更新日: 2019.01.11 資産運用

新しいタイプのファンド!自然エネルギーの普及に寄与しながら投資を行うソーラーファンドとは?

執筆者 : 丸山隆平

新しいタイプのファンド!自然エネルギーの普及に寄与しながら投資を行うソーラーファンドとは?
エネルギー源である石油を中東諸国からの輸入に依存している日本では、政府がこれまで原子力発電の普及を進めてきましたが、東日本大震災を機に原発反対の声が大きくなっており、自然エネルギーによる発電をどのように拡大していくかが今後の社会や私たちの暮らしに大きく関わっています。
 
今回は、自然エネルギー活用という社会的に意義のある活動と、投資を組み合わせた新しいタイプのファンド「ソーラーファンド」について見てみましょう。
 
 
丸山隆平

Text:

Text:丸山隆平(まるやま りゅうへい)

経済産業ジャーナリスト

丸山隆平

執筆者:

Text:丸山隆平(まるやま りゅうへい)

経済産業ジャーナリスト

電力の固定価格買取制度で事業会社の安定収入を確保

ソーラーファンドとは、多くの小口出資を元にしてソーラー発電設備を運営し、電力会社に売電して収入を得る事業を行い、出資元に配当を行う仕組みです。
 
ソーラー発電事業は、国の「固定価格買取制度」により、安定した収入を得ることができます。
 
この「固定価格買取制度」とは、太陽光や風力などの再生可能エネルギーでつくった電気を、電力会社が一定期間ずっと同じ価格で買い取るよう国が定めた制度です。あらかじめ買取価格を決めておくことで、自然エネルギーによる発電事業の収益性を予測しやすくし、事業者の参入を促すことを目的に定められました。
 

投資に詳しくない人でも出資しやすい

ソーラーファンドは、1口10万円程度から始めることができる投資事業です。皆さんの投資した資金はソーラーファンド営業者(ファンドの特別目的会社)が集めてソーラー発電事業者に貸し付けます。出資者である皆さんはソーラー発電事業者が電力会社から得た売電収入を元本にした配当を受け取ります。
 
ファンドですから出資者は出資後、ほとんど手放しに近い形で管理することができます。他の金融商品であれば、常に相場を確認しておく必要がありますが、その必要がないので投資に詳しくない人でも出資しやすいメリットがあります。
 
また、子どもや孫を契約者にすることもでき、申込者が死亡した場合、契約は相続人に継承されます。
 

ソーラーファンドのリスク

しかし、ソーラーファンドもファンドですから、リスクがゼロということはありません。ソーラー発電事業の経営は、国が20年間、電力会社に対して売電を保証してくれているから大丈夫と思いがちになりますが、国が皆さんの投資収益を保証してくれるわけではありません。
 
また、ソーラーファンドのリスクとしては、途中解約ができないことが挙げられます。もちろん、ソーラーファンド事業運営者の資金不足やソーラー発電に適した場所が確保できないことによる事業断念などのリスクもあります。
 

太陽光発電所の建設見学会も

実際にソーラーファンドに投資するには説明書をよく読む必要があります。説明書にはファンドの期間、目標利回りなどが詳しく解説されています。
 
きちんとしたファンドの場合、資料請求や電話による問い合わせ窓口を用意していますので、疑問に感じたことを問い合わせることが大切です。
 
また、ソーラーファンドによっては発電所の現地見学会を開いているケースもあります。実際に自分の目で太陽光発電所の様子を見学することで、自然エネルギーの普及に自分も参画するという意識が高まりますので、機会があればぜひ参加したいですね。
 
Text:丸山隆平(まるやま りゅうへい)
経済産業ジャーナリスト

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