容度」とは?

執筆者 : 高橋庸夫

投資における「リスク許容度」とは?
貯蓄から投資へ。昨今、若年層への投資教育が強化されるなど、投資により自らの必要資金を確保しようとする機運が高まっています。投資を始める際、最も気になる点として「リスク」が挙げられますが、そもそも投資におけるリスク、そしてリスク許容度とは何を意味するのでしょうか?
 
自らのリスク許容度を知ることは、投資を始める上で重要な要素となります。ここでは、リスク許容度に関する基本的な考え方を説明したいと思います。
 
高橋庸夫

執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

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投資におけるリスクとは

リスクという言葉を使う場面はさまざまですが、例えば「災害のリスク」や「犯罪のリスク」などでは、いわゆる危険性を示すマイナス要素として使用されます。それに対して「投資のリスク」とは、一般的に収益(リターン)の振れ幅のことをいいます。
 
投資にはリスクとリターンがありますが、両者は表裏一体の関係といえます。
 
リスクが大きいとは、大きなリターンを得られることもあれば、反対に大きな損失となってしまう場合もあり得るということで、いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」の状態を示します。これとは逆の状態が「ローリスク・ローリターン」で、安全性の高い堅実な投資対象といえます。
 

リスク許容度とは


それでは、投資における「リスク許容度」とは何でしょうか?
 
リスク許容度とは、大きな損失が出てしまった場合に、どの程度まで損失を受け入れることができるのかを示す指標のことをいいます。たとえ投資で大きなマイナスが生じたとしても、生活に影響を及ぼさないことや、損失に対する精神的な耐性などの限度であるといえます。
 

リスク許容度を計算する方法は

リスク許容度を知るためには、ご自身の環境などを客観的に理解して計算していく必要があります。その際にポイントとなるのは以下のような事項です。
 
(1)投資経験
何事でも経験というものは重要な要素となります。例えば、過去にリーマンショックなどの急激な価格変動を経験している方は、投資のリスクの捉え方や怖さを知っているともいえます。
 
経験を教訓にできる方は、ご自身の投資にしっかりとした備えを持って取り組むことができるでしょう。
 
(2)年齢・家族構成
一般的には、年齢が若い人ほどリスク許容度が高いといわれています。端的にいえば、たとえ大きな損失が生じてもやり直しができるということでしょう。
 
また、家族構成により教育資金や住宅取得資金、老後資金などのまとまった資金が必要となる場合は、リスク許容度にも大いに影響を及ぼします。さらに、共働きなど配偶者も一定の収入を得ているケースでは、損失に対する耐性も変わってくるでしょう。
 
(3)年収
当然ながら、年収が高い人ほどリスク許容度は高くなる傾向があるといえるでしょう。たとえ損失が生じても、生活に影響を及ぼすことがない余力の源泉は、何より年収の高さといえます。
 
(4)保有資産
年収と同じく、保有資産が多いほどリスク許容度は高いといえます。これは預貯金や不動産など投資対象となっていない資産によって、損失をカバーすることができるためです。
 
(5)性格・目標
最後の指標は精神的な面です。例えば、同じ年収の方が同じくらいの損失を被った場合でも、その捉え方はそれぞれの性格などにより異なることがあります。損失に対して過度のストレスを感じたり、損失自体を許せなかったりするような性格の方は、あらかじめリスクの低い商品に投資すべきかもしれません。
 
また、投資によって獲得したい収益の目標設定もリスク許容度に影響します。どうしても高い目標の収益を必要とする場合には、リスク許容度を高め、リスクを理解した上で投資にチャレンジする必要もあるでしょう。
 

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まとめ

リスク許容度を計算するツールとして、金融機関や証券会社などのホームページでさまざまなものが公開されています。
 
例えば、一般社団法人 全国銀行協会の「あなたのリスク許容度診断テスト」では、現在の貯蓄や就業の状況、マイホームの有無など複数の質問に回答することで、ご自身のリスク許容度が数値化され、おすすめの投資タイプやポートフォリオの構成例などを知ることができます。
 
投資を行う上では、ご自身のリスク許容度を知ることと同時に、今後、何に対してどのぐらいの資金が必要となるのかを客観的に把握しておくことが重要です。また、投資の鉄則となる「長期・分散・積み立て」の考え方も忘れないようにしましょう。
 

出典

一般社団法人 全国銀行協会 あなたのリスク許容度診断テスト
 
執筆者:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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