更新日: 2021.02.10 株・株式・FX投資

株式投資を始める前に覚えておきたいこと(1)株式市場や株式投資の仕組み

執筆者 : 西山広高

株式投資を始める前に覚えておきたいこと(1)株式市場や株式投資の仕組み
資産運用には興味があるけれど、投資ってばくちみたいなものでは? と考えている人は少なくありません。投資対象にはさまざまなものがありますが、ここでは証券会社を通じて購入できる株式、すなわち上場株式について考えます。
 
株式投資で利益を上げるために覚えておいていただきたいこととして、まず株式市場や株式投資の仕組みについて見てみましょう。

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西山広高

執筆者:西山広高(にしやま ひろたか)

ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士、宅建マイスター(上級宅建士)、上級相続診断士、西山ライフデザイン代表取締役
 
http://www.nishiyama-ld.com/

「円満な相続のための対策」「家計の見直し」「資産形成・運用アドバイス」のほか、不動産・お金の知識と大手建設会社での勤務経験を活かし、「マイホーム取得などの不動産仲介」「不動産活用」について、ご相談者の立場に立ったアドバイスを行っている。

西山ライフデザイン株式会社 HP
http://www.nishiyama-ld.com/

低金利の世の中における「投資」の価値

ファイナンシャルプランナーとして、老後資金などの資産形成に関するご相談をお受けするとき「ある程度は投資に回す」ことをお勧めすることが少なくありません。
 
かつては定期預金でも5%以上の金利がついた時代がありました。現在の低金利下での預貯金ではほとんど金利がつかないことから、資産形成の手段としての「投資」の意義が高まっています。
 
「投資」の対象はいろいろなものがあります。株式や投資信託などのほか、金融商品にあたるものだけでも預貯金、株式、投資信託、国債や社債などの債権などがあります。他にも投資用不動産、FX(外国為替取引)、仮想通貨や金などの貴金属をはじめとした商品(先物取引を含む)などさまざまなものがあります。
 
「株式投資」は証券会社に口座を開設し、資金を入金すれば取引を始められるので、投資手法の中でももっとも手軽に始めることができる投資手段の1つと言えます。
 

融資と投資の違い

お金を貸して利息を得る「融資」と、株式を買って配当を得る「投資」は似ているところがあります。融資は返済されることを前提に資金を貸し、利息を得ます。「融資」はお金を貸すので融資先が破綻しない限り返ってくることが前提です。
 
あまり意識されていないかもしれませんが、われわれが金融機関に預けている「預貯金」は、金融機関から見ればわれわれが金融機関に融資していると考えることもできます。
 
現在、金融機関の預貯金(利息がつく普通預金、定期預金等)に関しては預金保険制度により原則として1つの金融機関あたり1000万円までは元本が保証されています。
 
本来であれば利息がつくはずですが、日銀が低金利政策を継続していることに加え、ほかの企業など、従来であれば事業資金などの融資を受け業容の拡大をもくろむ企業なども多くないことから、預貯金にはほとんど利息がつかない状態になっています。
 
一方、資金のある人がその資金を拠出し、将来リターンを得ることを期待して行うものが投資です。株式投資は元本の保証はありませんが、投資対象が利益を得たらそれに見合った配当を得ることができます。
 
株式はその「会社」に対する投資であり、会社が成長し、より大きな利益が得られた場合には配当(インカムゲイン)も大きくなります。また、証券会社で取引できる証券は市場を通じて売却も容易なため、株価が上がれば売却益(キャピタルゲイン)も得られます。
 
しかし、まったく知識がなく、適切な分析もしないまま投資をするのは泳ぎを知らずに海に入るようなもの。まず、基本的なことを押さえておきましょう。
 

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投資と投機の違い

ここでは「投資」と「投機」を分けて考えたいと思います。先述のように「投資」は投資対象に対し将来の成長性を期待し、リターンを得ることを目的としています。一方「投機」は会社の将来性よりも目先の利益を得ることを重視したものだと考えられます。
 
会社の将来性を判断する材料は、世の中のさまざまな動きとそれに対する会社の取り組み姿勢などですが、こうしたものは毎日新しい情報が出るわけではありません。
 
企業が公表する決算発表を含めたIR情報(インベスター・リレーションズ=企業が株主や投資家向けに出す経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどの情報)や、新製品の情報、新聞記事などに出る良い情報、悪い情報などの材料が毎日あるわけでもありません。
 
しかし、そうしたものがなくても相場は動きます。毎日のように短期的に売買を繰り返す「デイトレーダー」たちはこうした情報だけでなく思惑でも取引を行います。
 
チャート、すなわち株価の推移を表したグラフの形状から相場の上げ下げの可能性を予測して取引を行うこともあります。機関投資家は動かす金額も大きいため、相場も変動することになります。仕手(投機的に相場を動かそうとする人たち)などと呼ばれるものも存在します。
 
短期的な売り買いで少しずつ毎日利益を得るデイトレードのような取引方法を行いながら、市場に参加し続け、運用成果を出すためには常に株価の推移を注視しておく必要があり、ほかにも仕事をしているであろう個人投資家には不可能でしょう。
 
個人投資家が資産形成のために行う株式投資には、もっと長期的な視点で大きなトレンド(傾向)をつかむことが重要になります。
 

まとめ

今までまったく株式投資がない人が初めて株式投資をしようと考えたとき「どの銘柄(どの会社の株)を選べば良いかわからない」というのが現実でしょう。世の中にはいろいろな情報がありますが、その情報がどのように株価に影響を与えるのかを知るには、ある程度経験が必要だとも言えます。
 
株式投資の世界にも不思議なことに「ビギナーズラック」があるようです。あまり深く考えずに買った株が上がり、「なんだ、簡単じゃないか」と感じる方も少なくありません。
 
しかし、ほんとうに株式投資の奥深さが見えるのはその先です。時には損をすることもあります。市場に参加している百戦錬磨のプロたちも「全戦全勝」ではありません。
 
しかし、これだけは言えます。
 
「身銭を切った人だけに見えるものがある」
 
まず、手元の余裕資産を少し投資に振り向けてみる。「投資家」としてのスタートはここからです。
 
執筆者:西山広高
ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士、宅建マイスター(上級宅建士)、上級相続診断士、西山ライフデザイン代表取締役
 

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