ETFは何の略?一般的な投資信託とは何が違うの?基本を知ろう
配信日: 2020.02.20
一方、ETFは投資信託の一種ですが、あまりなじみがないかもしれません。しかし、一般の投資信託とは異なる点が多くあります。基本的なポイントを解説します。
執筆者:新美昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。
ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/
投資信託とは
投資信託(ファンド)は、多数の投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が投資家に代り、株式や債券などに投資・運用し、その運用成果を投資家それぞれの投資額に応じて分配する仕組みの金融商品です。
これにより小口では購入できない商品も購入できるようになり、また、幅広い投資対象に少額から分散投資することができるようになります。
資産は信託銀行で分別管理されるので、販売会社(証券会社など)、運用会社(投資信託会社)、管理会社(信託銀行)のどこが破たんしても資産は守られます。投資信託にはいくつかの種類があります。ここでは、アクティブファンドとインデックスファンド、株式投信と公社債投信について説明します。
アクティブファンドとインデックスファンドは、運用方針の違いによる分類です。アクティブファンドは市場平均(日経平均など)を上回るパフォーマンスを目指すファンドで、インデックスファンドは市場平均と連動するように運用するファンドです。実際のパフォーマンスとは無関係です。
株式投信と公社債投信は投資対象による分類です。株式をいっさい組み入れないのが公社債投信、株式を組み入れることができるのが株式投信です。投資対象の違いにより投資信託の性質が変わってきます。株式の比率が高くなれば、ハイリターン・ハイリスクになります。
投資信託の費用には購入時の購入時手数料、保有期間中にかかる信託報酬、解約時の信託財産留保額があります。投資信託を取引する際に、どのような費用を投資家が負担するかについては、目論見書などで確認できますので必ずチェックしましょう。
信託報酬は投資信託を保有している間は継続的にかかるため、運用成績に与える悪影響が大きいので、安いものを選ぶようにしましょう。
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ETFとは
ETF(Exchange Traded Funds)は、証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託です。株価指数や債券価格指数のほか、金や原油などの商品指数に連動するものもあります。
たとえば、日本の株価指数の代表に「東証株価指数(TOPIX)」があります。TOPIXは、東京証券取引所における東証第1部の全銘柄の動きを反映した株価指数のことです。このTOPIXに連動するETFは、TOPIXの値動きとほぼ同じ値動きをするように運用されます。つまり、TOPIX全体に投資を行っているのとほぼ同じ効果が得られます。
ETFと投資信託の主な違い
投資信託の価額(基準価額)は1日1回市場で算出されます。基準価額がわからない状況で購入・換金の申し込みを行います(ブラインド方式)。
一方、ETFは一般の投資信託とは異なり、証券取引所に上場され、市場において売買が行われていますので、市場が開いている間は、上場株式と同じように売買を行うことができます。つまり、証券取引所の取引時間内にリアルタイムでついた価格で売買できます。指値注文や信用取引もできます。
ETFと一般的な投資信託のコストを比較してみましょう。 投資信託の購入時手数料は商品などにより異なりますが、銀行などの窓口で勧められる商品は購入金額の3%程度かかります。一方、ETFは株式の購入手数料と同じなので一般の投資信託に比べて安い、といえます。信託報酬(運用手数料)も一般の投資信託に比べ安い、といえます。
コスト面では一般の投資信託に比べETFのほうが一般論としては有利です。ただし、投資信託の中にも、購入時手数料、信託報酬がETF並みに安いインデックスファンドもありますので、よく比較することが大切です。
執筆者:新美昌也
ファイナンシャル・プランナー