(3)NYダウにおける利確ポイントの想定方法

配信日: 2022.12.01

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(3)NYダウにおける利確ポイントの想定方法
前回は、日経平均株価指数における利確ポイントについて説明しましたが、今回は非常に強い上昇を示しているNYダウについて考えていきたいと思います。
 
※この記事は2022年11月17日時点の情報を基に執筆しています。記事の内容は、あくまでも資産運用の方法を提示するものであり、実際の投資において相場がこうなると断定するものではないことをご理解ください。
重定賢治

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

利確ポイントの推定

NYダウについては、現時点では日足チャートで見ると少し確認しにくいため、4時間足を用います。
 
図表1はNYダウの4時間足チャートですが、上段がNYダウ、中段がMACD、下段がRSIです。
 
【図表1】 NYダウ(4時間足)
 


 
出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
上記チャートのMACDは、相場の値動きと反対のトレンドを示すダイバージェンスになっています。また、直近でデッドクロスになっていることが分かります。RSIにおいてもダイバージェンスが見て取れ、割高感が一時と比べると若干修正されてきています。
 
ここから推測すると、NYダウは天井をつけたか、天井が近いと判断することができます。
 
【図表2】 NYダウ(4時間足)
 

 
出典:TradingView Inc.「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
レジスタンスライン(上値抵抗線)を引くと、図表2のチャート画面のように描画できますが、「34064.83ドル」と「34271.36ドル」にレジスタンスライン(上値抵抗線)が引け、この水準が強力な抵抗レベルとして意識されていることが分かります。
 
フィボナッチ・リトレースメントを見ると、全戻し水準にかなり近づいており、これを見るだけでも、もうそろそろ調整が入るだろうと推察できます。
 
こうした点を踏まえて利確ポイントを想定すると、おそらく今か、「34000ドル」水準、つまりこれから上がったとしても、おおよそ「34000ドル」近辺で天井をつける可能性が高いため、そろそろ利確をしておこうと考えることができるかもしれません。
 

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まとめ

利確で重要なことは、欲に駆られて深追いをしないことです。
 
相場は上下運動を繰り返しながら進んでいきます。上がれば売り、下がれば買いの繰り返しが相場というものですが、天井や大底を見つけるよりも、方向性を見出した上で、相場が転換する可能性のある水準や価格帯の候補をあらかじめ見つくろい、天井や大底の前に、その相場から降りることを心がけることが利益を生み出すコツといえます。
 
買い場、売り場はいつか必ず訪れるため、焦らず、冷静沈着に相場を眺めることを意識するようにしましょう。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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