更新日: 2019.07.18 その他資産運用
大切な3つの資産 性質を知って賢く運用する方法
しかし、何の考えもなしに行うと、せっかく受け取った資産を減らすことになりかねません。そこで今回は、大切な資産を守る方法について紹介したいと思います。
執筆者:伏見昌樹(ふしみ まさき)
ファイナンシャル・プランナー
大学卒業後公認会計士試験や簿記検定試験にチャレンジし、公認会計士試験第二次試験短答式試験に合格や日本商工会議所主催簿記検定1級に合格する。その後、一般企業の経理や県税事務所に勤務する。なお、ファイナンシャル・プランナーとして、2級ファイナンシャル・プランニング技能士・AFP合格した後、伏見FP事務所を設立し代表に就き今日に至る。
目次
大切な資産は3つに分類して考えましょう
まずは資産を大きく3つに分類します。すなわち、「堅実に運用する資産」「攻めの運用をする資産」「日常必要となる資金」です。これらの分類と資産運用の方法について一つずつ説明していきます。
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「堅実に運用する資産」とは?
まずは「堅実に運用する資産」について解説していきます。これは虎の子の資産とも言うべきもので、積極的に運用をしない資産を指します。
老後生活に備えるための資金、車の買い替えの代金や家の修繕費といった具合に、目的をもって保有している資産がこれにあたるため、長期的に運用したほうがよい資産です。
この資産は、多くのリスクを取らずに運用することが望ましく、「投資信託」など、「分散投資」の効果が得られやすいものに投資するのも一つの方法です。
「攻めの運用をする資産」とは?
「攻めの運用をする資産」とは、「堅実に運用する資産」から見た場合、一歩離れた資産である「サテライト」資産と見ることができます。資産全体に対して「余裕」があり、多少のリスクを負うことが可能な資産といえます。
この資産は、「堅実に運用する資産」よりも、リスクを取った運用を目指します。株式や外国債券など、リスクがありつつリターンも期待できるものに投資するとよいでしょう。
「日常に必要となる資金」とは?
「日常に必要となる資金」とは、日常生活を送るにあたって必要となる資金を言います。特に運用をせず、日常必要な資金と急に必要となる出費に備える資産です。例えば、普通預金や定期預金等です。なお、全資産に対する比率は、資産全体の30%程度を目指すとよいでしょう。
資産を3つに分類することで、損する可能性を低くできる
以上のように、手持ちの資産を「堅実に運用する資産」「攻めの運用をする資産」「日常必要となる資金」の3つに分類すれば、手持ち資産を「分散投資」しているのと同じ効果が見込めます。
仮に、資産を分類せず、すべて同じ運用方法を採った場合、運用に成功した時の収益は大きくなりますが、失敗した時の損失も大きくなります。資産を3つに分類すれば、収益をあげられる可能性は低くなりますが、損失が発生する可能性も低く抑えられます。
手持ち資産を「堅実に運用する資産」「攻めの運用をする資産」「日常必要となる資金」の3つに分け、それぞれに適した管理を行って後悔のない資産運用をしましょう。
執筆者:伏見昌樹
ファイナンシャル・プランナー