更新日: 2024.07.19 その他資産運用
「仮想通貨」はもう古いでしょうか?将来性はある?
一時は200万円台にまでさしかかっていたビットコインですが、2020年初頭にかけて度重なる暴落が起き、いつしか話題にあがらなくなりました。しかし現在、ビットコインを始めとした仮想通貨はひっそりと価格が上昇しつづけているのです。今回は、2024年現在の仮想通貨の状況について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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仮想通貨は今もあがり続けている
2019年の暴落以降、収束したかのように見えた仮想通貨ですが、実は2024年現在、その価格は当時の価格を大幅に超えて値上がりしています。
2017年に仮想通貨ブームが起きた当初の最高価格は2017年12月の約200万円でしたが、2024年3月時点で1000万円を突破しています。
ビットコインの価格推移
こちらでは、仮想通貨の代表である「ビットコイン」の誕生から2024年現在までの価格推移を見てみましょう。ビットコインが誕生した2008年から現在まで各年の推定最高価格は、以下の表1の通りです。
表1
1ビットコインの価格 | |
---|---|
2008年〜2009年 | 0円〜約0.07円 |
2011年 | 約1500円 |
2014年 | 約6万5000円 |
2017年 | 約200万円 |
2018年 | 約110万円 |
2019年 | 約100万円 |
2020年 | 約130万円(同年に約50万円まで下落した時期あり) |
2021年 | 約770万円 |
2022年 | 約500万円(同年に約230万円まで下落) |
2023年 | 約610万円 |
2024年 | 約1030万円 |
※筆者作成
上記を見てみると、2024年時点でこそ1000万円にまであがっているものの、その過程では非常に高い騰落が生じていると分かります。およそ1年間で半額以下まで落ちるケースも珍しくないため、投資対象としては非常に不規則な動きといえるでしょう。騰落率が激しい以上、将来性があるともいい切れないのが実情です。
すべての仮想通貨があがっているわけではない
仮想通貨はビットコインに限らず、イーサリアムやリップルといった「アルトコイン」も現在では多数存在します。ビットコインの価格は結果としてあがり続けていますが、アルトコインも同じように価格が動いているわけではありません。種類によっては数日で価格が1%以下にまで落ちるケースもあります。
実際の例を挙げると、2021年6月に起きた「Iron Titanium(タイタン)」の暴落が代表的です。
当時1コインあたり64.19ドルという最高値を記録したタイタンですが、約5時間後には半額の33ドルに、さらに翌日には0.000000015109ドルにまで下落しています。下落幅はおよそ1/42億です。なお2024年6月時点で、タイタンの価格はほとんど回復していません。
ここまでの騰落は稀ですが、アルトコインにおける短期での高い騰落は珍しいことではありません。仮想通貨のなかでもアルトコインは、非常にハイリスクな投資対象といえるでしょう。
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仮想通貨から別の仮想通貨への両替には注意
国税庁によると、仮想通貨で得た利益は原則として「雑所得」に分類され、「所得税の課税対象」になります。通常は売却によって確定した利益分に対して課税されますが、この課税は仮想通貨同士を交換した場合でも起こります。
これは仮想通貨同士の交換が、税務上「一方の仮想通貨を売却して、もう一方の仮想通貨を購入した」と処理されることに起因します。そのため、「換金するまで利益が確定していないから課税対象ではない」と誤解していると、申告漏れとなりかねませんので注意しましょう。
仮想通貨への投資は自己責任で
仮想通貨は市場はむしろ大きくなりつつあります。値上がりしているものも多いため、投資対象の1つとして検討する価値はあるといえるでしょう。しかし、どの仮想通貨であっても激しい騰落が散見されます。仮想通貨へ投資することはハイリスクハイリターンといえるため、十分にご注意ください。
出典
国税庁 暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(情報)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー