更新日: 2023.08.27 NISA
2024年1月からスタート! 新しいNISAの内容と使い方は?
執筆者:前田菜緒(まえだ なお)
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)
新しいNISA制度の概要
新しい NISAは、現状の一般NISAとつみたてNISAの合体版のようなものです。つみたてNISAを引き継いだ「つみたて投資枠」と一般NISAを引き継いだ「成長投資枠」の2つの枠からなっています。
つみたて投資枠については、現行のつみたてNISAと対象商品は同じですが、成長投資枠については毎月分配型の投資信託などが除外され、一般NISAとは対象商品が若干異なるものの、投資信託の一括購入や株式投資が可能な点などは現行と同じです。
また現在、つみたてNISAと一般NISAはどちらかを選択しないといけませんが、来年からはつみたて投資枠と成長投資枠が生涯にわたって併用可能です。ただし、それぞれの枠には投資の年間上限額があります。
年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計で360万円です。ただし、非課税で保有できる資産の上限は1800万円で、そのうち成長投資枠は1200万円までとなっています。とはいえ、 売却すれば買付金額ベースで投資枠が翌年以降に復活します。100万円投資して150万円になっていたとしても、50万円になっていたとしても、売却すると100万円分の枠が復活します。
新しいNISA口座は、一般NISA、つみたてNISA口座を開設していれば金融機関で自動的に開設されますが、現在口座を開設している金融機関以外で、新しいNISA口座を開きたい場合は、手続きが必要です。現在のNISA口座の金融機関に口座廃止の手続きを行い、新しいNISA口座を開きたい金融機関で口座開設手続きを行います。
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現在のNISAやつみたてNISAの資産はどうなるの?
現在の一般NISA、つみたてNISAの口座では、来年以降は新規投資できません。ただし、当初の非課税期間(一般NISAは5年、つみたてNISAは20年)が終了するまでは、非課税で保有ができます。
非課税期間終了時は、課税口座に移すか、売却するかの選択になりますが、いずれにせよ、そのときまでの利益に対して税金はかかりません。
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新しいNISA制度の活用
まず、現在つみたてNISAをしている人は、そのまま新しいNISAでも積み立てを続けるとよいでしょう。新しいNISAでは非課税枠が増えますから、課税口座でも積み立てをしているなら、課税口座分も新しいNISAで積み立てられるようになります。この場合、すでに課税口座にある資産を新しいNISAに移したほうがよいのか、疑問に思うかもしれません。
課税口座に資産を置いておくと、利益に税金がかかりますから、新しいNISA口座に移したほうがよいでしょう。ただし、普通預金口座にも移したい資金がある場合は、預金口座に置いておいても資産が増えることはないからですから、先に預金口座の資産を新しいNISAに移すことをお勧めします。
また、新しいNISAでは非課税枠が増えることで、教育費と老後資金ダブルで積み立てることも可能になるでしょう。教育費は、そのうち取り崩しが必要ですから、取り崩すとその分は翌年に非課税枠が復活します。復活した枠は、老後資金分としてさらに活用できます。
新しいNISA制度をどう活用するか、戦略を立てよう
新しいNISA制度は、非課税枠が拡大するうえに恒久化されますから、最大限活用したいものです。2024年からスタートできるよう、自分のライフスタイルに合った活用法をみつけてください。
出典
金融庁 新しいNISA
執筆者:前田菜緒
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士